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2014/07/19 19:46
僕は化学肥料の単肥配合、農薬でのバラ栽培も、
無農薬無肥料のバラ栽培も、
それらの中間のバラ栽培もいっぱいやってきました。
ひとつだけ思うのは、
どちらの方針の人も、自分と違う方針の人を受け入れる心の余裕が欲しいかな。
どっちが正しいわけでもないし、
どっちも正しい。
みんな違ってていいじゃないですか!
それぞれの立場によって、目指すべき正解は違いますから…
でもね、
バラの育種を生業とする僕には、もう無農薬を無視したまま、
世界レベルの育種家になる道はありません。
フランスでは2020年から農薬の使用を制限する法律が出来たそうです。
この本で書きましたが、いよいよバラは「葉」の育種の時代へと本格的に突入します。
ヨーロッパよりも雨が多く病気が出やすい日本で、
バラを無農薬なんて無理だ!
そう言う声もありますが、
実は育種ではその過酷な環境と言うのが、選抜での好条件なんです。
日本だからこそ世界レベルの耐病性を持ったバラが生まれる土壌がある。
これまでの人生、さんざん逆境ばかりだったから、
逆境でも冷静に考え、楽しむ余裕を持てる歳になってきました。
バラもクールジャパンで、日本のバラを世界へ!
楽しい時代がやってきそうです。
バラって最高!
ローズクリエイター 木村たくのり
最終更新:2014/07/19 19:46