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2012/09/25 18:58
まずはイギリスを回って思ったことを書きますね^^
バラや園芸とは関係ないのですが、
子供の頃から映画や雑誌で外人を見ていて、
外人は美男美女しかいないのかな? 思っていたけど、
実はそうじゃないように(笑)
ガーデニング雑誌で綺麗なところを見せ付けられていて、
イギリスはそんなご家庭ばかりだと思っていたけど、
実は一般家庭はそうでもないお庭もいっぱい(苦笑)
もちろん日本より平均レベルはずっと高いですし、
閑静な住宅街や郊外の大きめのお庭がある場所行くと、
半端ない綺麗な庭もありますが、
色んな方々が色んなライフスタイルで暮らしています!
それでも年間のバラの販売本数は
日本の2~3倍あるようなので、
人口が日本の半分の6000万人からすると、
一人あたりのバラ愛好本数は5~6倍あるようです。
聞いた話によると、
イギリスで一番視聴率のある番組のひとつが、
園芸番組のようで(日本もそうなら小山内さん大変だw)
やはりイギリスって園芸が大切な文化なんだな~って、
改めて思いましたよ^^
15年前にも行っていて今回2回目なのですが、
なんだかんだで一般のご家庭に植わっているバラは、
ハイブリッドティが多いということ…
今回はあえて綺麗でない、
あまり良くない感じのアパートに植えてあったバラを見せますね!
右がクイーンエリザベスで左がジャストジョイ
東はロンドン西はリバプールまで行ったり来たりしながら、
全行程で1500キロ位走りました。
車窓からも、なるべく家庭の庭を見ていましたが、
一番多く植えられていたのが
クイーンエリザベス!
もう圧倒的に数がありました。
女王陛下のバラですから
ある意味当たり前なのですが、
たぶん日本でも同じでしょうから、
クイーンエリザベスの耐久力には
本当に恐れ入ります!
葉を多少落とそうが株はへっちゃら♪
年々太り、
何年経っても無理やり抜かなけれな、そこにあります^^
このバラはこんなとこで会うなんて
予想もしてなかったけど、ピンクピース
香りの良いHTとしてとても優秀ですが、
日本では現在マイナーなバラになっています。
こちらのバラはスーパースター
昔日本の切りバラのシェア70パーセント強占めたという、
伝説的なオレンジ朱の有名なバラです!
フロリバンダはアイスバーグと、
朱色系のトランペッターが多く植えられていたな~
という感じで、
昔から植えられていて、
積算されるから、数が多いのですが、
イングリッシュローズのイメージがあるイギリスですが、
なんだかんだでハイブリッドティが多く見受けられました!
でも最近の売れ行きの傾向を聞いたら
ハイブリッドティ 30パーセント
シュラブ 30パーセント
フロリバンダ 20パーセント
オールドローズ10パーセント
その他 10パーセント
みたいな事を言っていて、
HTの割合はどんどん下降気味!
イングリッシュローズなど、
オールドローズタイプの花が繰り返し咲くシュラブタイプのバラが、
どんどんシェアを伸ばしていると言ってました^^
そんなこんなで、
圧倒的な数のクイーンエリザベスにビックリしながらも、
どこかそのクイーンエリザベスに醒めている自分を発見。。。
病気に強く初心者向き、
育てやすいし、どこでも育つけど、
普通の樹木や草花と比べると?
庭を見ながら、
バラの存在がどこか不自然に感じる自分がいました。。。
バラって最高!
続きはまた明日^^
ローズクリエイター 木村たくのり
最終更新:2012/09/25 18:58
コメント 7件
2012/09/25 19:26:54
人の造りしもの…
やぎしんさん
イギリスにはオールドローズとイングリッシュローズしかないと思っていました(笑)
実際に行ってみなければわからないものですね~ まさかHTが植わっているなんて思いもしませんでした~
育種家の功罪・・・
愛好家の功罪・・・
自然に反した人の造りしものは、ときがたち・・・自然のカタチの風景に戻ったときに、違和感をおぼえるもの・・・
人の欲望とともに無尽蔵に多様化しすぎたバラを、見直す時期がそろそろきているように思います・・・
バラ史を総括するのは、てんちょを中心とした現代日本のバラ愛好家の役目なのではないでしょうか・・・
2012/09/25 20:46:38
Re:イギリス育種家巡りツアー1
佐藤千枝子さん
木村さんこんばんは♪
イギリスには、HTが多く植えてあるなんてビックリしました。シュラブのように背が高く直立に立つバラをよく見ていたので、てっきり…。HTを伸ばしていたなんて。私も真似したいなと思いました。ヨハネパウロ2世で実はやってるのですが、格好いい。イギリスの園芸道具は刻印やプレートが付いていたりオシャレで格好いい。長持ちするしね。ベートーベンのお家に行きたくなってきたな。
ウインナーも美味しいよね(笑)あ~ビール飲みたっ。ポテト多っ!!
さすがイギリス。
2012/09/26 08:32:12
デビットオースチンのお膝元。
ミカコさん
HTが多いなんて意外な結果ですね。
イギリスなのでシュラブのバラ、イングリッシュローズが多いかなと思っていましたがビックリです。
私はイギリスに行った事が無いので一度はバラの季節に行ってみたいと思っていますが現実は程遠いです。(笑)
2012/09/26 10:31:29
イギリス紀行面白すぎです。
ロザリーさん
ウチでも、近所の庭でも、HTは多いです。
HT全盛時代に植えられたバラがまだまだ元気ですもの。
バラ好きなら無情に引っこ抜いて捨てるのは無理です(笑)
でも、最近私が増やしているのは、ORやシュラブ。
これって世界共通の傾向なのかしら。
どの時代のバラもそれぞれに美しいから上手く共存させたいですね。
しかし、夏の終わりによく見かける葉を落とした哀れなバラの姿。
これも世界共通?(笑)
2012/09/26 11:44:56
イギリス紀行楽しみです
Harunieさん
本年6月バラの季節に、念願のイギリスガーデンツアーにでかけました。
南東イングランド(ハンプシャー・サセックス・ケント・エセックス・サフォーク・ノフォーク・ノーサンプトンシャー)をレンタカーでまわり、ロンドンには一歩も踏み入れませんでした。
日本であんなに人気で有名で、バラの殿堂入りしていて、私も大好きな、あの「ピエールドロンサール」あまりみかけなかったように思うのですが、どうしてでしょう?
ピーター・ビールズのナーセリーでチェックしたら、ちゃんと売っていたのに。
2012/09/26 13:22:48
度々失礼します(^^;;
間違えました!佐藤ですさん
木村さん度々。m(_ _)m
10月に京成バラ園に
いらっしゃるのは、木村さんではなく、河合さんでした^_^;スミマセン
木村さんは、11月でしたね♪11月は、わたくしの誕生日なのです。
え?何か欲しい物はないかって?
いいんですかぁ~??♪( ̄ー+ ̄)フッ
2013/01/02 00:00:35
これからもご活躍ください
林さん
>人の欲望とともに無尽蔵に多様化しすぎたバラを、見直す時期がそろそろきているように思います・・・<
とても共感します。
多忙で最近は庭のバラも放任気味、折角配信していただくメルマガも見てませんでしたが、今日は大好きな「英国」の文字にひかれてリンク先を拝見しました。これからも、日本のバラのためにがんばってください。