浅野屋丁稚塾 番頭への道「その18 織りと染め-産地編」
着物の産地といえば、まず思い浮かぶのが京都ですネ
鮮やかな友禅の着物、西陣の帯・・・・染めと織り なんですが、
着物の産地は、日本のいたるところにあります。それだけ、昔から生活に
密着していた物なのです。
奄美大島もそうですし、米沢、桐生、徳島数え出したら切りがありません。
それぞれの産地はその風土、歴史の中で産地ブランドを築き上げてきまし
たし、それによって従事する者の人材育成と雇用を確保してきました。
組合組織としてシステマチックに運営している産地もあれば、特殊技術を
必要とするために後継者が居らず、消滅しそうな産地もあります。
先日訪れた新潟県の十日町には、独特のシステムがあり製造と販売が
うまく住み分けられていました。
また、それぞれのメーカーが特徴ある「もの作り」をしていて、
「これならあそこのメーカーが得意だ」と他所のメーカーを紹介してくれ
ます。
そして、もの作りにかける情熱と産地のたゆまない努力に感銘して帰って
きました。
インターネットも含め、従来の流通経路が大きく変動しようとしています。
着物の市場も以前の数分の一の規模に萎縮しています。
売り手の理屈ばかりではなく、また買い手の要望ばかりではなく、着物を
さまざまな形で慈しんでくれる人たちがバランスのとれたコミュニティー
として、着物を楽しむ文化を育ててゆければ幸せだなぁ〜なんて思います。
十日町は、絣などの先染めの物が元々ですが、訪問着・振袖・留袖なども
非常にすばらしい物があります。
知っていましたか?作り手の想いをお客様に伝え、お客様の声を作り手に
フィードバックするのも商売人の務めです。
頑張ってください!・・・目指せ 大番頭!!
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