少数精鋭!卓越した透明感と純粋な味わい
イタリア最北トレンティーノ=アルト・アディジェ州の白ワイン
その特徴とおすすめ10選
トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、イタリア最北端を有する州でオーストリアとスイスに国境を接しています。ひとつの州ではありますが、北部のアルト・アディジェと南部のトレンティーノは、各々が独立した行政を行う自治県です。アルト・アディジェ地方は、第一次世界大戦前までオーストリア=ハンガリー帝国の領土でした。ドイツ語も公用語で、ワインラベルにもイタリア語とドイツ語が併記して見られます。
赤ワインでは、スキアーヴァやラグレイン、マルツェミーノやテロルデゴなどが有名ですが、冷涼な気候を生かした白ワインの産地へとシフトする動きも相まり、今では州のワイン生産量の70%以上を白ワインが占めるイタリアきっての白ワインの銘醸地となりました。
赤ワインでは、スキアーヴァやラグレイン、マルツェミーノやテロルデゴなどが有名ですが、冷涼な気候を生かした白ワインの産地へとシフトする動きも相まり、今では州のワイン生産量の70%以上を白ワインが占めるイタリアきっての白ワインの銘醸地となりました。
品質の高さに定評のあるトレンティーノ=アルト・アディジェ州のワイン
トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、州のほとんどが山岳地帯のため、ワイン生産量こそ少ないものの質の高いワインが多く世界中が注目する産地です。卓越した透明感と伸びやかなブドウの純粋な味わいが人気です。
世界でも類を見ない自然条件
トレンティーノ=アルト・アディジェ州の恵まれた日照量は、ブドウ生育に欠かすことのできない存在です。夏季には、イタリア最高気温を記録したこともあるそうです。そしてアルプスの山々、ドロミーティ山塊、谷を流れるアディジェ川、南のガルダ湖などが生む特殊な気候風土は、トレンティーノ=アルト・アディジェ州のワインに欠かせない豊かなアロマ・美しい酸・ミネラルを育みます。ブドウ畑は通常標高200から1000mに見られ、中には標高1200m程のブドウ畑もあるようです。平地での作業とは異なり、厳しい作業風景が思い浮かびます。
協同組合によるワイン造り
トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、協同組合によるワイン造りが全体の3/4を占め、早くから品質重視のワイン造りを協同組合規模で行っていました。細やかな区分が特徴的な複雑な土壌・気候を研究し、適材適所に品種を選定したり、ブドウは重さで買い取るのではなく、品質を見て値段を決めてきました。収穫されたブドウは、最新の醸造施設で最新の醸造技術を取り入れながらの躍進的なワイン造りが行われていることがほとんどです。今では他州でも協同組合による質の高いワイン造りが行われていますが、トレンティーノ=アルト・アディジェ州の協同組合が手本になっていると言っても過言ではありません。
トレンティーノ=アルト・アディジェ州に住む人々は、その勤勉さや几帳面さや伝統を重んじる気質から、他州のイタリア人からドイツ人以上にドイツ人的と言われているそうです。職人気質の集まりとも呼べるこの地の人々が造るワインだからこそ、トレンティーノ=アルト・アディジェ州のワインは、その品質の高さを誇っているように思えます。
世界でも類を見ない自然条件
トレンティーノ=アルト・アディジェ州の恵まれた日照量は、ブドウ生育に欠かすことのできない存在です。夏季には、イタリア最高気温を記録したこともあるそうです。そしてアルプスの山々、ドロミーティ山塊、谷を流れるアディジェ川、南のガルダ湖などが生む特殊な気候風土は、トレンティーノ=アルト・アディジェ州のワインに欠かせない豊かなアロマ・美しい酸・ミネラルを育みます。ブドウ畑は通常標高200から1000mに見られ、中には標高1200m程のブドウ畑もあるようです。平地での作業とは異なり、厳しい作業風景が思い浮かびます。
協同組合によるワイン造り
トレンティーノ=アルト・アディジェ州は、協同組合によるワイン造りが全体の3/4を占め、早くから品質重視のワイン造りを協同組合規模で行っていました。細やかな区分が特徴的な複雑な土壌・気候を研究し、適材適所に品種を選定したり、ブドウは重さで買い取るのではなく、品質を見て値段を決めてきました。収穫されたブドウは、最新の醸造施設で最新の醸造技術を取り入れながらの躍進的なワイン造りが行われていることがほとんどです。今では他州でも協同組合による質の高いワイン造りが行われていますが、トレンティーノ=アルト・アディジェ州の協同組合が手本になっていると言っても過言ではありません。
トレンティーノ=アルト・アディジェ州に住む人々は、その勤勉さや几帳面さや伝統を重んじる気質から、他州のイタリア人からドイツ人以上にドイツ人的と言われているそうです。職人気質の集まりとも呼べるこの地の人々が造るワインだからこそ、トレンティーノ=アルト・アディジェ州のワインは、その品質の高さを誇っているように思えます。
主要品種
トレンティーノ=アルト・アディジェ州を代表する白ブドウ品種は、ピノ・グリージョやピノ・ビアンコ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなどがあげられます。標高の高いところでは、ゲヴェルツトラミネール、ミュラー・トゥルガウ、リースリングといったドイツ系のアロマティックな品種が多く栽培されています。
・ピノ・グリージョ
栽培面積No.1!ボリュームがだしやすく、豊かなエキスが持ち味。様々なタイプのワインが造られます。
・ピノ・ビアンコ
生き生きとした酸味と洗練された果実の香り。爽やかで果実味に富んだ味わいです。
・ゲヴェルツトラミネール
バラ、グローブ、ライチなどトロピカルフルーツの香り。魅惑的なアロマを持つ。原産地は、アルト・アディジェのトラミンです。イタリアでは、トラミネール・アロマティコと呼ばれます。
・ミュラー・トゥルガウ
生き生きとした豊なアロマ。ナツメグやゼラニウム、青りんごや柑橘系の果物のニュアンスもあります。フレッシュな早飲みタイプのワインが多いです。
・シルヴァーナ
生き生きとしたボディと酸味。リンゴ、モモの香りからフレッシュなハーブを感じるミネラリーなアロマ。さわやかで洗練された仕上がり、しっかりとした構成力を感じます。
・ケルナー
ケルナーは、スキアーヴァとリースリングの交配品種。霜に耐性があり、マイナス10度でも耐えられます。しっかりとしたボディと繊細でいて豊富なアロマ。味わいは、清涼感溢れるものが多い傾向。ワインは様々なタイプが造られています。
・ヴェルトリーナー
ハーブや白胡椒のような爽快な香りとミネラル感が特徴的です。上品な果実味と酸味。喉の渇きを癒してくれる飲み心地に優れたワインが多い傾向です。
・モスカート・ジャッロ
モスカート種の中でも妖艶な華やかさを纏います。高貴で官能的な風格。名高いデザートワインから辛口までワインのタイプは様々です。
・ノジオラ
ロンバルディア州とヴェネト州でも一部栽培され手いますが、州を代表する土着品種です。リンゴ、洋ナシのような香に少しヘーゼルナッツのニュアンスが出るのがの特徴的です。ノジオラ種を陰干しして造られる甘口ワイン「ヴィーノ・サント」も有名です。トレント西のサルケ村がノジオラ発祥の地と呼ばれています。
北部 アルト・アディジェ地方
アルト・アディジェ地方のワインは、生産量の98%がDOC(統制原産地呼称)認定されたワインというイタリアでも類を見ない特別な産地です。アルト・アディジェは、南チロルとも呼ばれており、ワインのキャップシールには“Südtirol”の文字が刻まれています。アルプス山脈の影響が強く冷涼な気候です。世界有数のモザイク土壌としても有名で、その風土はわずか数キロメートル違うだけで一変します。ここでは、広域な生産地の中で特に注目すべき白ワインの銘醸地を紹介します。
ヴァッレ・イサルコ/Valle Isarco/Südtirol Eisacktaler
ボルツァーノから北東に延びるヴァッレ・イサルコ。標高が高く、冷涼な気候ですが、日照量が豊富で完璧なまでにブドウが成熟する奇跡の産地と呼ばれています。ミュラートゥルガウ、シルヴァーナー、ケルナーなどのドイツ品種から素晴らしいワインを造っています。
テルラーノ/Terlano/Südtirol Terlaner
ボルツァーノから北西に位置するテルラーノ。ピノ・ビアンコ、シャルドネ、ソーヴィニヨンブランなどを使ったミネラル分が強く長期熟成可能。卓越したワインの産地です。
南部 トレンティーノ地方
南部のトレンティーノ地方は、アルプスの麓にあるため、約70%の土地が標高1000mを超える場所にあります。多くのブドウ畑は、霜害の少ない350から550mあたりに広がっています。ドロミーティ山塊による冷涼な気候と南にあるガルダ湖から吹く風が交わる、ブドウの生育に最適な環境です。
恵まれた生育環境のため、様々な品種が栽培されていますが、ピノ グリージョが最も多く栽培されており、2位のシャルドネと合わせるとトレンティーノ地方の半数以上を占める作付け面積となります。他は、ミュラー・トゥルガウ、トラミネール・アロマティコ、モスカート・ジャッロなどが続きます。どの品種からもアロマに長けた繊細で上品な味わいのワインが造られています。
トレンティーノ地方で造られるスパークリングワインDOCトレントは、あまりにも有名です。フェッラーリ社は、トレンティーノの実力を世界に発信した第一人者と言えます。
山の白ワインの楽しみ方
トレンティーノ=アルト・アディジェ州では、素朴な山の料理が食べられています。ジャガイモやポレンタ(トウモロコシの粉を煮たもの)を良く食べます。小麦の栽培も難しくなるため、パンもライ麦を使ったものが多くなります。パスタに代わるものは、体を温めるスープです。スペック(燻製したベーコン)やクラウティ(キャベツの塩漬け)は、おつまみとしてもワインと楽しむことが出来ます。甘口ワインには、特産のリンゴを使ったストゥルデルが欠かせない存在のようです。
山菜や筍、きのこなど山を連想させる食材との相性はお墨付き。チーズやバターといった乳製品との相性も魅力的です。山のワインと言っても、ミネラル感溢れる白ワインは、魚介との相性もバッチリです。せっかくですので、爽やかな香りのワインにはハーブを使ってみたり、アロマティックな香りにはスパイスを効かせてみたりと品種によって、食材を上手くアレンジしていきたいところですね。春はピノビアンコに山菜の天ぷら、夏はハーブを使った魚のソテーとシルヴァーナ、秋はピノ・グリージョと鮭ときのこのホイル焼き、冬はポトフとヴェルトリーナーなど。トレンティーノ=アルト・アディジェ州の白ワインが持つ、それぞれの品種が持つピュアな味わいを最大限に楽しみたいところであります。複数のブドウがブレンドされたワインは、より繊細で上品さを纏うタイプのものが多いです。ドイツ系品種とシャルドネやピノビアンコなどをブレンドしたものは、華やかながらも、品種の個性が突出せず、食事を選ばないバランスの取れた味わいです。
山菜や筍、きのこなど山を連想させる食材との相性はお墨付き。チーズやバターといった乳製品との相性も魅力的です。山のワインと言っても、ミネラル感溢れる白ワインは、魚介との相性もバッチリです。せっかくですので、爽やかな香りのワインにはハーブを使ってみたり、アロマティックな香りにはスパイスを効かせてみたりと品種によって、食材を上手くアレンジしていきたいところですね。春はピノビアンコに山菜の天ぷら、夏はハーブを使った魚のソテーとシルヴァーナ、秋はピノ・グリージョと鮭ときのこのホイル焼き、冬はポトフとヴェルトリーナーなど。トレンティーノ=アルト・アディジェ州の白ワインが持つ、それぞれの品種が持つピュアな味わいを最大限に楽しみたいところであります。複数のブドウがブレンドされたワインは、より繊細で上品さを纏うタイプのものが多いです。ドイツ系品種とシャルドネやピノビアンコなどをブレンドしたものは、華やかながらも、品種の個性が突出せず、食事を選ばないバランスの取れた味わいです。