枝肉を仕入れる際、牛の善し悪しは勿論ですが、誰が育てた牛なのかという事もとても大切です。
人それぞれ育て方など手腕が違いますが、皆さん共通している所は、「ごまかしのない」生産者であるということです。
常に向上心を持ち続け、「どうすればいい牛ができるだろうと」常に研究、努力を惜しみません。
黄木が心底惚れ込んだ生産者の代表する方々をご紹介します。
長岡正芳さん
西置賜郡飯豊町
熱意、清潔、希望
初めて牛舎を見学させてもらった時、「なんだこの牛舎は!」と驚いた。
牛舎特有の臭いが有無にちかい。しかもあまりにきれいな為、昨日今日建てたのかと勘違いしてしまう程だ。
聞けば肥育を初めて7年だという。30歳の若さで、奥さんとお母さんと3人で現在では170頭ほど肥育しているという。
自慢の牛舎は、おが屑の香りが漂い、牛たちも一頭一頭手入れが行き届いていた。
とこを常にきれいに保ち、牛になるべくストレスを与えないようにするのだという。
口には出さなかったが、この状態を維持する毎日の苦労は並大抵ではあるまい。
話の端はしから感じられる情熱。今後の目標を聞いてみたら、「やっぱり最優秀牛(チャンピオン牛)を一度は出してみたいですね」と話していた。
近い将来、彼とご家族が育てた米沢牛が賞をもらえるようにと願わずにいられない。