ダフネ


それはギリシャ神話、悲しき恋の物語、主人公の女神の名。




ある日アポロンはキューピッドが弓矢で遊んでいた姿を見て、

そんなおもちゃみたいな弓矢で何ができる？


とキューピッドを揶揄する。

その弓矢の怖さを知らずに。



激怒したキューピッドは恐ろしい事をやってしまう…


見た人を恋してしまう黄金の矢をアポロンに。

相手を永遠に拒絶してしまう鉛の矢を近くにいたダフネに。



そんな恋が成就するわけがありません。


アポロンはダフネが恋しく、どこまでも追いかけ、

ダフネはアポロンが嫌で嫌でしょうがなく、どこまでも逃げる。


追い詰められ、もう逃げられないと悟ったダフネは父である川の神に、

自分を人間でなくしてくれと祈願する。


父は我が子を思い、願いをかなえ、ダフネを月桂樹に変える。



やっとダフネを我が手に、そう思った瞬間、

月桂樹へと変身してしまったダフネとは永遠に結ばれないアポロン。


でもアポロンは月桂樹で冠を作り、それを永遠に身にまとう。



でも、恋とはそういう一面を持つもの。

悲しき恋の物語。



このバラは、花型や色の移り変わるさまから、この名を付けて頂きました。

主人公であるダフネから、


New Roses　編集長　玉置様命名。






ひらひらとした花型と花色は、

まるで人生で一番美しい時を謳歌する女性のような、美しく可愛らしい姿、


そこから…







少しずつ花色を変える。

















月桂樹へと変わったダフネのように、

頬を赤らめた女性の肌のような色合いから、


月桂樹のようなグリーンへと。















とてもとても花持ちの良いバラ。

お庭で、ベランダでずっと花を楽しめます。











ここからは晩秋のバラ。












より深い花色、

より花持ち良く、永遠の時を眺めるように咲く。




ダフネは花の魅力はもちろん、

シュラブですので、コンパクトなつるバラとしても優秀です。


ちょっとしたお庭の隙間や鉢で育てるのに最適。

しっかりと株元から花をつけ、咲かせます。









ダフネを低いく小さなフェンスに誘引したの絵。


まだ咲いていませんが、

つぼみでどんな風に咲くか分かりますよね。





それも花持ち抜群！

花持ち良いのに中香の優しい香りも最高。



自分で言うのもなんですが、

今年の新作で一番の自信作。



試作農場では、

無農薬でもとても良く育っていました。



そんな栽培スタンスの方にもおすすめです。


逆にハイブリッドティーのように多肥で育てると、

ややうどん粉病が出やすい。


プレミアローズ　オーガニック肥料を、

2カ月に一度あげるくらいなら、ほとんど出ませんけどね。











花の魅力は違えど、

昨年のシェエラザードに勝るとも劣らないダフネ。


このバラに関しては、

きっとキューピッドはあなたのハートを黄金の矢で射ぬきます。


キューピッドに気をつけて。





バラって最高！

ローズクリエイター　木村たくのり