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2010/08/12 08:54
2週間前。
『ピエール ドゥ ロンサール』の新苗の横を通った時、枝が倒れていた苗を確認しました。
「支柱を立てないと!」と思い、後でやろうとしてそのまま忘れてしまいました。
昨日再度、その苗をみたら・・・
しっかりしたシュートが出ている!しかも複数。
「あ!これって頂芽優勢だ!」
ちょうど枝が倒れていたため、株元がいわゆる頂上になっていたんですね!
それでシュートがグングンと伸びていました。
これは偶然ですが、切りバラ栽培では約20年ぐらい前からアーチング栽培といって人為的に枝を折り曲げて株元から太いシュートを出し、花の大きいステムの長い切りバラを生産・出荷しています。(頂芽優勢を利用して。)
ガーデンローズの場合、庭との調和や見た目の問題もあるので取り入れにくいと思いますが、
つるバラやつる性のオールドローズの新苗の場合は、株を育てるという意味で、取り入れても良いんじゃないかと思います。
もちろん、人為的に枝を折り曲げるのではなく、自然に任せて枝を倒しておきます。(写真のように。)
シュートをたくさん出し、株を充実させて冬に誘引します。
そして、春にたくさんの花を咲かせることが出来ます。
スペースの問題もありますが、頂芽優勢を利用してみるのもおもしろいと思います。
(人為的に枝を折り曲げても良いのですが、枝が折れたりする場合がありますのでご注意ください。)
写真は軽井沢レイクガーデンの『コンテ ドゥ シャンパーニュ』
バラの家スタッフ 咲太郎
最終更新:2012/08/30 13:15
コメント 4件
2010/08/12 14:58:22
頂芽優勢恐るべし!
ヨコさん
すごい偉力です。
でも、この横に倒れてしまってる枝からな脇目が伸びてきてしまったりしないのでしょうか。
春に伸びるはずのわき芽がうごいてしまうともったいないですよね。
大丈夫なら、支柱をはずしてみようかな。
2010/08/12 16:02:51
頂芽優勢 すごっ!
ピートさん
こんにちは。咲太郎さんのコメントはいつも心温まります^^
ピエールのように樹勢が強いとこんな風にぐんぐんシュートが出てくるのでしょうか。
私は毎年、夏剪定でベーサルシュートを促すようにしていますが、半つる性のクレアオースチンに試してみても良いかしら・・・。バラの家さんで購入した輸入苗のクレアは、こんもりシュラブ^^ 国産苗と比べると成長がゆっくりみたいだし、輸入苗だから株を育てる意味で。アーチング栽培って初めて知りました^^勉強になります。
2010/08/12 22:29:02
頂芽優勢
咲太郎さん
ヨコさん
もちろん、倒れた枝から脇芽は伸びますよ。
枝先ではなく株元に近い所で出ます。
写真のロンサールも良く見ると、4本のシュートのうち2本は倒れた枝から伸びています。
株元から2、3センチのところで。
それと春伸びるはずの芽が今伸びることはありませんので安心してください。
2010/08/12 22:46:03
頂芽優勢
咲太郎さん
ピートさん
種類によってシュートが出やすい、出にくいというのはあると思います。
クレアオースチン、是非試してみてください。
合う合わないはあると思いますが、
夏剪定に比べて良いところは葉っぱを多く残すことが出来るところです。
それだけ樹も余力を残せますから。