TUSCANY イタリアワインとグルメ食材の店
Interview

突撃インタビュー

2022/10/27

マルツィア ヴァルヴァリオーネ氏 Ms. Marzia Varvaglione、モレーナ マッツァリーノ氏 Ms. Morena Mazzarino

プーリア最大級のシェアを誇る家族経営ワイナリー!ローマ教皇ゆかりの看板商品プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア「パパーレ」&カジュアルライン「12.5」シリーズ!「ヴァルヴァリオーネ」突撃インタビュー

生産者さん
1921年創業、イオニア海に面したプーリア州ターラント湾近郊で4世代続く家族経営ワイナリー「ヴァルヴァリオーネ」。計500ヘクタールの畑から年間500万本のワインを生産しており、4代目のマルツィアさんが「プーリアの中では、プライベートワイナリーとしては最大級のシェア率を持っています」と話すほど。中でも、ローマ教皇ゆかりの看板商品プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア「パパーレ」シリーズ、プーリアのカジュアルさを前面に出した「12.5」シリーズは人気を博し、世界的なワイナリーへと発展を遂げています。今回は、4代目マルツィア ヴァルヴァリオーネさんと輸出マネージャーのモレーナ マッツァリーノさんにお話を聞きました。

1921年創業。家族愛とワイン愛に溢れるヴァルヴァリオーネ家が築いた100年の歴史

――今日はよろしくお願いします。まずは、ワイナリーについて教えていただけますか。
 今日はお時間をいただきありがとうございます。紹介の前に、昨日の出来事から話をさせてください。昨夜、東京のプーリア料理店で食事をしたのですが、そのシェフが修業していたお店が、私たち家族が通っていたターラントにあるレストランだったんです。世界は狭いなと思いました(笑)。

 ヴァルヴァリオーネは、そのターラントで1921年に創業した家族経営ワイナリーです。私の曽祖父が所有していた畑から歴史が始まりました。ワインを愛する者同士が結ばれてヴァルヴァリオーネ家は成り立っています。その愛情は私の両親である3代目、そして4代目である私たち兄弟にも受け継がれています。とても責任を感じます。

ワイナリーの機能、品質向上に大きく貢献した3代目コジモ氏
――何年頃にボトリングを始めたのですか。
 初めてボトリングをしたのは1953年、1954年頃です。それ以前はバルクで販売していました。当時、父は小学生の頃に友達と一緒に建設中のワイナリーをよく見に行っていたそうです。その頃からヴァルヴァリオーネ家のビジネスは拡大していきました。

 プーリアの品質向上が評価されたのは、1990年代後半から2000年代前半にかけて。私たちが初めて『Vinitaly』に出たのが1999年です。醸造家である父は、ワイナリーの機能や品質向上に大きく貢献した造り手の一人と言えるでしょう。


他が真似できないユニークなワイン生産を実現するヴァルヴァリオーネ一家
 3兄弟の長女である私は、セールスと商品開発、企画を担当しています。妹は醸造学校を卒業後、カリフォルニアのワイナリーでエノロゴの勉強をしています。弟はアグロノモではないですが畑の管理をしています。

――外部のコンサルタント(醸造家)はつけず、ヴァルヴァリオーネ家でのみ生産しているのですか?
 エノロゴは全て社内の人間です。家族の外という意味では、36歳のニコラ バルダーリという者はいますが、ヴァルヴァリオーネの専属です。修業中の妹が戻ったら、父を含めて3人で一緒にやる予定です。専属のエノロゴと家族だけで造っているので、他が真似できないユニークなワイン生産が実現できるのです。

 去年迎えたワイナリー100周年を記念した特別なワインをリリースしました。ラベルに施した特別な仕掛けや、家族のストーリーが伝わるメッセージもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

より海の影響を受ける南部のサレント半島の畑で年間500万本生産

――ワイナリーの場所について教えてください。
 ワイナリーは、プーリア州のターラント湾に面した都市ターラント県レポラーノという街にあります。プリミティーヴォ ディ マンドゥーリアDOCのエリア内です。海に囲まれたイタリア半島の中の半島といった感じでしょうか。畑は海沿いにあります。特に夏は温かいシロッコ(アフリカからの南風)が吹き、気温が高く日差しも強いです。海風がブドウの葉っぱに与える塩味がワインにも反映されています。

合計500ヘクタールの自社畑&契約畑
――畑はどのくらい所有しているのですか。
 自社畑としては250ヘクタールです。契約している畑も含めると合計500ヘクタール強あります。ほとんどが南部のサレント半島に位置しています。中部のバーリ近くにも所有していますが、より海の影響を受ける南部の畑でなるべく造るようにしています。

――大きく分けると、畑はどのエリアに位置しているのですか。
 DOCとしては、プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア、サリーチェ サレンティーノ、ブリンディジ。DOCGとしては、プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア ドルチェ ナトゥラーレです。

――それだけ広いとカンティーナの施設がたくさんありそうですね。
 かなり広大な生産エリアですが、拠点は一つだけです。ほとんどオートメーション化された設備を導入していて、ネットワークでつながった生産拠点になっています。

――相当大規模な設備ですね。
 とてもとても大きいですね(笑)。プーリアの中では、協同組合を除いたプライベートワイナリーとしては最大級のシェア率を持っています。去年2021年は500万本のボトルを販売しました。

人の手を増やさず生産量倍増&品質向上に大きく寄与するテクノロジー
――何人くらいがワイナリーで働かれているのですか?
 およそ50人です。

――すごい少ないですね。これだけ多くのワインを生産しているのに…。
 私の父は、かなりテクノロジーに投資をする人間です。生産に携わっている人間の数は、今の半分の生産量だった頃と変わっていません。生産を倍増できるくらい機械で自動化させています。それは手間が省けるだけでなく、ヒューマンエラーを減らして品質を安定化させるという狙いもあります。

卓越したバランスと気品の高さが表現された人気シリーズ!
ローマ教皇ゆかりの畑「パパーレ」&カジュアルに楽しめる「12.5」

ローマ教皇ゆかりの看板商品プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア「パパーレ」
 パパ―レとは“ローマ教皇の”という意味です。名前の由来は、以前の畑の所有者がローマ教皇(1724年に選出されたベネディクトゥス13世)であることから来ています。ラベルデザインは、即位した時のナポリの新聞記事がもとになっています。“10日間にわたるお祝いが続き、昼も夜も花火が打ちあがっていた”などといった内容が書かれています。

現在のローマ教皇選出時にバチカン市国に115本送られた逸話を持つ「パパーレ」
 パパーレには面白いエピソードがあります。現在のローマ教皇が選出された2013年に、アメリカのワインショップに「パパーレの在庫は何本ありますか」という問い合わせがあったんです。なんと注文先はバチカン市国で、その数115本。これはローマ教皇が選出する投票権を持つ枢機卿(教皇の最高顧問)の数と一緒だったんです。おそらく、パパーレがプレゼントされたのだと思います。

――その出来事は覚えています。その時、パパーレをトピックにさせていただきました。
 そうだったんですか。パパーレ畑は伝統的なアルベレッロ仕立てで、2つのプリミティーヴォ ディ マンドゥーリアがあります。ノーマルのパパ―レと、パパーレ リネア オーロです。両者とも、12.5シリーズのプリミティーヴォよりも濃厚でジャミ―、ブラックベリーの印象が強いです。とても気品があってエレガントです。

 二つの違いは使用するブドウの樹齢です。最上級プリミティーヴォに位置づけられるリネア オーロは、一番濃厚で糖度の高い古樹のベストな房だけを厳選して造っています。ヴァルヴァリオーネの中から1本を選ぶとしたらリネア オーロですね。私はこのワインで締めくくるのが好きなんです。

度数の高いプーリアワインをもっとカジュアルに楽しみたい方に最適な「12.5」シリーズ
――12.5度のワインだから「12.5」ということですが、造るに至った経緯を教えてください。
 ウーディネ大学とローマ大学トル ヴェルガータ校と協力して、常に新しいワインの開発を進めていました。その中で、とあるニーズを取り込めてないことに気が付きました。それは、“アルコール度数の高いプーリアワインを、もっとカジュアルに楽しみたい”というニーズです。

 私たちはプーリア産ワインを世界に浸透させる上で、度数の高さがネックだと考え、ちょうどいい“12.5”度のワイン生産に取り掛かったのです。そして、このシリーズは私たちの転機となりました。プーリアの土着品種で飲み疲れをしない味わいが表現でき、2012年のリリース以降、生産本数が増大しました。

――12度でもなく、13度でもなく、なぜ12.5度なのですか?
 赤ワインの場合、12度だとボディが物足りなくなります。プリミティーヴォ ディ マンドゥーリアは、だいたい13.5度です。13度にしても、ほぼ変わらないため1度差の12.5度に設定しています。

ずば抜けたバランスで汎用性の高さを生み出すワイン造りの哲学
 私たちがワインを造る上で最も意識しているのはバランスです。何かが突出しているとバランスが崩れてしまいます。食事とのペアリングもそうです。幅広いお料理と合わせられるものでないといけません。バランスがあるからこそ、様々な料理と合わせることができるのです。
※マルツィアさんの各ワイン解説は以下からご覧いただけます

3品種で造るビオロジック白!果実味豊かでフレッシュな飲み心地

マルツィアさん
「有機栽培されたマルヴァジア、フィアーノ、シャルドネで造られた白ワインです。香りも味わいも、ラベルに描かれた白い花のニュアンスを感じることができます。潮風の影響を受ける畑が生む塩味が表現されています。食前酒としても完璧ですし、魚とも相性抜群です。特に生魚は最高です。このビアンコプーリアは、繊細な白身の生魚の味わいを覆い隠すことなく見事にマッチングします」
ドーディチ エ メッツォ (12.5) ビアンコ プーリア ビオロジコ2020

試飲
コメント

淡い麦わら色。花やハチミツ、少し甘い果実を感じる華やかな香り。口に含むとフレッシュな酸味があり、そのあとに塩味と甘やかさが溶け合った味わいがやってきます。余韻として柑橘系の果実味が持続します。

清々しい酸味とピュアな果実感が光るデイリーに最適なマルヴァジア

マルツィアさん
「マルヴァジア デル サレントは、圧倒的に好評をいただいている白ワインです。酸味、塩味、トロピカルフルーツの三つを十分に感じることができ、世界中のニーズにフィットするような味わいが特徴です。日本のサクラアワードでダイヤモンドトロフィーも受賞していますよね。これはクオリティが安定している証拠ですし、日本の方々に最適な白ワインだと思います」
マルヴァジア デル サレント ドーディチ エ メッツォ2020

試飲
コメント

黄緑色がかった黄金色。主な香りは南国果実ですが、洋ナシなどの白い果実のニュアンスも感じます。繊細でジューシーな味わいですが、酸味が軸として全体を支えている印象です。飲みやすく華やかさがあります。何かが主張するわけではありませんが、味わいの各要素が綺麗に、そして繊細に溶け合っているバランスの良さが光ります。

濃厚ながらエレガントで調和の取れた樽熟成シャルドネ

マルツィアさん
「プリマドンナは、(3代目である)父が母のオマージュで造ったワインです。250ヘクトリットルのフランス産の大樽で一次発酵を行い熟成させたシャルドネです。私たちのエリアの特徴を最大限引き出し、ワインをクリアにするためにマロラクティック発酵は行いません。白い花、トーストしたアーモンド、フレッシュなアーモンドの香り。味わいも、アーモンドの甘やかさを感じることができますね」
プリマドンナ シャルドネ2020

試飲
コメント

黄金色。パイナップルなどの南国果実を感じるリッチな香り。グラスを回すと、アーモンドやバターのようなニュアンスが漂います。口当たりはソフトでオイリーな質感。南国果実とバニラ。全ての要素が見事に調和し、ワイン全体をまとめあげている印象です。

『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリをワイナリーとして初めて受賞したプリミティーヴォロゼ

マルツィアさん
「私がお気に入りのワインです。オフヴィンテージの2018年はクリュやリゼルヴァはリリースできませんでした。そこで生まれたのが“プリミティーヴォでロゼを造ろう”という発想でした。その“アイディア”という単語に、ワイン名は由来しています。大変出来も良く、反響も素晴らしいんですよ。

ペアリングも通常のロゼとは違った楽しみ方ができます。普通は合わせないリゾットにも最適だと、よく言われます。実は、初リリースで、ワイナリーとして初めてガンベロロッソで最高賞トレビッキエリを受賞したんです。温度は低くしすぎないほうが、赤い果実やザクロの香りを楽しんでいただけると思います。

綺麗な酸を隠すことは好みません。フレッシュな酸をしっかり残して栽培しています。ワイン造りにも反映させています。リリースから1年経った2020年は、まだ丸みの中にしっかりとした酸を感じます。これは造り方から来ているんです」
ローザ ディ プリミティーヴォ イデア2020

試飲
コメント

綺麗に輝くオレンジがかったオニオンスキン。赤系果実のデリケートな香り。フレッシュかつ非常に柔らかな口当たり。赤い果実味が際立っており、繊細なタンニンがありながらも全体的に厚みを感じる味わいです。

軽やかで心地よい黒系果実に満たされるステンレス熟成プリミティーヴォ

マルツィアさん
「ビオのプリミティーヴォです。説明書きに木樽熟成と書いてありますが、実際はステンレス熟成です。私たちのカタログに間違いがありました。誰かに“プリミティーヴォはどんなワインですか”と聞かれたときに飲ませると一番わかりやすいワインだと思います。

プルーン、チェリーの香り。ほどよいタンニンがあって、綺麗にまとまっています。夏に少し冷やして飲んでもよいワインですね。いろいろな料理と合わせられるので、私は“パスタピッツァワイン”と呼んでいます。日常的に飲めるワインだと思います」
BIO ドーディチ エ メッツォ (12.5) プリミティーヴォ プーリア ビオロジコ2019

試飲
コメント

ルビー色。チェリーなどの赤い果実や黒い果実の香り。軽やかでフレッシュな味わい。黒系果実が心地よく口中を満たします。飲みやすく、心地良い余韻が持続します。

アメリカ産バリックで熟成させる国際的な味わいが表現されたプリミティーヴォ

マルツィアさん
「サレントIGTのプリミティーヴォです。どのワインよりも本数の多い、私たちのベストセラーワインです。アメリカ産の2年目の樽で3ヶ月熟成させるので、国際的な味わいになっています。タバコや、チョコレート、バニラのニュアンス。各国の料理と合わせられます。焼き鳥、ハンバーガーとフライドポテト、スモーキーなお肉と油分の多い料理と合います。タンニンはとても柔らかく、口の中ではカカオのニュアンスを感じます。これも木樽の影響ですね」
ドーディチ エ メッツォ (12.5) プリミティーヴォ デル サレント2017

試飲
コメント

やや濃さのあるルビー色。力強くインパクトのある香り。やや凝縮した果実、スパイシーなニュアンス。口に含むと柔らかい口当たりで、後から少し甘やかな風味がやってきます。繊細な紫系果実の余韻が持続します。

豊かな果実味と凝縮感あふれる重厚かつエレガントなプリミティーヴォ

マルツィアさん
「パパ―レとは“ローマ法王の”という意味です。なぜかというと、このパパーレ畑の前所有者がローマ法王に選ばれたからです。ラベルデザインは、ローマ法王として即位したときのナポリの新聞記事がもとになっています。“10日間もの間、お祝いが行われ、昼夜ずっと花火が打ち上げられていた”といった内容が書かれています。

フランス産の大樽で8ヶ月熟成します。色を出し、ワインに呼吸をさせて、あまり樽を強く出しすぎない程度に仕上げています。ただ、プリミティーヴォ ディ マンドゥーリアなので濃厚なワインです。12.5のプリミティーヴォと比べると、ジャミ―でブラックベリーの香りが強いです。フルボディのワインですね。濃厚で非常に豊かな果実味があります。とてもエレガントです」
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア パパーレ2019

試飲
コメント

美しく輝くルビー色よりのガーネット。力強く複雑な香り。黒い果実、ピュアな凝縮果実、赤い果実、甘やかなスパイス、胡椒、ジャムを感じます。香り同様に味わいも力強く複雑。甘やかな果実、チョコレート、凝縮果実があり、エレガントかつ厚みのある余韻が持続します。

18ヶ月の樽熟成、7年半の瓶熟成!ヴァルヴァリオーネが造る最も複雑なプリミティーヴォ リゼルヴァ

マルツィアさん
「私たちのワインの中で一番複雑なワインです。ワイナリーが誕生した1921年が印字されています。過去から未来への懸け橋をイメージした自転車も描かれています。ボトルで7年半以上閉じ込められていたので、サーブする時はデキャンタすることをお勧めします。数時間で全然イメージが違います。抜栓後およそ2時間くらいでベストな状態になります。リゼルヴァは複雑で時間とともに変わっていくので、飲めば飲むほど面白くなってきます。

黒いベリー系のフルーツ、コンポートのニュアンスの力強さがあります。それでいて、他のワインよりスリム。間違いなく食事と楽しまないともったいないです。煮込んだお肉料理、トリュフソースのステーキ、炭火焼肉と絶対に合うと思います。

(どのくらい熟成できるか、という問いに対して)
2011年を今飲むとまだまだ若くてとても美味しいです。実はリゼルヴァのファーストヴィンテージが2011年です。それ以前の年はないので、何とも言えないですね(笑)。でも、少なくとも15年は熟成できると思います」
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア リゼルヴァ 19212013

試飲
コメント

奥が見えないほどの濃いルビー色。強烈に力強く複雑なアロマ。凝縮果実、ジャム、果実のコンポート、潰した花、チョコ、木(樽)のニュアンス。香りで感じた要素がそのまま味わいにも反映されており、濃厚で力強さがあります。それでいてエレガントさも兼ね備えた味わいです。

最高品質の古樹で造り上げる最上級プリミティーヴォ

マルツィアさん
「ヴァルヴァリオーネの中で最もクラシックで、全ワインを代表する1本がパパーレ リネア オーロです。とても綺麗な外観です。花の香り、トースト香、カカオ、キャラメリゼしたアーモンドが特徴です。

私はこのワインで締めくくるのが好きなんです。ビロードのようにとてもスムースな口当たりで、長い余韻があります。ビターチョコや葉巻を吸いながらも楽しめるワインだと思います。熟成チーズ、ジャム、和牛の鉄板焼きもいいですね。そういえば、昨夜食べたような魚料理(銀だら)とも完璧に合うと思います。

初ヴィンテージは2008年、初リリースが2011年です。一番濃厚で糖度の高い古樹のベストな房だけを厳選して造っています。その点が通常のパパーレと違います。最高品質のプリミティーヴォだけを集めて造ったのがパパーレオーロです」
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア パパーレ リネア オーロ2019

試飲
コメント

濃いルビー色。力強い凝縮果実と甘やかなスパイシーさが際立つ香り。スタンダードのパパーレにパワフルさと複雑さが足されたような印象。様々な果実を感じる凝縮果実、スパイス感のある余韻が長く長く持続します。

インタビューを終えて

「ヴァルヴァリオーネ」のワインを試飲して感じたのは、バランスが絶妙であるということです。味わいの各要素が綺麗に溶け合っていて、何一つ違和感がありません。試飲時に4代目のマルツィアさんが「ワインを造る上で最も意識しているのはバランスです。何かが突出しているとバランスが崩れてしまいます」と話されていて、深く頷いてしまいました。

そして、凄まじいコストパフォーマンスです。「12.5」シリーズはどれも2000円台前後、歴史的畑プリミティーヴォの「パパーレ」シリーズも3000円台。何より驚きだったのは、高級感のあるエレガントな樽熟成シャルドネ「プリマドンナ」も2000円台というお手頃価格。とても驚きました。『ルカマローニ』で高得点を獲得するのも納得です!

プーリア州ターラントで100年の歴史を持つ「ヴァルヴァリオーネ」の、コストパフォーマンス抜群でバランスに優れたワインをぜひ味わってください!
生産者さんと

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