記事詳細
2015/01/20 19:33
こんにちは。
生産担当の忽滑谷(ぬかりや)です。
ふだん、農場で、みなさまにお届けする苗の生産を担当する傍らで、
「バラの家 掲示板」で、みなさまからのご質問への返信をさせて頂いています。
2015年に入り、
楽天市場 バラの家のブログのタイトルは、
バラ好きスタッフブログ、「やす店長とゆかいな仲間たち」となりました。
今月からは、やす店長のゆかいな仲間たちの一員として、たまーに、ですが登場して、ブログを盛り上げていけたらいいなって思ってます。
どうぞよろしくお願いします。
昨日公表となった、第8回 国営越後丘陵公園「国際香りのばら新品種コンクール」結果発表で、
なんと、私の作出した、アップルローゼスの「パブロック」がシュラブ部門で金賞を頂きました。
胸中を一言でいうなら、
身に余る光栄、という言葉が一番合っていると思います。
パブロックの香りは、個人的にもバラの中では特に好きな系統の香りで、
それを評価していただいたことを、とっても嬉しく思います。
受賞のお知らせを聞いても、全く実感が湧きませんでしたが、
Facebookなどで、早速、皆様からお祝いのお言葉をかけていただました。
話はかわりますが、先日、バラの家は、楽天市場の店舗の中から2014年のベスト店舗を決定する、
『Shop of the Year 2014』のジャンル賞を頂き、
ありがたいことに、私も授賞式に参加させていただき、そのときにも思いましたが、
バラの家で働いていると、非常に多くの、バラが大好きな皆様の温かい声に支えられているということを強く感じます。
この先、もし今よりももっと魅力的なバラを作れて、そのバラを皆様と共有できたら、
それ以上の喜びはありません。
寝ても覚めても、平日も休日もバラのことばかり考えてるという生活ですが、
受賞を励みに、これからも、もう少し無理して頑張っていこうと思います。
パブロックは、自分の中では、やはり「香りのバラ」という印象が強いバラです。
賞では、ブルー系で「爽やかなグリーンアップル、アプリコット様のフルーツ感と蜜様のローズらしい甘さが調和した豪華なブルーローズの香り」
と、ありがたい評価頂きました。
このバラの香りは、特に気に入っている香りのため、
評価を頂けたことは、とても嬉しいです。
パブロックは、
木立、四季咲きのバラで、ややシュラブ状に生育します。
作出当初は、その交配親から、うどんこ病がやや出るかなと心配していましたが、
生産していると、耐病性もそれほど悪くはないという印象です。
わりと樹が出来やすく、ある程度定期的な消毒をしていれば、健全に育てることができます。
名前は、そのアンティークな花型から、粋な音楽が流れるような古いパブをイメージしていてつけました。
パブロックは、ロックミュージックで、パンクロックの誕生に影響を与えたジャンル名です。
パブ○ン(風邪薬)みたいとか、パブロフみたいとか言われることもあるようですが、あだ名がつくのは嬉しいことですね。
ちなみに、2014年の春に発表させていただいた、「パウルクレー」の片親はパブロックですので、
パウルクレーにも、パブロックに似た香りが受け継がれていると思います。
香りは交配する上で、意識的に強香品種を使わないと、後代に現れにくいので、
これからも、この個性的なバラを大事にして、
自分の系統を作っていきたいなと思ってます。
パブロックの後継品種をつくりたいと思っていますが、
それはまた後の話で。
パブロックのページはこちらからご覧頂けます。
アップルローゼスのバラのページはこちらからご覧頂けます
最後に、アップルローゼスについて。
アップルローゼスは、私の作出したバラのシリーズ名で、ロゴはだいぶ昔につくったものです。
ちらほら出てくるこのイメージですが、この場を借りて簡単にご紹介したいと思います。
育種をする上で、誰でも親しみやすいバラを目指してつくるようにと思ってます。
バラは難しいっていうイメージが定着していますが、
子供でも簡単に育てられるよっていうようなバラを作っていきたいです。
そういう意味で、配色は、子供たちにも親しみやすいものを意識しました。
アップルローゼスのバラを、これからもどうぞよろしくお願いします!
忽滑谷史記(ぬかりやふみのり)
最終更新:2015/01/20 19:33