フロントギヤの変速は、リヤに比べ、チェーンとギヤのトラブルの発生が多いです。
ギヤの歯数の差が大きく、チェーンがギヤからギヤに移動するときにチェーンと変速機に大きな負荷がかかるためです。
小さなギヤから大きなギヤに変速する場合
変速レバーをしっかり奥まで操作して、チェーンが大きなギヤに移動したのを確認してからレバーを戻す気持ちでゆっくり操作してください。
すぐにレバーを戻してしまうと、変速できない場合があります。
大きなギヤから小さなギヤに変速する場合
変速レバーを1段ずつ丁寧に操作してください。
ギヤの歯数の差が大きく、チェーンの張りも大きく変わるため、乱暴に操作すると、チェーンが振れてはずれることがあります。
フロントの変速は、チェーンにも大きな負荷がかかります。
ペダルを強く踏みこみながらの操作は、変速がスムーズに行えないだけでなく、チェーンのよじれの原因になります。
坂道の手前で変速を終了させると安心です。
まず、フロントギヤでおおまかなギヤ位置を決め、リヤギヤでこまめに微調整すると、トラブルが少ないです。
荒れた路面を走行する時は、チェーンが振れて、フロントギヤからはずれて危険なことがあります。
チェーンの張りを保つため、アウターギヤ(大きなギヤ)で走行すると安心です。
変速の調整ができていても、前後の変速機、前後のギヤの組み合わせや、選択している前後のギヤの位置によっては、多少の音鳴りがする場合もあります。
音鳴りが気になる場合は、後ろギヤを1~2枚変速することで、改善する場合もあります。