フロントサスペンションフォークは、各メーカーの説明書に従って行いますが基本は共通しています。
フロントサスペンションのセッティングの基本は3点です。
サグ設定:乗る人の体重に合わせる調整
有効なストローク量の確保と初期作動を良くする
リバウンドスピード調整:圧縮したフォークが戻るスピード調整
路面の状態に対応してタイヤがグリップをするように
コンプレッション調整:フォークの圧縮の設定
強くするとストロークをなくすロックアウトを行うことができる
※2と3の機能はモデルによっては付いていないです。
今回はサグ設定の方法を紹介します。
スプリングやエラストラマーを使ったフォークの場合、フォーク肩にあるプリロード調整ノブ(トップキャップを回すことで行います。)
プリ(事前)ロード(荷重)はスプリングの特性で、プリロードによってかかっている反発力を超えなければサスは縮まないです。
タイラップをフォークのアッパーチューブに取り付け、ダストカバーと接する位置にします。
通常の自転車に乗るスタイルでまたがり、自転車から降りてから出すとシールとタイラップの間隔を測ります。
(自転車にまたがるとき壁に手をかけるなどして、体重以上の加重がかからないようにします。)
計測したサスペンションの沈み込む量が、サグ長になります。
この量がメーカー指定の数値になるようにプリロードダイヤルを回して調節します。
時計周りに回すとスプリングが固くなり、反時計回りに回すとスプリングが弱くなります。
(サグ量は一般にフォークトラベルの15~20パーセント位です。)