【楽天市場】Shopping is Entertainment! : インターネット最大級の通信販売、通販オンラインショッピングコミュニティ 店長の部屋Plus

記事詳細

2020/12/04 18:36

おはようございます。

バラの家楽天店店長の木村やすはるです。


12月に入ってからだいぶ冷え込むようになってきましたね。
昨日からはついに早朝車の窓が凍りはじめました。

ということでいよいよ用土替え&冬剪定の適期がやってきました。

今シーズンはバラの家実店舗で開催している講習会“バラ塾”も
開催を見送っている状態ですので、

少しづつですが休眠期の作業についてブログで紹介していこうと思います。




冬剪定や用土替えの最適期について


関東以南などの比較的温暖な地域では一番寒い1月の中旬頃が最も冬剪定用土替えに適した時期になります。

なぜなら、まだ光合成を行い、根も生長をしている品種もあるので
一番寒い時期まで葉を残しておくことで、光合成で作られた栄養(でんぷん)が茎や根に蓄えられ、
枝が太く硬く締まり寒さなどでも枯れ込みにくい枝になります。


また、あまり早く冬剪定をすると温かいうちに芽を伸ばし寒さなどで芽が痛みやすくなります。

とはいえ1月中旬ころは寒いし時間もないという場合には、
冬剪定は12月下旬から2月中旬頃までの間に行ってください。

つるバラの場合は誘引が遅れると花付きが悪くなるので1月中に終わらせるようにしてください。
どうしてもという場合は早くても12月中旬頃からがおすすめです。







水やりのタイミング


水やりの回数が多いとバラは休眠しにくくなり、
また株も柔らかくなり冬の寒さなどで痛みやすくなります。

冬剪定前で葉が多く残っている場合には小さな鉢の場合は水切れも注意が必要ですが
冬剪定後はほとんど土が乾かなくなります。地上の場合は水やりの必要はありません。

鉢植えの場合は表土だけでなく軽くほじって土の乾き具合を確認したり、
鉢を持って重さで乾き具合を確認して土が乾いてきたと思ったら
午前中暖かくなってから水をたっぷり与えてください。

夕方に水やりをすると土が凍り根を痛める原因となります。


とはいえ初心者の方は水切れが心配だと思いますので
水やりのタイミングとしては雨がふらなければ10日に1度程度水やりをしてください。

水やりが多すぎると根腐れを起こして
春先暖かくなり始めた頃に枝が枯れ込む原因となります。


根が張っている苗はそれほどの心配はありませんが、
畑から掘り上げられたばかりのまだ根が土を掴んでいない予約大苗の場合は特に根腐れには注意が必要です。

初心者の方や春先にバラをからしてしまう方は植物水分計のサスティなどを使うと土の乾き具合がわかり、
また水やりのタイミングも覚えられるのでおすすめです。


水やりが多いと冬剪定した枝の切り口から樹液が出てきて一緒に大切な養分なども流失してしまいます。
切り口から流れ出た樹液は乾くと白い粉のようになります。

もし樹液が止まらない場合でも、水やりを控えるようにすれば自然に止まりますのでご安心ください。
しかしながら、昨今のような暖冬だと、気をつけていてもどうしても樹液が出てきてしまう場合もあります。

多少は大丈夫ですのであまり気にしすぎなくてもOKです。






鉢増しについて





ということで、冬剪定や土を崩す用土替えを行う場合はもう少し先が、
根鉢を崩さない鉢増しなら今すぐにでも行うことが出来ます^^


鉢増しとは今までの鉢よりも大きな鉢に植え替えることで
冬剪定をしていない場合でも行える用土替えです。


しばらく同じ鉢で育てていたり、株に対して小さな鉢で育てていると
根がパンパンに張っていて、新たに根を伸ばすことが出来ず
そのままにしておくと株の生育や花付きなどが悪くなります。

そんな場合には一回り大きな鉢に鉢増しするだけで、
新たに根を伸ばしその後の生育や花付きが格段に良くなります!


用土替えをする場合にはあらかじめ水やりを控えて
土を乾かしておくと土が崩れやすくスムーズに行えます。


ほとんどのバラには多かれ少なかれトゲがありますので
手が傷だらけにならないようにガーデングローブを必ず着用してください。













まずは鉢から株を抜き出します。
順調に生育していると抜くのに結構力が必要です。

※注意※ 根がまだ張っていない場合には
鉢増しはもう少ししてから行ってください。







鉢底から根が出ている場合はどんなに引っ張っても抜けないので
ハサミやカッターなどで根を切り取ってください。




それでも抜けない場合には鉢の周りを手や膝などで
押したり叩いたりすると抜けやすくなります。




また株元を持ちゴムハンマーで鉢の縁を叩く裏技もありますが
鉢の破損等にご注意ください。



それでも抜けなかったり、テラコッタや陶器鉢、
鉢の形状でそのままでは抜けない場合などは、

プラントハンター根切りを鉢の縁に差し、
上下させながらぐるりと一周させると鉢と根鉢が離れ簡単に抜くことができます。





抜いたときに土が崩れてしまう場合は
そのまま戻してもう少し同じ鉢で育てましょう。

この時に草などが生えている場合にはできるだけキレイに取り除きます。




生育期は根鉢は絶対に崩さずにそのまま植え替えます。

休眠期に鉢増しをする場合には
根鉢を少しだけほぐしてから鉢増しをします。




特に根が密集している根鉢に肩の部分、鉢底、そして側面を
ミニクマデなどで軽くほぐします。
軽くほぐすことで新しい土との馴染みが良くなります。

※注意※ 根をほぐすのは休眠期だけの限定です。
生育期には絶対に根はほぐさないように気をつけてください。





こんな感じで少しすっきりさせると根の発根がよくなります。







鉢増しは元の鉢より一回り大きな鉢を選びましょう。
大きすぎると水のあげすぎによる根腐れの原因にもなるので要注意です。

また、バラは深根性の植物なので高さがあり、
通気性や排水性などに優れている鉢をお選びください。

バラの家の大苗などが植え付けてある6号角深鉢の場合は
2サイズ大きい8号角深鉢がおすすめです。


用土も通気性や排水性に優れたバラ向きの培養土がおすすめです。
今回、使用するのは初心者の方でも失敗が少なく育てられるプレミアローズ培養土です。


はっきり言ってしまうと、良質な用土でポイントを抑えて用土替えを行えば、
春の開花の半分以上は成功したようなものです♪






まずは培養土を鉢に直接入れます。

プレミアローズ培養土も8号角深鉢も通気性や排水性に優れているのでそのままですが、
排水性の悪い鉢などの場合は鉢底石や赤玉中粒などを底に敷いてください。

この時にプラスコップがあると便利です。






その上にプレミアローズオーガニック肥料を元肥として規定量(8号鉢の場合は80g)と、
根の生育を促進させるプレミアローズ根を育てる肥料を規定量(8号鉢の場合は30g)を
培養土と軽く混ぜ合わせ、




根が肥料に直接当たらないように
その上からもう一度培養土を3cm位かぶせます。

元肥なしでも大丈夫ですが、この一手間で更に良く育ちます。





鉢底に用土を入れたら苗を中に入れて高さをチェックします。

接ぎ口(台木と園芸種の接いであるところ)が必ず土の上にでるようにします。
また、用土は鉢の縁いっぱいまで入れず3~5cmはあけるようにしましょう。
この空間をウォータースペースと言います。







鉢と根鉢の間にサラサラと土を流し込んでいきます。




土を入れたら鉢を軽く持ち上げトントンと落とすか、
大きい場合はゆすって隙間に土が入るようにしましょう。

この時に木の枝や指などで押し込むと土の目が詰まってしまうので
絶対に土は押し込まないようにしてください。


また、1度ではなく土を入れながら2回に分けて
トントンしてあげると隙間ができにくくなります。





こんな感じで接ぎ口を出してウォータースペースをしっかり作りましょう。
ウォータースペースがないと水やりをしても土全体に行き渡らないので
用土全体に根が張らず生長不良の原因になる場合があります。






ウォータースペースからこぼれるくらいまで水がたまるように
水をたっぷりあげましょう。

この時、水圧が強いと土の目が締まってしまうことがありますので
必ずハス口を付けて水やりをしてください。





水が完全に引いたら






もう一度ウォータースペースからこぼれるくらいまで水がたまるように
水をたっぷりあげましょう。


普段の水やりもウォータースペースに水をたまるように
たっぷりと水やりをすると用土全体に水が行き渡ります。

また、冬の間は土が乾きにくいので水のあげすぎに気を付けましょう。

ただし、鉢ましの場合は根がしっかり張っているので
多少のあげすぎでも他の用土替えよりも失敗が少なくなります^^





これで鉢増し作業は完了です。
植え替え後はできるだけ日当たりがよく風通しの良い場所でお育てください。



木村裕治

最終更新:2021/07/01 11:50

コメント 0件

ページ上部へ

バラの家 やす店長

カレンダー

2020年12月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31