こころとからだの健康タイム・対談編16-1

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 このコーナーでは、エヌ・ピュア社長・鳴海周平が各界を代表する人生の達人との対談を通して、「こころとからだの健幸」に役立つ様々な情報をご紹介しています。毎日の健幸にお役立ていただけましたら幸いです。

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Vol.16 ゲスト:由美かおるさん・根本伸一さん【1】

水戸黄門シリーズのお娟役でも有名な由美かおるさんは、デビューした15歳の時から3サイズが変わっておらず、芸能界においても美と健康のシンボル的な存在として、各分野から熱い注目を集めています。今回は、耕さない田んぼの普及活動で知られるNPO法人「めだかの学校」の根本伸一副理事長にもご登場いただき、由美かおるさんから「美と健康の秘訣」をお伺いしました。

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16-2.gif鳴海周平(以下鳴海) 15歳のデビュー当時の服をいまだに着ることが出来る、というのは、まさに驚きですね。由美さんは、美と健康のシンボル的な存在として芸能界でも憧れの的ですが、秘訣はズバリなんでしょう?

由美かおるさん(以下由美) 特に食生活などに気をつけているわけではないのですが、秘訣は、私の師でもある西野皓三先生が創始された「西野流呼吸法」を続けているおかげです。
この呼吸法実践をするようになって約20年たちますが、疲れがほとんど残りませんし、とにかくいつも楽しいんです。
この、いつも楽しい、ワクワク、っていう感じがいいのかな。身体全体の細胞が活き活きしてくるのが実感としてわかるんです。

根本伸一副理事長(以下根本) 人間の身体っていうのは、2年半から3年で全ての細胞が生まれ変わる、といわれているんですね。そして人間はこの細胞の生まれ変わり(リモデリング)を50回繰り返すことが出来る、といいます。つまり、細胞の状態がよければ125歳まで健康で生きることが出来る、というんですね。
由美さんがおっしゃる、全身の細胞が活き活きしてくる、という感じは、この細胞の生まれ変わりのサイクルから考えても、まさに健康、長寿のコツそのものですよね。

由美 骨には、破骨細胞と骨芽細胞があって、常にリモデリングが行われています。
今、骨粗鬆症といって骨がスカスカになってしまう症状の方がとても多いらしいのですが、呼吸法を実践していらっしゃる59歳の方が、骨密度の検査で19歳のレベルだったそうです。また、他にも60歳を超えた方が呼吸法を始められてから身長が7cmも伸びた、っていう報告もあるんです。

鳴海 呼吸法というのは、細胞を元気にするコツでもあるんですね。
ところで、西野皓三先生は、どういった経緯でこの呼吸法を体得されたのですか?

由美 西野先生は初め、大阪市立大学医学部に入って医学を学ばれました。
生命の神秘に触れるたびに、その奥にある真実をさらに追究しようと様々な分野に興味を持たれました。そして「美」というものに行き着いた。それが身体の美を創造するバレエだったんです。医学の道から一転して身体的芸術のバレエの道に転向した先生は、宝塚歌劇団の男性舞踏家の公募に700名を超える応募者の中から西野先生を含むたった3名だけが選ばれ、その後本場ニューヨークに留学し、帰国後西野バレエ団を立ち上げられたのです。
芸能界でも大成功を収めた先生でしたが、50歳を境にもっと身体的な真実を追究したいという欲求にかられて、東洋の武道(合気道)を学びだしたんです。

根本 極真空手の創始者である大山倍達は「ダンサーは武道家の最大の敵になる」と言っていました。やはりバレエで鍛えた身体は、武道の飲み込みも早かったのでしょうね。

由美 ええ、始めて僅か5年で本部師範になられました。
その後中国拳法でも日本に5人しかいない教師7段(最高位・師範)の免状を受け、そういった武道への取組の中から呼吸法の大切さを認識していったんです。