山田 |
きっちり自己管理なさってるんですね。 |
角田 |
毎日が戦いですよ。目覚まし時計が鳴る5分前にはだいたい目が覚める。「腰が重いなぁ」「体がだるい」「今日はやめとこうかな?」「でも自分で決めたことやろ」……てな葛藤があるわけです。 |
山田 |
すんなり起きるわけじゃないんですね。 |
角田 |
自分にとっては目覚まし(時計)が戦いのゴングです。なまけようとする自分に勝てるかどうか? これが一番のメンタルトレーニングでしょう。 |
山田 |
技術や体力だけではなくて、気持ちなんですね。 |
角田 |
体力のスタミナは年齢と共に落ちるけど、精神のスタミナは落ちませんから。 |
山田 |
格闘家は体が資本ですよね。当然、食事には気を使ってらっしゃるでしょう? |
角田 |
やはり、基本ですね。亡くなったアンディ・フグ選手も「角田、今の食事が10年後の自分を作るんだよ」って言ってました。我々にとって食事と言うのは“体をデザインする”ことです。
炭水化物は朝、多めに摂って、晩にかけて量を減らします。タンパク質はその逆。
理想の体作りのメニューは、「鶏ササミとブロッコリーの湯通し」「マグロの赤身」「ゆで卵2個」「ゆで卵の白身だけを3個」、そして「茶碗1杯のごはん」です。プロティンさえ飲めば、運動をしなくても筋肉がつくなどと勘違いする人も多いですが、問題は栄養と運動のバランスです。 |
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山田 |
プロティンのお話がでましたが、サプリメントはお使いになってらっしゃいますか? |
角田 |
実は一時期、「サプラー」っていわれてました。月に7万〜8万円はサプリメントに使ってましたね。 |
山田 |
いつごろのお話ですか? |
角田 |
96年から98年にかけてですね。でも、それだけで十分と思って食事の内容を軽んじてしまって。食生活のバランスを崩して、結果的に腎臓と肝臓を悪くして2ヶ月入院しました。 |
山田 |
正しい認識で上手に使わないと、せっかくいい物でも意味がありませんよね。
とくにサプリメントに頼るあまり、食事が偏食になってしまったり、生活態度が乱れてしまう方もいらっしゃるようです。それではかえって体に悪いですよね。 |
角田 |
そうですね。そんなわけで、一時期はサプリメントから遠ざかってましたが、40歳を過ぎて体の衰えが目立ってくる中で、食事だけでは補えない分を「サプライ」するというサプリメント本来の考え方に基づいて上手く付き合うようにしています。 |
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