ヴィッラ スパリーナは私の父が友人たちと一緒にガヴィの小さな農場を購入したのがきっかけです。その頃はガヴィの知名度も低く、人気もありませんでしたので、事業にするつもりはありませんでした。

その後、私たち兄弟が中心となってワイナリーを経営するようになりました。当初約40haほどでしたが現在、所有面積は約115ha、そのうちブドウ畑は70haです。

経営は私と弟と妹の3人が中心になってやっています。ヴィッラ スパリーナはワイナリーに併設してホテルも経営していて、それは妹が主に担当しています。

ヴィッラ スパリーナと言えばこのボトルデザインで知られています。1996年に特許もとりました。この独特の形はとても有効で一目でヴィッラ スパリーナのワインだと認知してもらえます。

今年の秋にはコルテーゼで造った瓶内二次発酵スプマンテを新商品としてリリースする予定です。それもこのボトル形状で造っているのですが、スプマンテとしてもとても目を引くものになると思います。

ヴィッラ スパリーナの中で最も重要なワインがクリュ「モンテロトンド」で造るガヴィモンテロトンドです。ワイナリーを始めた当初から所有している畑で、『ガンベロロッソ』がイタリア国内のクリュについてまとめた『クリュディタリア』の中にも選ばれています。

植樹したのは1945年ですから現在の樹齢は69年。とても貴重な畑で、このコルテーゼからは長期熟成に向くガヴィが造られます。2.5haの畑から10000本ほど造るのですが、そのうち3000本はセラーに残し、熟成させています。10年後などに飲むとモンテロトンドの素晴らしさがよくわかりますよ。

ここから試飲をしました。