ペンキを塗るときの養生方法

ペンキを塗るときの養生方法

水性ペンキの塗り方 ペンキを塗るときの養生方法

養生とはペンキを塗りたくない部分を覆うことです。マスキングテープは細かいところ、マスカー(養生シート)は広いところに使用し、この2種類のツールをマスターすれば基本的にはOKです。さらに念入りな養生を施す場合にはコーキングという手法があり、テープのすき間にペンキが入り込むことを防止します。

マスキングテープの使い方

  • マスキングテープは養生の基本アイテムです。例えば、壁の1面に塗る場合、天井、横の壁、床、窓、コンセントなどは塗りたくないですよね。その境目を小さな筆でギリギリまで塗りこむのは大変です。そこで使用するのがマスキングテープで、塗るところと塗らないところの境目を簡単に作ることが出来ます。

基本的な使い方

  • STEP1
    テープを貼る
    STEP1 テープを貼る

    塗りたいところと塗りたくないところの境目にテープを貼り付けます。テープは手でちぎって切ることが出来ます。

  • STEP2
    ペンキを塗る
    STEP2 ペンキを塗る

    テープの外側にペンキがつかないようにペンキを塗りましょう。テープの上にペンキを塗っても構いません。

  • STEP3
    テープを剥がす
    STEP3 テープを剥がす

    テープについた乾いていないペンキに注意して、テープをゆっくりと剥がしましょう。

ポイント!

  • POINT1
    重なった所は隙間ができる
    POINT1 重なった所は隙間ができる

    テープ同士が重なったところは、小さな段差ができるため、そこからペンキが浸入することがあります。

  • POINT2
    温めると密着性UP!
    POINT2 温めると密着性UP!

    ドライヤーで温めながら押えることで密着性があがり、ペンキの浸入をより防ぐことが出来ます。

  • POINT3
    乾く前に剥がす
    POINT3 乾く前に剥がす

    乾いたペンキは硬くなっているため、テープにくっついて剥がれることがあります。乾燥する前に剥がす方がよいでしょう。

マスキングテープの実例

  • CASE1
    壁のふちの養生
    CASE1 壁のふちの養生

    壁1面を塗る場合は、隣接する壁面や床、天井との境目にマスキングテープを貼り付けます。

  • CASE2
    コンセントの養生
    CASE2 コンセントの養生

    コンセントカバーを外せるなら、カバーを外して、コンセントユニットにテープを貼りましょう。

  • CASE3
    シートを留める
    CASE3 シートを留める

    次の項目で紹介するマスカーと呼ばれる養生シートを留めるのにも役立ちます。

マスキングでデザインもできる!

マスキングテープを使ってデザインペイントを施すこともできます。もとは真っ白な壁でしたが、マスキングテープをランダムに貼って、ブロックごとに違う色を塗ってからテープを剥がすことで写真のようなデザインでペイントが可能になります。

マスカー(養生シート)の使い方

  • マスキングテープは細いので、窓を全て覆ったりするのには向いていません。広い面を養生するには、マスキングテープを貼った上にマスカーを使います。マスカーとは、テープにビニールシートが付いたもので、貼り付けた後にシートを広げることで大きな範囲を養生することが出来ます。シートを広げるときに静電気が発生し、壁面などにピタッとくっつくような工夫も施されています。

基本的な使い方

  • STEP1
    テープを貼る
    STEP1 テープを貼る

    マスキングテープの上から貼ります。マスキングテープが少し見えているくらいがよいでしょう。

  • STEP2
    シートを広げる
    STEP2 シートを広げる

    貼り終わったら、シートを伸ばします。静電気が発生してピタッとくっつく性質を利用して広げていきましょう。

  • STEP3
    シートをとめる
    STEP3 シートをとめる

    静電気は時間がたつと収まってきます。その前にマスキングテープを使って、シートの端を止めましょう。

マスカーの実例

  • CASE1
    壁や天井の養生
    CASE1 壁や天井の養生

    壁を養生する場合は、天井と床と隣接する壁の養生が必要です。くるっと1周マスカーを貼るか、1面ずつ大きめに貼って重なるようにしましょう。

  • CASE2
    窓枠の養生
    CASE2 窓枠の養生

    窓枠にマスカーを貼るときは下の方から重ねて貼りましょう。上から貼るとポケットのようになって、窓側にペンキが入ってしまいます。

  • CASE3
    家具の養生
    CASE3 家具の養生

    動かせない家具がある場合は、マスカーで覆ってしまいましょう。この場合も下から上に貼っていく方がよいでしょう。

コーキングの使い方

  • コーキングを使わなくても養生はできます。ただし、マスキングテープで凸凹の面にきれいな境界線を出すことは凸凹の部分にペンキが入り込むため難しくなります。この凸凹を埋めることによりきれいな境界線を実現させるのがコーキング作業です。

  • STEP1
    マスキングテープを貼る

    STEP1 マスキングテープを貼る

    境界線にマスキングテープを貼ります。コーキングをするからと言ってマスキングテープの貼り方が変わることはありません。

  • STEP2
    コーキングを塗る

    STEP2 コーキングを塗る

    マスキングテープの境界線にコーキング剤を途切れないように1mmくらいの太さで出していきましょう。

  • STEP3
    指ですり込む

    STEP3 指ですり込む

    指でなぞるようにすり込んでいきます。余分なコーキング剤は雑巾などでふき取りながら作業していきましょう。

コーキングの有無によるマスキング効果の違い

  • コーキングあり

    テープの形に沿って直線的できれいなラインを作ることが出来ます。

  • コーキングなし

    壁紙の凸凹部分にペンキが入り込んで、きれいな境界線にはなりません。

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