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浅野屋丁稚塾
番頭への道「その38 浴衣の洗濯」 

浴衣シーズンに備え、今回は浴衣の洗濯方法についての勉強です。

呉服屋の丁稚である皆さんがお客様にアドバイスする時は・・・
「押し洗いで優しく洗ってあげて下さいネ」と言うようにしてください。

洗濯機で回すと、袖付けが破けたりすることも心配されますから

私は・・・と言うと、洗濯機で回してもらっています。
だって、面倒なので・・・

盆踊りでイヤと言うほど汗をかいた浴衣は、即 洗濯機へポイです。

但し、これはお客様にススメては×です。
クレームの原因になります。

軽く畳んで、押し洗い・・その後は絞らず陰干しと言うのが基本

裏バージョンは畳んでネットに入れて洗濯機の弱で回します。
全自動の場合はそのまま脱水の行程入るので要注意です。

洗い終わったら、一度取り出し、洗濯槽の水を抜いてから 浴衣は畳んだままで、ドラムにペタッと貼り付けます。
軽くドラムを回してから、やはり陰干しです。


◆ここで気を付けなければならないこと◆

衿の中には衽先が縫い込まれていますが、これが洗濯の過程で クチャクチャになってしまうことがあります。衿の中に縫い込まれている 部分ですので、衿の上からいくらアイロンをかけても直りません。

衿がゴロゴロしているのは着心地が悪いですから、そうならないように注意が必要です。

その方法と言うのは、洗う前に衿に粗く躾をかける事です。
ザクザクと白い糸で縫っておいてください。

そうすることによって、衿に縫いこまれている三角の衽先が中で遊ばなく なり、クチャクチャ・ゴロゴロを防ぐことが出来ます。

自分のことは省みず・・・「浴衣の洗濯は優しく押し洗いです!」

頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!


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