![](https://image.rakuten.co.jp/veritas/cabinet/mail2022/imgrc0094096381.jpg)
![](https://image.rakuten.co.jp/veritas/cabinet/mail2022/imgrc0094096382.jpg)
![](https://image.rakuten.co.jp/veritas/cabinet/mail2022/imgrc0094096383.jpg)
![](https://image.rakuten.co.jp/veritas/cabinet/mail2022/imgrc0094096384.jpg)
![](https://image.rakuten.co.jp/veritas/cabinet/mail2022/imgrc0094098283.jpg)
|
エルミタージュ会場の試飲が終わり、昼からは川向こうのサンジョセフ側トゥルノンの会場向かいます。
そこにはパーカー100点満点を獲得したコルナスを代表する作り手、アラン・ヴォージュさんたちがいました。
日本では、エルミタージュファンが多いようですが、ローヌの隠れた名品を熱く語るマニアにいわせれば、ローヌ川の東側、
超急斜面にあるコルナスこそ、エルミタージュ超えの最上地区として世界的に有名なのです。
その中でもトップクラスのヴォージュさんのワインはビオで作られ非の付け所のない素晴らしいものです。
コルナスの南隣には、芳醇な高級白ワインの銘醸地サンペレが続き泡も最高です!
現在は引退されてもうワインが手に入らなくなってしまったのですが、コルナスには、
ロベール・ミッシェルさんという伝説の作り手がいらっしゃいました。
ロベールさんは、ブルゴーニュに例えるとアンリジャイエさん、
シャトーヌフデュパプであればラヤスのアラン・レイノーさんのような殿堂入りと呼べるほどの神業職人で、
そのスタイルは、完熟ブドウから100%果実味を引き出してつくられる完璧なフィネスを備えています。
辻は以前、蔵訪問でロベール・ミッシェルさんにお目にかかった時に、
そこで修業をされていた若きギョーム・ジルさんにもお会いしました。
いかにも無口、純朴で蔵の仕事に余念がなく、弟子として敬愛する師匠からどんなことも学び取りたいという熱心さが伝わってきました。
この人なら、ロベールさんの奥義を習得するかもしれない、期待とそうなってほしいという願いがいつも心にありました。
ある日、日本のワイン誌で、ロベールさんが引退されて畑が他の方の手に渡り、ワインが作られ始めて評価されているという記事が目に留まりました。
雑誌に掲載された写真のその人は、ギョームさんではなく、大変がっかりしました。
そんなはずがない、あの実直な眼差しがわき目をふるとはどうにも考えられず、消息を色々調べてみました。
ほどなく、ギョームさんもロベールさんの畑を手に入れ独立されたと、ローヌのワインニュースで知ることができました。
やっぱり!そう、君ならそうであるはず、そうでなくては!
どんなに嬉しかったことか。あなたがどれほど心をこめてロベールさんと一緒にブドウとワイン作りに打ち込んできたのか、
この目で、この舌でその成果を見なくてはと思い続ける日々でした。
トゥルノンの会場で遂にその時が来ました。少年だったその人は、
ラグビー選手ばりの立派な体格で見違えてしまいそうです。
静かなやわらかいあの日のままの眼差しが、はやる気持ちを知る由もなく私を眺めています。
ギョームさんが作り上げたコルナスの雫のすべては、すでにロベールさんの領域に達し、
凝縮だけでなく純粋性と品格を兼ね備えた素晴らしい味わいでした。
あなたの努力とロベールさんに大感謝!感無量でした。
これほどのハイレベルともなれば、彼のワインは世界中から引く手あまたなのは確かです。
超絶の狭き門だよね、でもここまで来たんだから、もうお願いしてみるしかない・・・ほとんど残っていないということでしたが、
ほんの少しだけ分けてもらえることになりました、ウッハ!ヤッタ〜!
続きはInstagramで!
|