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浅野屋丁稚塾 番頭への道
「その64 お題は・・売値の値踏み」

今回は、仕入れの極意についてです。


以前は仕入れ値がいくらだから・・・・売値はこれで!といった具合に 販売価格を算出していました。

でも、今のご時世 そう甘くは行きません。

気に入った柄を仕入れ先で見つけても、商売ですからお客様の手の届く価格で なければ、不良在庫になってしまいます。

それは、問屋もメーカーも同じこと 粗利率を巡る攻防が仕入れの際に 繰り広げられることになります。

仕入れる側の私たちは商品を確認し、値踏みをします。
「この商品 いくらで販売すればお客様も納得して喜んで買っていただけるのか?」
と・・・

当然、そこには当店の利益も生まれなければなりませんから、仕入れ値はこの位で 交渉をしようと・・・

(口では言いませんが心の中で仕入れ価格を値踏みしておきます)

この値段で売りたいからこの仕入れ値でどう?数はこれだけ貰うから・・・
価格でソロバンや電卓を弾きながら、鬩ぎ合いが続く訳です。

当然、小売屋から問屋への支払条件も影響します。

問屋もいつも赤字で販売しているとパンクしてしまいますから真剣勝負。

そんなこんなで、小売店のお眼鏡に適った色柄・品質・価格の商品が入荷し、店頭や ページに並ぶことになります。

ここで重要なのは、仕入れ担当は商品に対して目利きであるかどうか?ということに なり、良い仕入れをする眼力が問われることになります。

生産コスト・加工技術のグレード・希少性・流通量など、色々な要素を頭に入れて 置いた上で、販売価格との擦り合わせをします。

消費者の方々の買い物感覚を侮ってはいけません。
かなり鋭いものがありますから・・・

というわけで、商品を値踏みする目も養ってください!

頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!


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