ニットのメンテナンス
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寒い季節に欠かせないニット、洗濯で伸びてしまったり、型崩れしてしまったりと残念な経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

今回は、お手入れ特集Part8として「ニット」についての内容でご紹介していきます!!

愛用されている方も多いと思いますが、デリケートなアイテムで扱いづらいというイメージもありますよね。

なので今回は、ニットの素材別の注意点や正しい洗濯方法のポイント、干し方などニットにメンテナンスについてご紹介していきます!

また、ニットの繊維には二種類あり、ポリエルテルやナイロン、アクリルといった主原料が石油から出来ている化学繊維と、コットンやウール等主原料が天然の植物や動物から出来ている天然繊維があります。
化学繊維は扱いやすい繊維でシワや型崩れがしにくく、お手入れについてはほとんど必要のない繊維になります。
今回は、天然繊維にスポットを当てご紹介していきます。
目次
そもそもニットとは?
ニット(KNIT)=「結び目という意味のKNOT(ノット)から生まれた言葉で編むことを指します。なので「ニット=編み物」という事になります。
特徴としては、「伸縮性がある」「型崩れしやすい」「糸と糸の間の密度が低く、通気性が良い」「シワになりにくい」などの特徴があります。
ニットに使われる素材の特徴とケアについて
皆さんは、ニットを買うときに素材を意識しているでしょうか?
ニットは様々な素材で作られており、もちろん素材によっても特徴が異なります。

では、ニットにはどのような素材が使われているのでしょうか。
ここからは、ニットに使われる代表的な素材やそれぞれの特徴、素材別のケアをご紹介していきます。
ウール

ウール

【特徴】
ウールは、羊毛を使用した天然素材になり冬用ニットの最も代表的な素材になります。
冬は暖かく、夏は涼しい素材で吸湿性が高く爽やかな着心地で汚れがつきにくいというメリットがあります。
デメリットとしては、虫に食われやすく縮みが生じます。

【日々のケア】
ウール自体が汚れ・水に強く抗菌性も保つタフな素材であるためそれほどお手入れに神経質になる必要はありませんが、縮みやすい素材でもある為頻繁な洗濯ではなくブラッシングでのケアをオススメします。
着用したその日にホコリなど表面の汚れを払い、繊維の流れを整える為にブラッシングを行います。ブラシは動物性のブラシが好ましいです。

コットン

コットン

【特徴】
綿花から作られたコットンの最大の魅力は、最高の肌触りです。
ニット特有のチクチクとした肌触りがコットンニットには無く敏感肌の方にはオススメの素材です。
しかし、保温性は低くまた綿の特徴上あまり分厚く作ることが難しい為真冬用のニットではなく、3ジーンズ着用できるニットに多く使用されております。

【日々のケア】
コットンは、今回ご紹介の天然繊維であるの中で最も簡単にお手入れの出来る素材である為、「ウール」「モヘア」「カシミア」よりも気を遣う必要はありません。
縮みが生じる素材なので洗濯の際は脱水時間を短くしましょう。

モヘア

モヘア

【特徴】
モヘアは、アンゴラ山羊(ヤギ)の毛で作った素材になり、独特な光沢感でコシが強くセーターだけではなく毛布やショールにも使用されいる素材です。
また、ボリュームがありフワフワとした触り心地ですが毛が長く抜けやすいデメリットがあります。

【日々のケア】
毛が長く、抜けやすい素材になるので「毛抜け」に注意する必要があります。その為、抜け毛の原因になりますのでブラシの使用はおすすめしません。
代わりに柔らかい布などを使って優しく毛並みを整えましょう。
飲み物などをこぼしてシミを作ってしまった場合は、早いタイミングでクリーニングに出すことをおすすめします。

カシミア

カシミア

【特徴】
カシミアはニット素材の中でも高級品として名高い素材で、カシミアヤギの毛を使用しております。
また、一頭から採取できる量が少ない為、貴重な素材で価格は高い特徴があります。
また、繊維が細く絹のような滑らかさと光沢感があり保温性、保湿性にも優れております。
ウール素材と比較すると伸縮性が40%も優れ、型崩れしにくい特徴もあります。

【日々のケア】
ウール同様にブラッシングを行います。
しかし、カシミヤはウール以上に繊維が細くてデリケートな素材です。洗濯等自宅でのメンテナンスは非常に難しいので基本的にはクリーニングをオススメします。
また、日々の生活の中で汚してしまわない事を意識しシミには極力気を付けて、汚れがついたらすぐに、部分的にシミ抜きするなど対処するようにしましょう。

洗濯について
ニットに使われる素材によって個体差があるもののニット素材自体が「型崩れしやすい」という特徴があります。
なのでここからは型崩れしにくい正しい洗濯方法や洗濯頻度をご紹介していきます。

・洗濯の頻度

衣類にダメージを考慮すると毎回洗濯することはオススメしません。
目安は、極力肌に直接触れないように肌着の着用が前提になりますが、3~4回程度着用したら1回洗うというのが目安です。また、汚れが目立つときなどは洗濯しましょう。
裏返して畳む

・一般的な洗濯方法のポイント

【Point① 裏返して畳む】

肌に触れる裏側をしっかり洗浄できるようにニットを裏返します。
また、ぐちゃぐちゃにしてしまうと型崩れの原因になるので裏返しにしてから綺麗に畳みましょう。

洗濯ネットを使用する
洗濯ネットを使用する

【Point② 洗濯ネットを使用する】

ニットは毛玉ができやすい素材ですよね。
毛玉が出来てしまう理由は、摩擦でニット表面が毛羽立ち、また摩擦で起きた静電気で繊維同士が絡まることが原因となります。

なので、回転して衣類同士が擦れる洗濯機で洗う際は、摩擦を軽減させる洗濯ネットを使用するようにしましょう。

また、洗濯ネットを使用する際はニット1着ずつネットに入れ(1ニット=1ネット)、ネットの中でニットが遊ばないように畳んだ大きさと同じくらいのネットを使用するとより摩擦が軽減でき毛玉予防に効果的です。

洗剤はオシャレ着洗剤で

【Point③ 洗剤はオシャレ着洗剤で】

ニットを洗濯する際は、ふんわり仕上げ、型崩れや伸びを整えてヨレや毛玉を防いでくれるオシャレ着洗剤を使用しましょう。(柔軟剤も併用する)
洗濯の衣類のダメージも抑えてくれる効果があります。

手洗いモードで洗浄

【Point④ 手洗いモードで洗浄】

洗濯機によっては「ドライコース」や「手洗いコース」など、弱い水流で洗ってくれる機能がありますのでそういった機能を活用しましょう。
衣類同士の摩擦を軽減し傷みを押さえることが出来ます。

干し方について
大切なニットやセーターを長持ちさせるには、きちんとした干し方をできるかも重要になってきます。
意識せずハンガーで干してしまうとハンガー跡やシワ、伸びの原因になってしまう事もありますので干し方にも注意しましょう。

・平干し

干す際にハンガーは使用せず、衣類を平らなものの上に広げて干す方法です。
非常に簡単で、洗濯が終わった後平干しネットにニットを広げて置くだけで完了です。
また、ニットを吊るしていない為、最も型崩れを防ぐ事が出来る干し方です。
ハンガーを2本使用する

ハンガーを2本使用する

先ずは、普通にハンガーにニットをかけます。


ハンガーを2本使用する

次に袖をクロスさせ肩に袖をかけます。


ハンガーを2本使用する

最後に別にハンガーに丈を通せば完了です。型崩れしにくく風通りも良くなるため早く乾燥します。

竿干し
竿干し

竿干し

竿に2つ折りの状態にして、袖をたらさないように干しましょう。
袖を垂らしてしまうと水分の重みが下へ垂れて伸びの原因になってしまいます。

ニットの豆知識
・ニットとセーターの違い

寒い季節によく耳にする「ニット」と「セーター」。このニットとセーターは同じ意味だと思っている人も多いと思いますが実はこの2つ意味が違います!
「ニット=編み物」という事を上記で説明しました。
なので。ニットは、1本の糸でループを作りながら編んだ生地(素材)を指します。

では、セーターはどういった意味かと言いますとニット素材で仕立てたトップスを指します。

つまり、ニット=素材、セーター=衣類の名称(ウールで作られた冬に着るもの)という事になりニット素材を使った様々なアイテムがある中の一種がセーターという事になります!
ニットとセーターは呼び方の違いだけでは無く意味も違うということです!
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・ニットソーとカットソーの違い

次に、夏の装いはどうでしょうか?
ニットと聞くと冬のイメージが強いですが通気性や吸湿性に優れた夏用のニット素材のトップス(ニットソー)もあります。
また、皆さんは似た言葉でカットソーという言葉を耳にしたこもあるのではないでしょうか?
カットソー=Tシャツを連想すると思います。
実はこれも厳密には意味が違ってきます。
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・ニットソー
ニットソー
ニットソー
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・カットソー
カットソー
カットソー
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ニットソーとカットソーは製造工程が異なります。
カットソーは「縫われて」作るのに対して、ニットソーは「編み立てられて」作られております。

それぞれ分かりやすい縫い目の部分を見ていきましょう。
カットソーの縫い目は、ロックミシンをかけたようになっているのに対して、ニットソーの縫い目は、細くコロッとしているのが特徴です。
まとめ
今回はニットの素材別の注意点や正しい洗濯方法のポイントや、干し方などをご紹介しました!案外知らないことも多かったのではないでしょうか。

面倒に思う方もいるかもしれませんが、正しいメンテナンスはニットを長持ちさせる秘訣です。是非、参考にしてみて下さい!
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