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浅野屋丁稚塾
番頭への道「その72 藤原一門」

今日は先日仕入れたばかりの新ネタです。


家紋についてのお勉強です。
時代は西暦645年まで遡ります。中大兄皇子と中臣鎌足(後の藤原鎌足) によって進められた大化の改新は歴史の教科書でご存知かと思います。

これによって藤原氏は確固たる地位を築き家系は隆盛していった訳です。

知り合いや友人に加藤さん・佐藤さん・近藤さん・遠藤さん、いらっしるでしょ!

その人に家紋が何か訊ねてみて下さい。
「上り藤」「下がり藤」いろいろあるでしょうが、藤の家紋だったら 藤原鎌足の末裔である可能性が高いようです。

日本の家督制度では長男が家督を引き継ぐシステムになっていますが、 次男三男は分家をして新たな家系を築いていきます。

苗字と共に家紋も引き継いで行く訳ですが、本家との区別をつける為に 苗字や家紋をアレンジするケースもあったということです。

藤原一門で言えば、上り藤が下がり藤に丸なしの紋が丸輪を付けた紋に といった按配です。

苗字も同じで加賀地方に移住した藤原氏の一族が加賀の藤原で加藤を 名乗るようになり、近江へ移住した藤原氏の一族が近江の藤原で近藤を 名乗るといった具合です。

遠藤は遠江へ移住した藤原のようです。

それじゃぁ 佐藤・武藤は、どこへ移住した藤原一族なの?となりますが、 スイマセン 訊ねるのを忘れていました。

明治の時代に一般庶民も苗字を名乗ることが許されそれぞれの一族が、 好きな苗字を名乗ることが出来る様になった訳ですが、家紋はそれよりも 高い確率でその家系が反映されているようです。

私、浅野家の家紋は桔梗になります。

岐阜県の東濃地方の土岐氏の流れを汲む血筋だそうです。
明智光秀とか坂本竜馬もこの桔梗になります。

どこかで血が繋がっているのかもしれません。

お客様に家紋を訊ねる時に、藤の付いた苗字のお家でしたら、家紋は 「下がり藤」ですか?と言ってみて下さい。
「君!よく知っているね!」
なんて、好印象をお客様に与えることができます。
「ハイ!少し勉強させていただいておりますので・・・」
と、さり気なく勤勉さをアピールしておくことも忘れずに・・・

これも、お客様に可愛がって頂ける一つの方法です。


頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!


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