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どのように作られているか、江戸時代からの職人技を引き継ぐ、現代の名工の仕事をご紹介します。
絵師の描いた版下絵から彫師が版木を彫り、摺師がその版木を使って和紙に色を摺り重ねて完成させる浮世絵木版画。浮世絵は、絵師・彫師・摺師の三者の職人と総合プロデューサーである版元との共同作業によって作られていました。
版元(総合プロデューサー) → 絵師 → 彫師 → 摺師
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短くとも十年の修行が必要な彫の技術をご堪能ください。
※木版に原画を写す工程については、こちらのページをご覧ください。
緻密に動く小刀
版木の墨線の両側に切れ込みを入れる緻密な作業。小刀の先端は紙よりも薄い。彫りの技術を習得する前に、小刀を研ぐ技術を得るのに何年もかかったといわれています。
版木の墨線の両側に切れ込みを入れる緻密な作業。小刀の先端は紙よりも薄い。彫りの技術を習得する前に、小刀を研ぐ技術を得るのに何年もかかったといわれています。
大胆に動く鑿↑
要らない部分を一気に削り取る「さらい」の作業に使う。さらう部分の幅を見て鑿を使い分けます。彫師の指先となる大切な道具。
墨版(主版おもはん)
版下絵をもとに彫師が墨の版(主版)を彫ります。
版下絵をもとに彫師が墨の版(主版)を彫ります。
色版↑
絵師の色さし(配色の指示入れ)にそって、色版を彫ります。![](https://www.rakuten.ne.jp/gold/transit-store/images/sfile/sirv-line.png)
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摺師の手となる刷毛
版木のうえに絵具をのせ、刷り上げる時に使う。大きさは数種類あり、絵具をつける部分によって使い分けます。絶妙な作風に仕上げる「ぼかし」の表現は、摺師の技術とともに刷毛の調整も大切なことです。
版木のうえに絵具をのせ、刷り上げる時に使う。大きさは数種類あり、絵具をつける部分によって使い分けます。絶妙な作風に仕上げる「ぼかし」の表現は、摺師の技術とともに刷毛の調整も大切なことです。
安定した色彩にする、とき棒↑
彫り上がった版木に絵具を運びます。版木にのせた絵具をきめ細かく和紙に写し込む。馬連は、数十枚の和紙を貼り合わせて浅い皿状にした当皮(あてがわ)と、竹皮を細く裂いて螺旋状に編み上げた縄と、これらを包む竹皮で作られています。
人間国宝が漉いた和紙
彫師と摺師の技術を写し出す和紙は、人間国宝、岩野市兵衛氏が一枚一枚を手で漉いた越前生漉き奉書を使います。楮(こうぞ)100%で作られた和紙は、混ぜ物がなく、繰り返して版を重ねる過酷な使用に耐えうるしなやかさが あります。絵具の発色も良く、独特の柔らかさ、そして温かみのある風合いを生み出します。
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