林：バスケットボールはいつ頃始めたのですか？

張本：お母さんが元バレーボール選手、お父さんが元バスケ選手でしたので、小学校2年生の頃から自然とバスケをするようになっていました。
そして、 小学校6年生で来日し、 中学生時代ジュニアオールスターに選ばれたのです。
個人的には、 体の大きい、ぽっちゃりした体型でした（笑）、 本当に運良く代表に選んでもらいました。

林：高校は地元の高校ですよね？

張本：中学校に上がるときに岐阜からみよし市に引っ越しまして、 そして中部大第一高校に進学し、一年生からレギュラーに選んでもらって、 インターハイに出場しました。
ただ、 本当に、僕はバスケ部に入部したのに、 陸上部のように走る部活だったのです……。

林：練習はきびしかったのですか？

張本：本当にきつくて、 練習がいやだった思い出しかないですね……。
体重も増えずに、高校3年間は大変でした。

林：大学でも、もちろんバスケ？

張本：そうですね。
大学は、迷ったのですが、 青山学院大学に進学しました。
こう見えて勉強もしっかりとやっていたので（笑）、 他の大学は選ぶ事が出来たのですが コーチに熱心に誘って頂いた事と、 高校時代、 日本一になることが出来ませんでしたので、 どうしても日本一になりたかったのです。
だから、 日本一になりたくて、 青山学院大学を選びました！

林：そして優勝も経験？

張本：そうですね、 全日本大学選手権は優勝することが出来、 在学時代に日本代表にも選んでもらいました。

林：そしてプロの世界に！

張本：最初は、 トヨタ東京（現：A東京）のチームにアーリーエントリー（大学生の時）で 入らせて頂いたのですが、プレータイムが少なく、本当に悩んだのですが、 試合に出ることでしか、 やはり、自分の価値を高めることが出来ないと 改めて考え、 そして、活躍できる場所をと言う事で、 大学時代に続き、誘って頂いて、ドルフィンズに移籍しました！

林：ドルフィンズのチームはどうですか？

張本：とにかく楽しいですね！ 他のチームではあまりないと思いますが、 スターティング5で、 僕が日本人で一番年上なぐらい、若いチームなのですよ。 毎日が本当に楽しいですね。
言いたいことを言い合える関係がありますし、 プレーにも影響すると思うのですよね。
もちろん、 もちろん、 若いチームなだけに、波があり、 シーズンの前半に比べると今は非常に苦しいチーム状態ですが、 必ず、この経験が選手個人、そしてチームに役に立つときが 来ると思うのですよ。

林：プレー面ではどうですか？

張本： バーレル選手がけがをしてしまった時期は、 どうしても4番（パワーフォワード）をする事が非常に多く、 外国籍選手とのマッチアップをすることが多かったです。やっぱり、 体格の差がでてしまうんです
技術では、勝負出来ているのですが、 体格で負けてしまっていて、まだまだ成長できることは多いとか感じました。

林：そんな中、日本代表合宿にも呼ばれていますよね。

張本：以前より、日本代表にはよんでもらっているのですが、 呼ばれると、安心しますよね。
選ばれないと、ものすごく悔しいです。
ただ、 練習は、代表合宿も結構きつくて、 大変だったりするのですが、本当に、勉強になります。
今のヘッドコーチ（注：2017年4月13日　新しいヘッドコーチが就任しました）、 ルカ・パヴィチェヴィッチは、セルビアのチームを率いて、 ユニバーシアードを優勝したコーチになるのです。
すごく、バスケットボールについても勉強になりますし、 代表合宿から帰ると、チームメートに伝える事もありますよね。
代表というと、きついイメージしかないのですが、 本当に、誇りを感じる場所でもあるんですよね。

林：代表の先にあるモノはなんでしょうか？

張本：やはり、オリンピックですね！
技術では、勝負出来ているのですが、 体格で負けてしまっており、試合では、まだまだですね。
2020年の東京オリンピックには、どうしても出たいのです。
絶対に出たい！
自分の人生で、 たった1回のチャンスだと思います。
だから、代表にも継続的に選出されるためにも、ドルフィンズで活躍して、チームでも勝たないといけないと思います。

林：ファッションについても聞いて良いですか？

張本：だいぶ、遠回りしましたね。

林：やっぱり、バスケの事聞いておきたいじゃない（笑）。
スポーツ選手と言えば、ジャージのイメージがありますがどうですか？

張本：もう、 高校までは、私服もない生活をしていましたね。 いつもジャージでした。
なんと言っても、背が高かったので、 着る服もあまりなくて、 すぐ運動出来るように、ジャージを愛用していました（笑）。

林：大学時代はどう？

張本：大学も3年生になるまでは、 ジャージ中心の生活でしたね。
でも、3年生になったときに、 キャンパスが渋谷になってしまったのです。
最初は、 ジャージで通っていたのですが、 まぁ、背が高いこともあり、めちゃくちゃ目立つ（笑）。
ちゃんとしなければという事もあり、 そのうち、ジャージが禁止になってしまい、 ジーンズを中心に選んで着るようになりましたね。

林：以前、中東選手や笹山選手に聞いたときには彼女がきっかけと言っていたけど？

張本：僕は、 素のママを表現したので、 もちろんジャージでした（笑）。
でも、そこはあまり意識したことはないですね。
渋谷の人混みで注目された事にすごく意識して、ジャージから変わる事になっていきました。

林：服を買うときに気にすることってある？

張本：サイズですね。
でも、自分は、背が高いので、わりと服が似合うと思っていますよ（笑）。 だからサイズが大事なのです！

林：プロとして話しをさせて貰えれば、メンズファッションは本当にサイズだと思うのですよね（笑）。

張本：でも、なかなか合うサイズがなく、先輩に頂いたり、おおきいサイズのお店で買ったり、海外の通販サイトをみたりと、 結構、大変ですね。

林：好きなブランドとかはありますか？

張本：デニムパンツはほぼ、ディーゼルですね！
あとは、ラルフローレンとか……。
そして、今は、 アシックスさんと仲良くさせて頂いておりますので、 オニツカタイガーの服や靴を好んで履いていたりしますね！

林：服の好みとかあったりしますか？

張本：シンプルなもの。
基本的には、 黒・紺・白しか着ないです。
逆に、 全身白とかでも着ますよ！

林：それ、めちゃくちゃ目立ちますね！今季からドルフィンズはスーツで移動をしていますが、スーツはどうですか？

張本：スーツは、 着ると引き締まりますね。
足元までちゃんと気にします。
靴とかベルト・バッグとか小物も気にしますね。

林：スーツは結構着てきたの？

張本：いや、 ドルフィンズに入団するまで、スーツは2着しか持ってないですね（笑）。
着る機会があまりなかったんですが、 いざ着ると、かっこいいなぁって思いますよ。

林：最後に少し。張本選手はどんな選手になっていきたい？

張本：Bリーグ唯一の選手になりたいですね。
なくてはならない、 そんな、唯一の選手。
外国籍選手とマッチアップしても、 押さえる事が出来、3Pシュートも含めて、点が取れる。
そして、 繰り返しになりますが、 2020年の東京オリンピックに出たいです！！

林：会場に来た皆さんに見て欲しい所とかありますか？

張本：もちろんプレーする僕達を見て欲しいですが、コート以外の選手の姿にも注目してほしいです。
ベンチの姿とか、 ウオームアップする姿、 SNSやホームページで発信する姿も見て欲しいですね！
会場の演出や迫力、 もちろん試合のスピード感も含めて、 感じて欲しいですね！ホームアリーナで見て、 感じたバスケットボールの魅力を周りのみんなにも伝えてもらえたら嬉しいですね。

林：ですよね！会場でバスケを見るとまた見よう！と思いますものね。
これからも、是非、ファンを楽しませるバスケを期待しています！

張本：有り難うございました！頑張ります！！