リトアニア直輸入 天然バルティックアンバー VS ブレストアンバー(圧着加工琥珀)「模造石」


ブレストアンバー


ブレストアンバー ブレストアンバー(ブレスドアンバー)は琥珀の欠片を酸素が入らない状態で200℃~250℃まで温度を上げて油圧プレスで固めた琥珀です。
琥珀の欠片などを再利用した琥珀なので"Reconstructed amber"再生琥珀や復元琥珀とも呼ばれています。
確かに合理的な処理方法で、削りだしのソリッドアンバーから出た粉や欠片を余すことなく再利用して新しい琥珀を作成するのですから素晴らしいアイデアです。
色も自由自在で変える事もでき真っ赤なレッドアンバーや真っ青のブルーアンバーも着色や染色で作成可能です。

ブレストアンバー


今回知り合いの方よりアンバーの鑑別を依頼されましたので日本彩珠宝石研究所に鑑別依頼をしました。
琥珀では珍しい大粒で粒径約12mmありました。

ブレストアンバー


日本彩珠宝石研究所

鑑別結果

素材名: 天然こはく粒

宝石名: プレスド・アンバー(圧着加工琥珀)

加圧加熱処理が行わています

摘要欄 鑑別の基準では「模造石」に分類されます

ブレストアンバーは一般社団法人宝石鑑別団体協議会(AGL)では「模造石」の分類ですので、これを本物の琥珀だと信じて購入された場合は悲惨です。
琥珀で粒径12mmは希少サイズで実際に購入するとなると20万円以上はすると思われます。

こはく


当店の琥珀ブレスレットも鑑別に出したのでのご紹介を致します。
粒径は8mmの小さなブレスレットですがリトアニア直輸入のバルティックアンバー(シーアンバー)です。
約2~3年前から販売している鑑別書無しでの琥珀ブレスレットでしたが全く売れず「ヌシ」化していたので「本物ですよ!」を強調する為に鑑別書を取り寄せました。

こはく


日本彩珠宝石研究所の鑑別書結果

素材名: 天然こはく

宝石名: 琥珀(アンバー)

加熱が行われています

宝石名は 琥珀(アンバー)で本物である事が確認できました。
太古の虫入り琥珀では加熱は行われない(加熱で色を濃くすると虫が見えにくくなる為)のですがブレスレットになると見た目が重視されるのでどうしても加熱(着色・染色ではありません)で色を濃くする処理が行われる事が多いようです。
※虫入り琥珀でも加熱処理が行われる場合もあるのが不思議です!
実際に当店で扱う琥珀ネックレスも加熱処理されている結果が出ています。
鑑別書付き AAA バルティックアンバー ネックレス アンバー 琥珀 コハク シーアンバー 海琥珀

尚、別の処理方法になりますが真っ赤なレッドや真っ青なブルーに着色・染色処理した色鮮やかな天然アンバーも販売されていますが、このような色のアンバーはこの世に存在しないのでご注意下さい。
琥珀で行われるその他の処理方法は「透明材による含侵処理」があります。
透明材を含浸する事で耐久性を向上させ、尚且つ琥珀内の透明度を上げる目的があります。
透明度が上がると内包される太古の虫が見やすくなるのです。

まとめ
ブレストアンバーは結構市場に出回っていますが見た目で真贋する事は難しいので本物の琥珀をお求めのお客様は鑑別書が付いた琥珀や鑑別書を有料で付けてくれるお店での購入をお薦め致します。
以下の天然琥珀鑑別書を除いて全てブレストアンバーの詳細な写真を掲載していますのでご参考になれば幸いです。

こはく


ブレストアンバー


ブレストアンバー


ブレストアンバー


ブレストアンバー


トップに戻る