京焼:呉須絵波千鳥紋ようじ入れ・伏原博之|千鳥のうつわ・千鳥文

千鳥のうつわ・千鳥文

波に千鳥。静かな浜辺に戯れる千鳥の群。いわゆる千鳥は冬の季語ですが、ある時は、春の陽に光る海辺で遊ぶ鳥たちに見えたり、ある時は、夏の水辺で涼むつがいに見えたり・・・。文様も、エキゾチックなものからぷくっと愛らしい鳥まで多種多様です。

千鳥のうつわも四季を通じて様々に食卓を愉しませてくれます。こちらでは、千鳥のうつわを集めてみました。

九谷焼:絵変わり千鳥文3.5寸皿・九谷美陶園

絵唐津・千鳥・中村恵子

絵唐津・千鳥・中村恵子

>唐津焼:絵唐津千鳥文様小皿・中村恵子

京焼:呉須絵波千鳥紋猪口・伏原博之

染付波に千鳥文5寸皿・藤塚光男

染付吹墨千鳥盃・阪東晃司

京焼:呉須千鳥紋薬味入れ・豆さじ付・伏原博之

漆器:千鳥蒔絵黒糸目椀・尚古堂

千鳥紋蒔絵三つ組屠蘇器・尚古堂

漆器・一閑張:千鳥箔絵三段重・藤井収

漆器・蒔絵:千鳥紋蒔絵段違四段七五重・奥田志郎・山本哲

千鳥の文様

千鳥蒔絵手箱千鳥蒔絵手箱(鎌倉時代)東京国立美術館
千鳥蒔絵手箱 力強い千鳥たちの飛翔(千鳥蒔絵手箱)
千鳥文様伝統文様 千鳥

「千鳥紋蒔絵段違四段七五重」に描かれている千鳥の本歌は、鎌倉時代の「千鳥蒔絵手箱」に描かれている千鳥です。

平安時代に作られた「沢千鳥蒔絵螺鈿小唐櫃」の千鳥にも似ていますが、川岸で遊び戯れる愛らしい千鳥と違い、「千鳥蒔絵手箱」の千鳥は、大空を群を成して勢いよく飛翔している、まさにちょうど命をかけて日本に渡ってきたかのような千鳥です。

千鳥の足はしなやかに力強く描かれています。昔の職人の写生力はするどかったようで、弧を描くように飛ぶ千鳥の群れ一羽ずつの足の様子まで見事に表現しています。

「千鳥紋蒔絵段違四段七五重」では、こちらの生命力にあふれる千鳥を本歌に100羽以上散りばめました。まるで重箱から飛び出してくるようなのびのびとした風景となりました。

織部千鳥文向付陶片織部千鳥文向付陶片
千鳥文様は後世の作品に影響を与えているそうです。
千鳥文様伝統文様 千鳥
沢千鳥蒔絵螺鈿小唐櫃
おもだかや燕子花(かきつばた)の咲く水辺に千鳥の群れ

様々な千鳥文様

波千鳥文型染狂言衣装波千鳥文型染狂言衣装
織部千鳥文向付陶片織部千鳥文向付陶片
志野網干千鳥文筒向付志野網干千鳥文筒向付
志野千鳥唐草文陶片志野千鳥唐草文陶片
志野千鳥唐草文陶片志野千鳥唐草文陶片
参考文献:
日本の文様 千鳥・おしどり
元井能 河原正彦(光琳出版株式会社 )

日本の漆芸・蒔絵
岡田謙 荒川浩和 小松大秀(中央公論社 )
鳥・千鳥・鶏・酉・鳳凰