朱蓋中椀・奥田志郎

春の足音 節分の恵方巻き

 二〇二四年の恵方は「東北東」ということだそうです。何故なのか私もあまりくわしくは知らぬまま、なんとなく節分の日は「巻きずし」を食べる習慣でした。恵方に向って丸かじりをするのは私は好きではないので、美味しく作った巻きずしをいただきます。

 白味噌のお汁、お豆腐と芹が入っています。この季節のやわらかな菊菜と白菜、原木焼しいたけの味噌ごま和えを添えてみました。少しだけ春の足音が聞こえるでしょうか?

 巻きずしは奥田志郎作の黒生木鉢に、取り皿は吉井史郎作の三島5寸皿、ビードロ釉の貝の合わさった形の鉢は有松進作、奥田志郎作の赤い蓋の椀は、蓋付ながらお気軽に使っていただける椀かと思います。

工芸店ようび 店主 真木
灰釉ビードロ貝5寸鉢・有松進:和食器の愉しみ工芸店ようび