こころとからだの健康タイム・対談編16-2

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 このコーナーでは、エヌ・ピュア社長・鳴海周平が各界を代表する人生の達人との対談を通して、「こころとからだの健幸」に役立つ様々な情報をご紹介しています。毎日の健幸にお役立ていただけましたら幸いです。

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Vol.16 ゲスト:由美かおるさん・根本伸一さん【2】

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鳴海 西洋のバレエと、東洋の武道の中から西野流呼吸法が編み出されたわけですか。とても興味深いお話しですね。中国では古くから呼吸を「天の気」、食べ物を「地の気」といって、どちらも人間を作っているたいせつな要素だと捉えてきました。
呼吸法はまさに「天の気」を整えるための方法ということがいえますね。

根本 食べ物の習慣を変えるのは容易なことではありません。でも呼吸を変えることは意外に簡単なんですよね。
呼吸を変えることで食べ物は完全に変わってしまう。僕も西野流呼吸法をするようになってから、身体が欲求する食べ物が、健康のためにとても理にかなっている物になってきたという経験があります。また、食べ物がなくなっても水分さえ補給していればしばらく生きていることは出来ますが、呼吸が出来なくなればあっという間に死んでしまいます。
このことからも呼吸というのは、生命の根源的な働きである、ということがわかります。

16-5.jpg由美 本来人間っていうのは、自然の理にかなった生活をしていれば、愛情深く、優しく、そしてヒラメキというか、直感力がついてくるんです。
呼吸法によって全身の細胞が活き活きとし、本来もっている自然の力を取り戻すようになると、何を食べたいのか、どう行動したらよいかがわかってくると思うんです。
このことを西野先生は「身体知」と言っていますが、細胞のひとつひとつが知的な感覚を持っていて身体に良い物を選択してくれるのです。ですから身体が欲求するものを正直に食べるんですが、気が付いてみると、とてもバランスの良い食生活になっているんです。旬の物、新鮮な物がとても美味しく感じるんです。また、呼吸法をしていると、身体が緩んできます。この「緩む」という感覚がとても大切なんです。

鳴海 「西野流呼吸法」では足芯呼吸といって、足の裏から息を吸っていくイメージをとても大切にしていますが、足の裏や手のひらが第2、第3の心臓と言われているように、ふだんあまり意識しない部分(頭や心臓から遠い部分)に意識をもっていくということは大切なことですよね。
昔から、何故か1日中座ってばかりで、あまり身体を動かさない伝統工芸の職人さんに長生きの方が多いのは、全身の隅々までいつも意識を向けているからだ、という話しを聴いた事があります。意識を滞らせることを「足芯呼吸」と「緩める」ということでスムーズな気の流れに変えているのかもしれません。爪もみ健康法や、青竹踏みなどにも通じる点がありますね。