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2013/02/10 22:00
バラの生産と販売。
この仕事でとても難しいのは気持ちの切り替え。
バラの生産、出荷は、
少しでも良いものを少しでも良い状態でお送りしたいから、
正直鬼になって、スタッフ全員が良い仕事が出来ますよう、
お客様にご迷惑かけませんよう、バラの活力を最大限引き出せますよう、
厳しく指導しています。
もちろん楽しさも必須ですが、
仕事となると厳しさがないと仕事にはなりません。
それも何も話さないバラとの仕事ですから、
磨きぬいた感覚が必須となります。
僕も小学2年生からですので30年以上前になりますが、
学校帰ってからランドセルを置き、バラの仕事を手伝い始めました。
その頃は何でこんな家に生まれてしまったのだろう?
どこか逃げ出す場所はないのだろうか?
と本気で考えていましたが、今では感謝でいっぱいです!
バラの横を通っただけで伝わってくるものや、
出荷場の横を通るだけで異変が分かります。
それはきっととても厳しく父が僕を育ててくれたから…
そしてバラの販売は真逆となります。
少しでもバラの楽しさが伝わりますよう、
バラを上手に育ててもらえますよう、とにかく楽しくお伝えしています♪
そこには厳しさはいっさい必要ありません。
「厳しさ」と「楽しさ」
相反するものをお伝えしなければいけないので、
気持ちの転換がとても難しい^^;
スタッフは実店舗のバラ塾に参加すると
「同じ人間なのかな?」って思うらしいです(苦笑)
鬼か仏か?そうとう二面性があるって^^;;;
でも好きでやってるんじゃないんです。
どんな時代が来たとしても、
どこに住んでいたとしても、
日本全国のバラ好きな方々が好きなバラが手に入る、
それも出来るだけ良い状態で手に入るお店を続けたいから。
バラの家の一番の存在価値をそこに置きたい。
欲しいバラがいっぱいあっても手に入らない若き頃…
そんなバラ専門店を僕は夢見ました…
今現在、このバラ業界はとても厳しい時を迎えています。。。
バラの仕事をずっと続けるため、
僕は「厳しさ」と「楽しさ」二面性のある人間であり続けると思います(笑)
スタッフのみなさまどうかご容赦を^^
バラって最高!
バラはヴァリエガタデボローニャ
2つの色を持つ絞りのオールドローズ。
一季咲き、うどんこ病にも黒点病にも弱いけど、
独特の美しさがあり人気です。
ローズクリエイター 木村たくのり
最終更新:2013/02/10 22:00
コメント 4件
2013/02/10 22:40:54
鬼は仏で・・・
やぎしんさん
パヴィヨンドゥプレイニーみたいに、表と裏の花色が違うバラがあるように・・・
二面性の表裏一体という方法も・・・
ものごとを極めていくと、すべてのものごとに通ずるものがあるように・・・
案外、鬼は仏で、仏が鬼だったり・・・(笑)
厳しさも楽しさも・・・
人とバラへの熱い想いのあらわれという点では、きっと「ひとつ」なんでしょうね(^^)
2013/02/11 01:11:59
Re:鬼か仏か?
狂い咲きさん
“真剣”っていうのは極端を共存させる事なんだと思います。本物の刀も美しくも恐ろしいですが、切れない刀はやはり本物の美しさに欠けます。
2013/02/11 06:15:05
二面性
ブンカチャンママさん
生産者の方と同じ様に、ロザリアンにも楽しみや感動がありますよネ!
お陰様で私はまだ『枯らす』と言う泣くを経験しておりませんが、日々の生産者の方々の努力の賜物の完璧なバラのお陰で、私達にはワクワクと感激とを与えていただいております。
今は ベーサルや新芽がポツポツ出始めたので、ワクワクの時期です。
2013/02/11 19:36:23
感謝!!
マジョリカさん
バラに興味を持ち始めた遠い昔・・・。
クリムソン・グローリーが入手出来ずに苦労した経験があります。
でも、初めて訪れた「バラの家」にはフツーにありました(笑)。
嬉しい様な、悔しい様な・・・複雑な気持ちでした。
「バラの家」・てんちょさんと同じ時代・同じ国・同じ県に存在でき、
ご縁が持てた事の幸運に・・・感謝しております(^^)。