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2013/02/12 23:01
バラ苗生産部門担当の
忽滑谷(ぬかりや)が書いた
バラの家 実店舗ブログの写真を無断転用してブログ書いちゃいます♪
バラの苗木つくりは大きく分けて
芽接ぎ苗と切り接ぎ苗と2種類あります。
(他にも色々ありますがここは省略)
今回は園芸種のバラの枝を台木(ノイバラ)に接ぎ木した
切り接ぎ苗の植え付けをお伝えです^^
切り接ぎ苗は鋭い切り出しナイフを使って接ぎ木しますので、
ある程度器用な方でないと難しいかもしれませんが、
室内で行うので枝の管理がしやすく、
数をあまり作らない種類でも接ぎ間違いが防げます。
という事で当店では数十本以下の品種は
この方法で接ぎ木し植え付けしてるんです^^
↓接ぎ木した苗をいきなり鉢上げするんです。
通常はハウスの中などを耕し地面に仮植えします。
苗床ってやつですね。
そうした方が水分が安定し根の活着が良いのでロスが少なくなるんです。
新苗も大苗も通常はそんな栽培が主流です。
でもバラの家はそのロス率のリスクを分かっていても、
ポットに植えつけるんです!
ロス率もそうですが、
大苗は通常は苗床から畑に行きますので、
鉢代も土代も手間代も余計にかかるので無駄なことやってるな~って言われることも^^;
経営大変だろ?って(苦笑)
じゃあなぜそんな事するのか?と言いますと、
苗床ですとどんなに消毒を重ねたとしても、
同じ場所の用土を繰り返し使うのでがん腫のリスクが高くなるためです。
もちろん植えつけ時バクテローズで根を処理しますが、
少しでも可能性が考えられる事に対し
対処を重ねるしかがん腫のリスクは減らせないんです。
そしてバラの根は植え替えた回数だけ
がん腫のリスクが高まるんです。
苗床からですと一回余分に植え替える事に!
(鉢なら根の環境を変えない鉢増しなのでOK)
その植え替える時に根が傷み、
バクテローズのガードが破れがん腫の菌がそこに入るイメージです。
そこでバラの家ではコスト、リスク両面見ても良いことない方法ですが、
がん腫のリスクを下げるためにこの方法を選択しています!
もちろん、これだけやっても0にすることはできません。
接ぎ木苗を鉢上げする用土も赤玉相当多くし植物性の堆肥だけ
さらにコスト厳しいですが、これもがん腫対策用土。
がん腫0は本当に本当に大きな目標です!
口で言うのは簡単ですが、
これを数千~数万~数十万の規模で実現するのはある意味ノーベル賞を取るより難しいかも。
でも可能性のあることを現実を見ながら、
ひとつひとつ作業工程に入れ可能性をつぶし続けるだけ!
その気持ちと行動は真摯に真剣に取り組んでいきます。
おそらく本当にがん腫を理解し防ぐことが出来る人がいるのなら、
その方は日本一のバラ園を経営出来るでしょう。
それだけ業界の誰もが命題としているはずです…
それでもバラって最高!
今日の勉強会は良かったな~♪
ローズクリエイター 木村たくのり
最終更新:2013/02/12 23:01
コメント 3件
2013/02/13 09:27:39
ガン!
ブンカチャンママさん
バラサンも人間もガンにかかれば本当におしまいですよネ!
幾ら医療技術が進んでいるからといっても、治らないガンもありますもんネ!
テンチョ~サン、ノーベル賞もらえるように頑張って下さい。(^O^)/
2013/02/13 17:32:45
がん腫!
やぎしんさん
確かにバラの家からの苗はがん腫にかかりにくいですよね~(^^)
がん腫はロザリアンにとっては悩みのタネです… でも、がん腫にかかったからといっても対処方法によりがん腫がなくなることもありますし(バラの家オススメのバイネキトン治療法)、がん腫になると株の成長は遅くなるものの、気長にがん腫とつきあっていくということも悪くないものです(^^)
人間の病気のガンとバラのがん腫は違うものですが・・・ 人間のガンも、ときに奇跡的に治ってしまうように、バラも奇跡を信じて治してみてはいかがでしょうか?
奇跡は意外に簡単に起こるものですよ~(^^)v
2013/03/06 15:06:23
ガン腫病かかりにくい・・?
とまとママさん
何度も購入していますが、実は数回発見しています。
届いてすぐに発見したものから、春に買った苗が夏場にガン腫が盛り上がってきて気づくパターンが多いです。
そのたびに良心的な対応をして頂いたものですから苦情やレビューなどではガン腫がよくあたると口を開いたことはありません。
でも今後はせめて、レビューなどでも良心的な対応や経緯を書いて行こうと思います。
そのほうがみんなのためになりますしね♪
みんなもそうしましょう。