はじめに
現在、全国で10人に1人、また東京では5人に1人は花粉症に羅患しているといわれている。日本ではスギ花粉(1月〜3月)がもっともポピュラーであるが、続いてヒノキ、イネ科、ヨモギ、ブタクサなどの花粉にも反応し1年中症状が出ている人もいる。その内約40%は、チリダニをはじめその他の抗原に次々反応する「アレルギーマーチ」になっている。
従来からシソ科には殺菌・抗アレルギー作用があることが知られ、民間療法として花粉症などに使用されてきた。シソ科でハーブの一種であるレモンバームには、鎮静作用、解熱作用、消化促進作用があることが知られ、ヨーロッパではハーブティーやサラダなどに利用されてきましたが最近では、ヒアルロニダーゼ阻害効果を示し、抗アレルギー作用が強いことが明らかにされた。そこで私たちは、この抗アレルギー効果を最大限利用するために、機能性食品として高い評価が得られているプロポリスを配合したレモンバームポリスを用いて花粉症の症状に対する改善効果を検討した。
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