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土日祝日 定休日
種まきは4月の10日すぎから20日頃にかけて行う作業です。
育苗箱をセットするとベルトコンベアーで運ばれ「播種覆土機」と「潅水装置」を通りながら、床土入れ・潅水・播種、覆土が自動的にできます。
もちろん箱や土、種籾を補充しながら管理をしなければならないので3名付きっきりで行います。
種まきが終わった育苗箱は軽トラックで近くの育苗ハウスへ運びます。
そのハウスの中に平面に並べ、約1ヶ月間、毎日水まきと温度管理を行い、田植えの時期を待ちます。
4月の下旬になると田んぼの土を起こす田起しを行います。
元肥をほどこした後、ロータリーで10センチ潤オ15センチの深さに耕起していきます。この作業は、昨年の稲ワラや、稲株、雑草、有機肥料などを鋤込みながら行い、このように土を柔らかくすることで植え付け後の根の張りがよくなります。
また耕起の後、掘り返した土を太陽に当てることで、より乾土効果(土壌から窒素成分が放出する)が得られ、田んぼを肥沃にする役割もあります。この作業は、この後行う代かきの事を考え、好天の日を選んで行います。
翌日に雨が予想される時には、数少ない良い天候のチャンスを失わないように、徹夜で作業をすることもあります。
耕起(田起し)した田んぼに水を入れ、パデーハローという作業機で細かく砕土するこを代かきと言います。
5月中旬から始まる田植えは一番楽しく、一番辛い仕事でもあります。
昔の風物詩であった早乙女達の手植え時代の田植えは、まるでお祭りでした。老いも若きも(子ども達も農村部では学校が農繁期休暇が一週間くらいあった!)朝から晩まで、皆一緒になって働きました。
現在は、2潤オ3人の組作業で、田植機のエンジンの音だけが広い大潟村の田んぼに響き渡り、期待と感動・・・・・そしてかすかな不安がよぎる中、みるみる間に淡い緑色が田んぼ全体に広がってゆきます。広い面積を、決まった期間(適期)に植えないとならないこと、また、周囲との競争意識もあり、早朝4時からの作業となり、田植え期間中は殆ど休み無く日暮れまで働き続けます。
田植えの作業の順番は、ハウスから苗箱をトラックへ積み込み→田んぼへ→苗箱→苗受け皿に→田植機へセット→田植機で植付け→苗箱を洗う→10枚重ねて結束→格納・・・・・これを1200枚分行います。
田植えが終わるとほぼ同時に、欠株(田植機で植えられなかった所)に手で植えることを補植といいます。田植の精度を良くするには欠かせない作業ですが、近年田植機の精度が良くなり大分楽になりました。
分けつ前
田んぼに植えられた苗は、およそ一週間で土の中にしっかりと根をはります。温度があがるにつれて葉の数も増えて行きます。
約20日後
葉が、5潤オ6枚になると茎の根本から新しい茎が生まれ、その茎から次々と茎が増えて行きます。
これが分けつ(株わかれ)です。
約60日後
分けつは田植えから約2ヶ月後、茎が20本前後になるまで続きます。分けつが終わると稲は水をあまり必要としなくなります。
田植えが終わった5月下旬から9月中旬までは、水管理を中心に畦畔の草刈り・溝ほり・雑草とり・追肥など、その時期の稲の様子を見ながら、適時作業を行います。
刈っても刈っても、踏まれても、どんどん生えてくる雑草を、エンジン音も軽やかにガンガン草刈りしていきます。
この作業も昔は草刈り鎌で行っていましたから、それでもずいぶん楽になりました。
夏から秋へと季節も進み、稲に穂が入り、日に日に大きくなってくる時期、田んぼにはひときわニョキニョキと生えるやっかいな植物が目立ちます。
「稗(ヒエ)」です。稲作農家にとってヒエは、昔も今もやっかいな代物で、生育旺盛なため稲の必要とする養分を奪ってしまううえ、種粒が風に乗ってどんどん増えていってしまうからです。
ですから増える前に、気が付いたらすぐにヒエを取ってしまうことは、農家に取って大切な作業なのです。
9月の下旬から農家待望の稲刈りが始まります。コンバインを使って稲穂を刈り取る作業ですが、もちろん農家にとっては豊作を願いながら一番楽しい作業となります。
ただ、この作業も天候に左右され、稲穂の水分が取れないと刈れないため毎年その時期は雨が降らないようにと願いながら過ごしています。
稲刈りと連動しながら、少し遅れて乾燥作業をします。
コンバインで刈り取った稲籾を乾燥機で乾燥させて、その後籾すり機で籾殻を取り除き玄米とし、低温倉庫で保管、出荷に応じて精米をして皆様へお届けします。
稲刈りが終わった田んぼには、大量の稲ワラが田んぼ一面に敷き詰められています。
この稲ワラを優良な有機肥料にするには、来春までに腐植させなければなりません。
そのために米ぬかにバクヤーゼを混ぜて発酵さえた有機肥料を散布します。
稲ワラを発酵させるためには田んぼの面を乾燥させることが肝心です。
雨水や雪解け水を排水するために小型デッチャーによる溝掘りを行います。
機械で溝を掘っていきますが、足りない所は当然人の手でひとつひとつ手直しをしていきます。
風が冷たい時期の一作業です。