知っておきたいイタリアワイン評価誌
その特徴とおすすめ10選
現在世界で最も影響力があるワイン誌と言われているのが、1978年に100点満点のワインガイドを初めて刊行したロバート・パーカー氏の『ワイン アドヴォケイト』です。この他にも「年間トップ100」が名物企画の『ワイン スペクテーター』。『ジェームス サックリング』『アントニオ ガッローニ:ヴィノス』をはじめとするアメリカ勢。イギリスで創刊された『デカンタ』やオーストリアの『ファルスタッフ』など世界には数えきれないほどのワイン評価誌が存在しています。
ワイン業界に多大な影響を与えるワイン誌。ここでは、イタリアのガイドブックにスポットを当て、いくつかご紹介しようと思います。ワイン誌で高評価を得ているワインを試してみたり、ガイドごとの特色を抑え、お気に入りのガイド誌を見つけたりとワイン選びの参考に役立てて頂ければ幸いです。
※ここでは、ワイン評価サイトやライフスタイルマガジン等もワイン誌・ワインガイドブックとして呼ばせて頂いています。
ワイン業界に多大な影響を与えるワイン誌。ここでは、イタリアのガイドブックにスポットを当て、いくつかご紹介しようと思います。ワイン誌で高評価を得ているワインを試してみたり、ガイドごとの特色を抑え、お気に入りのガイド誌を見つけたりとワイン選びの参考に役立てて頂ければ幸いです。
※ここでは、ワイン評価サイトやライフスタイルマガジン等もワイン誌・ワインガイドブックとして呼ばせて頂いています。
イタリアワインガイドの中でも特に影響力のある6つの評価誌
『ガンベロロッソ』『ビベンダ』『ヴィタエ』『ヴェロネッリ』『ルカマローニ』『ドクターワイン』は、イタリアワインガイドの中でも特に影響力のある評価誌と言われており、毎年この6つの評価誌によって、総合イタリアワインランキングも発表されています。
ガンベロロッソ ヴィーニ・ディタリア (Gambero Rosso Vini D'italia)
ガンベロロッソは、レストランガイドやワインガイドを出版する「GRHSpA」の月刊誌やガイドブックの名称です。ワインガイドの名称はヴィーニディタリアですが、ワイン業界でガンベロロッソというときは、このヴィーニディタリアを指しています。この『ガンベロロッソ ヴィーニディタリア』はイタリアでもっとも権威あるワインガイドと知られ、ワインの評価はもちろん、ワイナリーについての説明も書かれ、歴史的背景やその年の造り手の状況などを読み取ることができます。
評価はグラスで示され、最高賞がグラス3つ(トレビッキエリ)です。
・グラス3つ:非常に卓越したワイン
・グラス2つ:トレビッキエリを決める最終選考に残ったワイン
・グラス1つ:美味しいワイン
ビベンダ (La Guida BIBENDA)
ビベンダは、イタリアソムリエ財団から発行されるワイン専門誌です。2024年創刊30周年を迎えました。中でも、現役ソムリエにより評価されるガイドブックは人気があります。飲み頃を示す3タイプのボトルアイコンがついていたり、生産本数やアルコール度数などの細かいデータが記載されています。
評価は、ブドウの房の数によって示され、最高賞は5グラッポリです。評価は4段階、5グラッポリから2グラッポリです。
ヴィタエ (La guida vini Vitae)
ヴィタエは、ソムリエ会員限定の機関誌です。ワインガイドの正式名所は「ラ グイダ ヴィーニ ヴィタエ」。イタリアソムリエ協会による新しいガイドで、2015年版が初刊行となっています。ソムリエの選ぶ、お勧めの料理も掲載されています。
評価はポイント制ですが、枝を伸ばしたブドウの樹のアイコンによって示されてます。75-79点をブドウの樹1本、80-84点をブドウの樹2本、85-87点をブドウの樹3本、88-90点をブドウの樹4本(最後の1本のブドウの樹の色が異なる)、91点以上をブドウの樹4本(単一色)と言った具合に5段階評価されています。最高賞は4ヴィティです。ガイドには、点数も表示されています。
ヴェロネッリ (I VINI DI VERONELLI)
ジャーナリストとしてイタリア食文化に計り知れない足跡を残したルイジ・ヴェロネッリ氏(1926-2004没)が造ったワインガイド。各々のワインについてのコメントはありませんが、多くのアイテムを掲載しています。
100点満点評価です。94点以上のワインに、トレ ステッレ3星が贈られます。テイスターが特に気に入ったオリジナルティ溢れるワイン10本には、イル ソーレ賞が贈られています。
ルカマローニ (ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANI)
ルイジ・ヴェロネッリ氏に師事し、ジャーナリスト・編集長としての実績を積んだルカ・マローニ氏。今やイタリアワイン評価界の重鎮となりました。1993年から毎年発行される「アンヌアリオ デイ ミリオーリ ヴィーニ イタリアーニ」は、消費者目線での評価が評判のガイドです。コストパフォーマンスに優れた手に取りやすいワインが多く掲載されています。
ルカ・マローニ氏は、独自のテイスティング法を確立したと言われており、一貫性、バランス、完全性に分け、ワインを分析します。それぞれ33点満点で評価します。よって99点が最高評価となります。
ドクターワイン (Guida essenziale ai vini d'Italia)
『ガンベロ ロッソ』の共同設立者であり、長年編集長を務めてきたダニエレ・セルニッリ氏が、新たに立ち上げたプロジェクト。2014年に「グイダ エッセンツィアレ アイ ヴィーニ ディタリア」が発行されました。少数精鋭と言われる編集員と著名な専門家による厳しい評価がくだされています。
100点満点評価です。95点以上のワインには、ダニエレ・セルニッリ氏の顔のアイコンが付きます。95-97点には顔ひとつ、98点には顔ふたつ、99-100点は顔3つと言った具合です。
ガンベロロッソ ヴィーニ・ディタリア (Gambero Rosso Vini D'italia)
ガンベロロッソは、レストランガイドやワインガイドを出版する「GRHSpA」の月刊誌やガイドブックの名称です。ワインガイドの名称はヴィーニディタリアですが、ワイン業界でガンベロロッソというときは、このヴィーニディタリアを指しています。この『ガンベロロッソ ヴィーニディタリア』はイタリアでもっとも権威あるワインガイドと知られ、ワインの評価はもちろん、ワイナリーについての説明も書かれ、歴史的背景やその年の造り手の状況などを読み取ることができます。
評価はグラスで示され、最高賞がグラス3つ(トレビッキエリ)です。
・グラス3つ:非常に卓越したワイン
・グラス2つ:トレビッキエリを決める最終選考に残ったワイン
・グラス1つ:美味しいワイン
ビベンダ (La Guida BIBENDA)
ビベンダは、イタリアソムリエ財団から発行されるワイン専門誌です。2024年創刊30周年を迎えました。中でも、現役ソムリエにより評価されるガイドブックは人気があります。飲み頃を示す3タイプのボトルアイコンがついていたり、生産本数やアルコール度数などの細かいデータが記載されています。
評価は、ブドウの房の数によって示され、最高賞は5グラッポリです。評価は4段階、5グラッポリから2グラッポリです。
ヴィタエ (La guida vini Vitae)
ヴィタエは、ソムリエ会員限定の機関誌です。ワインガイドの正式名所は「ラ グイダ ヴィーニ ヴィタエ」。イタリアソムリエ協会による新しいガイドで、2015年版が初刊行となっています。ソムリエの選ぶ、お勧めの料理も掲載されています。
評価はポイント制ですが、枝を伸ばしたブドウの樹のアイコンによって示されてます。75-79点をブドウの樹1本、80-84点をブドウの樹2本、85-87点をブドウの樹3本、88-90点をブドウの樹4本(最後の1本のブドウの樹の色が異なる)、91点以上をブドウの樹4本(単一色)と言った具合に5段階評価されています。最高賞は4ヴィティです。ガイドには、点数も表示されています。
ヴェロネッリ (I VINI DI VERONELLI)
ジャーナリストとしてイタリア食文化に計り知れない足跡を残したルイジ・ヴェロネッリ氏(1926-2004没)が造ったワインガイド。各々のワインについてのコメントはありませんが、多くのアイテムを掲載しています。
100点満点評価です。94点以上のワインに、トレ ステッレ3星が贈られます。テイスターが特に気に入ったオリジナルティ溢れるワイン10本には、イル ソーレ賞が贈られています。
ルカマローニ (ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANI)
ルイジ・ヴェロネッリ氏に師事し、ジャーナリスト・編集長としての実績を積んだルカ・マローニ氏。今やイタリアワイン評価界の重鎮となりました。1993年から毎年発行される「アンヌアリオ デイ ミリオーリ ヴィーニ イタリアーニ」は、消費者目線での評価が評判のガイドです。コストパフォーマンスに優れた手に取りやすいワインが多く掲載されています。
ルカ・マローニ氏は、独自のテイスティング法を確立したと言われており、一貫性、バランス、完全性に分け、ワインを分析します。それぞれ33点満点で評価します。よって99点が最高評価となります。
ドクターワイン (Guida essenziale ai vini d'Italia)
『ガンベロ ロッソ』の共同設立者であり、長年編集長を務めてきたダニエレ・セルニッリ氏が、新たに立ち上げたプロジェクト。2014年に「グイダ エッセンツィアレ アイ ヴィーニ ディタリア」が発行されました。少数精鋭と言われる編集員と著名な専門家による厳しい評価がくだされています。
100点満点評価です。95点以上のワインには、ダニエレ・セルニッリ氏の顔のアイコンが付きます。95-97点には顔ひとつ、98点には顔ふたつ、99-100点は顔3つと言った具合です。
覚えておきたいワインガイド
エスプレッソ (I 1000 Vini d’Italia)
大手新聞社エスプレッソ紙が発刊するガイドブック。2023年より世界No.1にも輝いたイタリアを代表するソムリエのルカ・ガルディーニ氏を迎え新スタートを切りました。
現在評価は、100点満点です。リニューアル前は、「今すぐ飲んでおいしいワイン100本」、「ストックしておくべきワイン 100本」、「コストパフォーマンスに秀いでたワイン100本」をそれぞれランキング形式で発表していました。20点満点による、ワインボトルの数での5段階評価を行っていたのは、2016年版以前です。
ルカ ガルディーニ (GardiniNotes)
上記でも紹介したソムリエ、ルカ・ガルディーニ氏本人によるワイン評価「ガルディーニノート」です。基本的に100点満点で評価します。特に秀でたワインに対して110点が与えられることがあります。有名銘柄毎にまとめられたTOP50ランキングは、有名銘柄の説明やヴィンテージ情報が解り易くまとめられています。
ヴィーニ ブオーニ ディタリア (VINI BUONI D'ITALIA)
イタリア ツーリング クラブが発行するガイドブック。土着品種に焦点を当てたり、その土地に強いテイスターを集めたりとツーリング クラブならではのガイドとなっています。
ステッレ(星)を使った6段階評価。1つ星からはじまり4つ星まであります。4つ星は更に3段階に別れ、最高賞の4つ星にはコローナ(王冠)が贈られます。
スローワイン (Slow Wine)
ガンベロロッソを離れ、2010年よりイタリア スローフード協会が単独で出版したワインガイドです。生産者の信念や取り組みが重要視されており、普段の食卓に寄り添うワインが多く登場します。選び抜かれえた生産者のワインを紹介しています。
ガンベロロッソ ベーレベーネ (Gambero Rosso Bere Bene)
『ベーレベーネ』は、ガンベロロッソで1年間に試飲したワインのうち、イタリア国内市場で20ユーロ以下(※)で販売されているワインについて、特に価格と品質のバランスが優れているワインを「クアリタ/プレッツォ賞」として選出したワインをまとめたガイドブックです。※:2024年版の場合。2023年版は15ユーロ以下。
日本のワイン誌・ワイン評価
日本でも、ワイン誌は多く刊行されています。ここではトスカニーで人気のワイン誌に的を絞りご紹介させていただきます。
リアルワインガイド
2002年の発刊以来「リアルな視点と本音で綴る、ワインガイド」を絶対的なコンセプトとして、消費者目線で情報をお届けしているワイン雑誌です。テイスターが選び抜いた 旨くて安い(3000円以下)ワインたちを紹介する「旨安ワイン特集」が、特に人気です。
ワイン王国
発行部数は50,000部。日本のワイン専門誌としては最大発行部数としており、ワインに精通したテイスターを集めてのテイスティング企画が人気です。来日した生産者の取材などバラエティーに富んだ内容です。
サクラアワード
サクラアワードは、2014年誕生のワイン業界で活躍する女性のみが審査を行うという画期的な国際ワインコンペティションです。受賞したワインたちは、「家庭料理に合い、安心感がある」と好評です。最高賞は、ダイヤモンドトロフィー賞。続いて、ダブルゴールド、ゴールド、シルバー賞となります。
※サクラアワードはワイン誌ではありませんが、受賞したワインは即完売してしまうものもあるほど注目されるコンクールのため掲載しております。
トスカニーでは、受賞ワインを集めた特集ページや受賞ワインのおすすめセットのご用意もしておりますので、そちらもぜひご覧ください。星の数ほどあるワイン。ワイン選びのお役に立てることを心より願っております。
※掲載商品のヴィンテージは記事作成時のものです。販売中のヴィンテージと異なる場合がございます。