三菱電機に入社し、2006-07シーズンはスーパーリーグで1位など活躍し、
その後、引退後2013-14シーズンよりアシスタントコーチに就任。
2017-18より、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのヘッドコーチに就任。
林:まずはヘッドコーチ就任おめでとうございます。
梶山:ありがとうございます!
林:早速ですが、昨年までアシスタントコーチ、今年はヘッドコーチと言う事で、何が一番変わりましたか?
梶山:メンタリティーの強さですかね。
やっぱり、12人の選手が結果を残すも、残さないも、自分の責任だと思いますので。
林:やはりチームはヘッドコーチによって変わりますか?
梶山:勿論変わりますよ。今まで、何人ものヘッドコーチの下で働いたのですが、僕的には、ものすごく良い勉強になりました。
ヘッドコーチによって、こだわり、徹底が、全然違うのです。
例えば、スペインのコーチはものすごく徹底しています。出来るまでやる。時間なんて関係ない。出来なかったら、終わらないぐらい練習したんですよね。
逆に、アメリカのコーチは、時間で区切って、それで終わる。出来る、出来ないも大事だとは考えているのですが、時間のけじめはつけるんです。
その代わり、選手とのコミュニケーションをものすごく取っていたりしました。
林:人それぞれ違うと思うのですが、梶山ヘッドコーチの創りたいチームはありますか?
梶山:そうですね。僕だからこそ出来るチームにしたいですね。具体的に言うと、自主性を持たせること、思いっきりやらせること。
去年までは、自主的に出来る選手がいるのに、やらなかったのです。
今、よく声かけをしているのは、例えば、中東選手には、いけるんだから、全部いけ!とかそういう指示を出します。
林:行けというのは、シュートですか?
梶山:そうですね。攻撃的にプレーすることでもあります。
林:自主性をというのは、選手にとって難しくないですか?
梶山:決まったフォーメーションで、決まったプレー。つまり、形だけやってると、相手も抑えやすくなってしまう。
出来ない選手なら形通りにやらせるんだけど、ウチの選手はみんな出来るはずだから、自主性を持ってやらせたいんですよね。
難しいか、簡単かと言うより、選手ができるからやりなさいという感じです。
林:自主性を持ってプレーしてもらう為に、している事ってありますか?
梶山:それはずーっと言い続ける事。とにかく、言い続ける。
「最後までいけ!」と個性が強くて、わがままは持ってた方が良いと思う。だから、自主性を持ってプレーして、ミスしたら、それは褒める。
むしろ、出来るのに、しなかったら、それは怒る。それを繰り返して、理解してもらえるのではないかと思っています。
林:やり続けたら、自分で考えるようになっていくもんですかね?
梶山:そう願ってます(笑)
林:ヘッドコーチとして目指すチームはありますか?
梶山:まず名古屋=コレと言うのを創りたいです。名古屋=早い早いバスケットボールが出来、お客さんが楽しく、わくわくするようなチーム。そんなチームを創りたいですね。
林:わくわくするチームが出来、お客さんがたくさん来てくれるようになったらやっぱり違いますか?
梶山:お客さんが入ったら、選手はアドレナリンが全然違いますよ。痛いところが、痛くなくなる。
ちなみに僕は、現役の時、練習ではダンクなんてまったく出来ないけど、観客の入ったアップの時には、普通にダンクが出来ちゃってました。応援が力になって、試合ではダンクが出来ちゃう。
そのためには、少しでも多くのお客様に楽しんで頂き、選手に応援して欲しい。
林:ヘッドコーチとしてはどうでしょうか?
梶山:
コーチ目線としては、アドレナリンとかではなく、冷静にいる感じです。そうでないと、的確なジャッジが出来なくなってしまいますから。
でも、たくさんのお客さんが来ている試合は、情けない試合出来ないじゃないですか。その気持ちは、本当に、自分達にも、選手にも伝わるんです。
たくさんの声援があると、ディフェンスも一生懸命になる。
ディフェンスは、気持ちもすごく大事だと思っています。
だから、第4Q、残り2分で、競っている試合のディフェンスコールは、本当に背中を押してくれるんですよね。
だから、もっともっと、選手の後押しをして欲しいですね。
林:アシスタントコーチ・ヘッドコーチになってプレー出来ないことはストレスになりましたか?
梶山:それは、全然ストレスではないです。コートで表現するのは選手で、もし選手がコートで表現出来ないと言う事になれば、それはコーチの責任だと思っています。
そして、コーチ陣は1つの事にずーっとフォーカスしていてもダメで、コーチは切り替えないとダメ。バスケットは「切り替え」のスポーツだから、プレー出来ないストレスはないですよ。
林:梶山ヘッドコーチの考えるバスケの楽しさって何ですか?
梶山:それは、点を取り合うスポーツで、休憩する時間がないスポーツ。ずっと見なければいけない。初めて見に来た方も楽しめるし、選手との距離が近いから、迫力も感じやすく楽しいスポーツだと思う。
すごく、シュートで点が入るのも頻繁にありますし、わかりやすさが楽しさだと思っています。
でも、バスケットボールが、まだまだ、世間一般の方に認知されていないんです。だから、最初のファンの方をどうやって増やしていくかがすごく大事で。一度来てもらったら、楽しんでもらえると思うんです。
もう一回見に来たい!!そんなチームにしたいし、そんなゲームをしたい。
だからこそ、スピーディーなチームにしたいし、早いチームにしたいんです。
林:話は変わりますが、お待たせしました、ファッションの話を聞かせてください。
梶山:今まで、ファッションについてインタビューなんてされたことないですよ(笑)
林:では、学生時代ファッションについて意識されていましたか?
梶山:学生時代は、完全なるジャージでした。ジャージでも気を遣っていた。ちゃんとしたジャージを着ていたんですよ。
林:ちゃんとしたジャージって、なんですか?(笑)
梶山:えーと、ヨレヨレじゃなくて、きちんと、靴下履いて、キレイな靴を履いて。
林:学生時代も、ファッションに気を遣っていたんですね!
梶山:あっ、違います(笑)。学生時代は、ジャージ×裸足×スリッパでしたね。ファッションの関しての意識は、全くないですね。高校も大学も…。
周りもそんな感じでしたから、古き良き体育会を体現しておりました(笑)。
林:ファッションに関しては、いつから意識し出しましたか?
梶山:23歳になってプロになってからは、常に意識していました。仕事の時は、キレイ目のジャージで。
最初にも話しましたが、キレイな靴で練習場に通っていましたね。
やはり、プロって、ファンに夢を与える仕事だと思うんです。サンダルで、ヨレヨレのジャージは、ちょっと…と思います。
林:まったく、服に興味のないところからファッションに気を付けなければいけないという時に悩みませんでしたか?
梶山:当時は、ネット環境がそんなに発達していませんでしたから、とにかくSafari(ファッション誌)で勉強しました。買い物は、Safariで見た服を、実際にそのお店まで買いに行ってました。
その頃はDIESELが好きで、雑誌に載っていた商品をわざわざ買いに行ったりしていたんですよ。
その頃は、身長が190cmもあるので、良いなぁと思っても、普通のセレクトショップBEAMSとかでは、全然サイズがなかったです。だから20代の頃、本当に着るモノに困ったんですよ。
今はネットでも買えるし、サイズもありますし。ZARAなど海外のお店はサイズも大きいので、本当に便利になりました。
昔はファッション雑誌を読んでいましたが、ブランドとかは、あまり知らなかったです。ファッションが大好きな友達とお店を回り、買い物を一緒に楽しみながら、ファッションの勉強をさせてもらったこともありますよ。
林:僕達はスーツの提案とかもさせてもらってるんですが、スーツを着るとき意識する事はありますか?
梶山:スーツは「ビシッ」と着るとすごくスマートで、カッコよく魅せたいんです。コーチもカッコいいんだよ!と言う事を、ファンの皆さんにも見せる事が出来たら良いと思っています。
観客やファンの中の子供さんに「コーチ目指したい!」そう、思われる存在になりたいんです。
だから、カッコいい!と思わせたいし、ちゃんと印象に残る存在でありたいと思っています。そうでないと、思ってくれないと思いますから。
林:スーツ姿って、カッコいいですよね!僕達もスーツって、カッコいいと伝えたいんです。
梶山:自分は、最初スーツの着方が分からなくて、どうやったらカッコいい着こなしが出来るかという事を本を買って勉強しましたから!
例えば、タイピンは3個半目につけるとか、チーフの折り方、ネクタイの締め方、細かい事は勉強しましたね。
どういう着こなしをすれば良いのか?というのは、雑誌をかなり読みましたし、勉強しましたね。どうせなら、カッコ良く着たいですからね。スーツのカッコ良さをより出していきたいです。
林:私服もキレイ目の服が多いですよね。
梶山:そうなんです。やはり、スマートでいたいなと。
もういい年なので、今、自分の年でだぼっとした服を着ていたら相当カッコ悪いですよね?
昔はB系のだぼっとした服も着てましたけど。今は、もう着ないですね。
林:ファッションの話をする事ってあまりないですよね?
梶山:もちろんないです(笑)。僕、実はモデルになりたいと思った事あったんですよね。
大学時代、友達がモデルやっていて、少し憧れたんですよね。自分も出来るんじゃないかと(笑)。
林:絶対出来ましたよね!
梶山:スーツを提供してくれて嬉しかったんですよね。みんなで、スーツ着て移動したら、絶対にカッコいいじゃないですか!
背も高いですし、目立つし、スーツも映えますし、モデルにはなれませんが、プロとしてやはりカッコ良くあり続けたいと思っています。憧れ、夢を売る商売であると思っていますので。
林:僕達もスーツをもっとしっかりと紹介しないとダメですね。
林:最後になりましたが、チラシを見てくれた方に何かメッセージをお願いします!
梶山:僕達は、たくさんの方に来て頂いて、良いパフォーマンスをする事が必要だし、もう一度見に来たいと思う試合をします!
ですから、これからも見に来てください。
うまくいかないときは、下向いたり、横向いたりしてしまいがちですが、前を一緒に向いて進んで行くチームを創っていきますので、応援をよろしくお願いします。
林:僕達も観客席から応援させてもらいます!頑張って下さい!
梶山:ありがとうございます。今シーズンも名古屋ダイヤモンドドルフィンズをよろしくお願いします。
カジュアルなセレクトが魅力的な セレクトショップ エイチケー はこちらから |