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2012/09/26 18:29
今日ご紹介する育種家は、
マンチェスター近郊にガーデンセンターを営みながら
バラの育種を行いカタログ販売などでも手広く仕事をしていた
ガレス・フライヤーさん
もうリタイヤしたいとのことで、
ガーデンセンターは昨年売ってしまわれたとか。。。
スイートドリーム、サンセットセレブレーション、
ベルエポック、ベルベットフレグランスなど、
ハイブリッドティーを中心に、フロリバンダやパティオに
代表的なバラを持つ方です。
今では珍しいハイブリッドティー中心の交配をされ、
優秀なバラを数々出された方なので、
これでフライヤーの時代が終わってしまうのか…
思うととても寂しく感じました。
バラ栽培は彼で3代目、
育種は彼から始めたそうです。
交配も昨年やめてしまい、
あとはこれまでの品種を選抜しながら
10年位新しい品種を出してゆくそうです…
少し寂しさを感じながらも、
これから出す品種へのわくわく感も伝わってきました♪
こちらが大苗圃場です!
この圃場だけで10万本作っているとか!
1か所でこれだけのバラ畑、
日本でこんな景色は見る事できません^^;
イギリスは山がないだけだだっ広いです!!!
フライヤーさんと色々話したのですが、
ひとつ面白かったのは、
なぜハイブリッドティーを中心に育種されてきたんですか?
と聞きましたら、
「オールドローズは弱いからみんなハイブリッドティーを作りたいんだよ!」
とのお言葉^^
世代が違うからかわかりませんが、
僕の想像する答えとはまったく違いました^^;
確かにハイブリッドパーペチュアルあたり、
後期のオールドは弱いバラもいっぱいありますし、
もしかしたらティーローズの
耐寒性の弱点を言ってるのかもしれません…
今となっては分かりませんが、
バラの機能面からハイブリッドティーと言われるとは。。。
ひと昔の言葉ですが想定外www
ゴージャスな花の美しさ、
美の面からの答えだと思ったんだけどな~^^
↓圃場を歩くガレス・フライヤー
でも、そんなこと言いながら、
やっぱりハイブリッドティーの花型が好きなんでしょ~♪
思ったのは、
ハイブリッドティーのすべての花色を育種目標にしてること。
茶色や藤色系の品種も多数だしています!
デビッド・オースチンが日本で好まれるような、
茶色や藤色を出していない事を考えると、
すべての色彩の可能性が好きな育種家なんだな~
思いました^^
それと試作圃場を歩きながら、
とても良いシュラブタイプの花を僕が、
「この花好きです!」言うと、
「私は好きではない!」って断言してました(笑)
めっちゃ耐病性あったし、
あのバラが世に出ないのはもったいないな~^^;
そんなこんなで剣弁高芯が大好きみたいです^^
僕はバラの美しさのひとつとして、
ハイブリッドティー大好きですから、
ここに書けないような刺激をいっぱい受けました(笑)
ガレスありがとう♪
こちらはガーデンセンター!
フライヤーのバラを中心にバラがいっぱい♪
奥の方にイングリッシュローズが並び、
数多くのバラの中から選べます^^
もちろん草花や樹木、
室内の雑貨や室外の雑貨などもあり、
とても大きなお店でした!
カフェも40席位あったかな~
いつか僕もこんなお店を持ちたいな~
そう思ったマンチェスターの夕方でした^^
バラって最高!
スマートでお洒落な方で、
どこか京都の松尾社長を思い出してしまうガレスでした^^
ローズクリエイター 木村たくのり
最終更新:2012/09/27 12:15
コメント 2件
2012/09/26 23:12:17
Re:育種家巡りツアー2
ひめさん
てんちょさん、時差ボケでお疲れなのに、こんなに詳しくレポしてくださって感動です。バラ塾でもかんじるのですけど、てんちょさんのお話わかりやすくて、テンポも心地よいです♪素敵なブログをいつもどうもありがとうございます^^
無理なさらないで、てんちょのペースでUpしてくださいね。ご多忙なのですから^^
フライヤーさんの圃場こんなに広いとは驚きです!!
またしてもハイブリッド好きとは・・さらに驚きです(笑)
2012/09/27 00:21:50
Re:イギリス育種家巡りツアー2
薔薇狂いさん
主人がグシャグシャした薔薇は嫌いということで真っ赤なグランデアモーレという、ハイブリッドティーから始めた薔薇の世界。
今はいろんなタイプの薔薇が揃いましたが、やはり剣弁高芯が好き。外国もてんちょのお店にも行ったこと無いけど、いつか行ってみたい。
HTなんて流行遅れというひともいたけど、私はその時その時に美しいなぁと思う薔薇を育てたい。被災した実家の跡地にクイーンエリザベスとピースと何か強い薔薇を来春に植えようと思ってました。
イギリス大好き。
ハイブリッドティーだーい好き!!