突撃インタビュー
2018/01/19
/
マシャレッリ社 ルイジ マセッティ氏
モンテプルチアーノで世界レベルのワインを造り出しアブルッツォワインの歴史を変えた「マシャレッリ」
アブルッツォ州はイタリア南部に位置していながら、アペニン山脈の麓に広がるスキーリゾートが非常に盛んで、手付かずの自然が残るアウトドア派に人気のエリアです。海に面した州でもあることから、スキーを楽しみながらアドリア海を眺める事も出来る、山と海に囲まれたユニークな特徴を持っています。また日本でもお馴染みの高級パスタメーカー「ディ チェコ」は1886年アブルッツォで創業、山岳自然公園の湧水を使いアブルッツォでパスタを造っています。
今回訪ねたワイナリー、「マシャレッリ」はモンテプルチアーノ種で世界レベルのワインを造り出す、イタリアの中でも最上の生産者に挙げられます。創業者ジャンニ マシャレッリ氏は高品質アブルッツォワインの新たな道を切り開いた偉大な功績でモンテプルチアーノ種の可能性と品質の高さを世界中に知らしめました。『ガンベロロッソ』で最高賞を獲得した歴史的トップキュヴェ「ヴィッラ ジェンマ」は新樽バリック熟成モンテプルチアーノ100%の名品。年産6000~8000本と極めて少量生産のため、世界各国割り当て制になっている程の大人気ワインです。アブルッツォを代表するワイナリー、マシャレッリ社の輸出マネージャーであるルイジ マセッティ氏にお話を聞きました。
アブルッツォワインの発展に大きく貢献したジャンニ マシャレッリ氏
アブルッツォ州が、イタリアの中でも最も貧しい州の一つに挙げられた頃の1956年、サン マルティーノ スッラ マッルチーナ村にジャンニ マシャレッリはこの地に生まれました。当時はアメリカ、南米、カナダへと大量の移民が相次いだ直後の、過疎化が進んだ村。目立った産業がなく、国からは援助を受けるどころか、国家の財政負担が、南部イタリア全体の貧農に課せられていた時代です。
マシャレッリ家はブドウの専門の栽培家でも、ワイン生産者でもありませんでしたが、16歳に季節労働者としてシャンパーニュの収穫を手伝ったジャンニは当時ワイン造りに対する漠然とした興味を持ち始めました。
そして1978年、22歳でトラック運転手だった祖父から2.5ヘクタールのブドウ畑を譲り受けます。ここにはトレッビアーノが植えられていました。もう一方の祖父から譲り受けたのも、ぶどう畑。収量でいえば半分以下のごく僅かなモンテプルチアーノでした。小さな畑からスタートさせ、1981年に初めてワイン造りを行います。
「生まれ故郷サン マルティーノ スッラ マッルチーナ村の、自然がもたらす恵みが、とても貴重な宝であることに気づいていた」
ジャンニのワイン造りは、どこで学んだものでもないと言います。確かに彼の、現在に通ずるまでのマシャレッリのワイン醸造法はアブルッツォの伝統とは言いがたいものです。いや、むしろアブルッツォ州の伝統からは、高品質ワインが産まれると思われていなかった時代です。
誰もが故郷の地に自信を持つ事が出来なかったこの時代に、彼はアブルッツォ州の、そして生まれ故郷サン マルティーノ スッラ マッルチーナ村の、自然がもたらす恵みが、とても貴重な宝であることに気づいていたのです。そして、いつの日か真価を発揮させるのは、自分の役割だと考えていました。
「安酒の生産地と見做されるアブルッツォワインへの偏見を取り去ろう」
ジャンニは、自分の土地のモンテプルチアーノとトレッビアーノで世界に挑んでいこうとする過程で、既に世界で認知されたカベルネやメルロー、シャルドネなどから世界トップ・レベルのワインを産み出すことによって、「安酒の生産地と見做されるアブルッツォワインへの偏見を取り去ろう」という試みを始めます。
フランスのバリック(225リットル)で熟成された、この強烈なパワーを持つワインはマリナ ツヴェティッチ シリーズと名付けられ、1990年から順を追って品種ごとに販売されます。
モンテプルチアーノ ダブルッツォの認知度を上げることに大きく貢献
こうしたイタリアの伝統手法と、フランスの現代手法、そして自分だけの感覚と経験で得た手法を織り交ぜた、独自のワイン造りは次第に花開き、様々なワインガイド誌で最高評価を連発するようになります(1992年にヴィラ ジェンマで『ガンベロロッソ』の初トレビッキエーリ)。同時にこの州のDOC、モンテプルチアーノ ダブルッツォとトレッビアーノ ダブルッツォそのものの認知度を上げることに、大きく貢献しました。
山と海、2つの大自然が共存するユニークな土地
山と海、2つの大自然が共存するユニークな土地
ここサンマルティーノ村は標高450メートルの山に囲まれたエリアで、スキーリゾートとしても有名です。一方でアドリア海にも近く海を臨みながらスキーも楽しめます。山と海、2つの大自然が共存するユニークさもあります。
「この地はポテンシャルがあるはず。必ずや成功する土地」だと確信
今から45年前、アブルッツォのワインは基本的にあまり知られていないワインでした。量的には生産されていましたが、クオリティに関して興味を持たれるワインが殆どありませんでした。ジャンニ マシャレッリは「この地はポテンシャルがあるはず。必ずや成功する土地」だと確信し、海外に目を向けたプレミアムワインを造る事に注力していきます。
畑は現在400ヘクタールあり、220万本を生産
ジャンニが住んでいた建物はヴィッラジェンマと呼ばれています。2階が住まいとなっており、1階は醗酵用のステンレスタンクが並んでいます。創業当初はヴィッラジェンマでワインを造っていました。1981年に初めてワイン造りをスタートさせました。現在は隣に新しいカンティーナを造りました。畑は現在400ヘクタールあり、220万本を生産しています。
先ずはステンレスタンクが並ぶ新しいカンティーナの中へ行きましょう。
ここで全てのワイン造り、醗酵をスタートさせる場所です。ガニメデ社のステンレスタンクを使用しています。
~ガニメデ社のタンクは醗酵の際に出る炭酸ガスを循環させてピジャージュ(櫂入れ)を自動で行うシステムを搭載。人力のピジャージュに比べ、まんべんなく行われる為、ブドウ本来のアロマや色素の抽出率が高くなります。一連の作業が密閉したタンク内で行われる為、従来方式にくらべ、衛生面で優れ、醸造中のSO2使用を最小限に抑えられる利点があります。~
アブルッツォ全体で造られるワインの約85%が赤ワインです。その中でもモンテプルチアーノ種がメインとなります。私達のカンティーナでは赤ワインの比率は83%です。モンテプルチアーノからはロゼも造っています。白はトレッビアーノがメインとなります。
次に熟成庫に行きましょう。ワイン毎に熟成庫が異なります。トレッビアーノ、モンテプルチアーノとその他赤、シャルドネの順でお話しましょう
ワイン造りにフランス格付けシャトーも使用する高級なフレンチバリック新樽を導入
ジャンニはワイン造りにフレンチバリック樽を導入しました。それも樽販売業者が驚くような高級な樽です。ボルドーの格付けシャトーも使用する樽メーカーと同じものですから、販売業者が驚くのも無理もないでしょうね。しかもテーブルワインとして一般的だった、モンテプルチアーノやトレッビアーノを樽熟成させようと考えていたのですから。ジャンニは良質はブドウ、良質な樽の使用がクオリティの高いワイン造りに不可欠と考えていました。
岩を重ねた壁でより自然な近い環境で熟成
1.ここでは上級ライン「マリナ ツヴェティッチ」のトレッビアーノを熟成しています。サンマルティーノで採れる岩を重ねた壁になっています。コンクリートは使いません。湿気のコントロールがコンクリートでは出来ないからです。岩が庫内の湿度をコントロールしています。ファンだけは廻していますが、空調は使っていません。より自然に近い環境で熟成させる為です。熟成に使用するフレンチバリックは100%新樽です。1年間樽熟成後、約6カ月の瓶内熟成後にリリースさせます。厳選したトレッビアーノで造られる為、年産18000~22000本しか造られません。数が少なく非常に人気の高いワインなので、毎年世界各国割り当て制となっています。
赤ワインには80~85%が新樽バリック、残り15%が2年目以降の旧樽を使用
2.続いて、赤ワイン用の熟成庫です。モンテプルチアーノ、カベルネソーヴィニョン、シラー、メルローを熟成しています。ブドウ品種、畑毎に分けてバリック熟成しています。赤ワインには80~85%が新樽バリック、残り15%が2年目以降の旧樽を使っています。
異なるロースト度合いの新樽を数種類使い熟成させる「シャルドネ」
3.シャルドネの熟成庫だけ別に造られています。年間6000本しか造っていません。100%フレンチバリックの新樽で、異なるロースト度合いの新樽を数種類使い、1年間熟成後、12カ月のボトル熟成を行います。
「畑は賢い。あとは人間がどのように畑、ブドウに関わるかが重要」
時に3メートルの積雪をも記録する厳しい環境
畑はアペニン山脈に連なる2000メートル級のマイエッラ山の麓に広がる標高420メートルに位置します。2017年は困難な年で生産量は激減しましたが、特に若いブドウ樹はショックを受けました。残されたブドウは素晴らしいクオリティとなりました。私達がワイナリーを構えるサンマルツァーノ地区は時に3メートルも雪が積もり、屋根が壊れてしまうこともあります。厳しい環境ではありますが、降雪により大地は冬の間に水分を蓄えるので、暑い夏に耐える事が出来ます。
ジャンニ マシャレッリがアブルッツォで初めて採用したグイヨ式栽培
モンテプルチアーノの畑は樹齢が35~50年で、栽培法はボルドーやブルゴーニュで行われているグイヨ式です。グイヨ式はジャンニ マシャレッリがアブルッツォで初めて採用しました。テンドーネやペルゴラ式に比べてグイヨ式では生産量は減りますが、質の高いブドウが産まれます。夏場の日中帯は40~42度にも気温が上がりますが、夜になると山から吹く風の影響で20度も気温が下がりブドウにはりそうてきな環境が整っています。
畑でのアプローチについて話しましょう。ブドウの畝は88センチ間隔で植えています。この間隔にしている訳はブドウ同士の成長をを競争させる事にあります。他のブドウに負けまいと栄養分を求めて地中深くまで根を伸ばします。収穫時は手作業で行い、1本の樹から最大でも3~4房に制限します。畑に肥料は状況に応じて使います。あまり行き過ぎたオーガニック栽培では収量が安定しません。
畑の中に建てられたペンサトイオ(試飲ルーム)に移動すると現オーナーであるマリナ ツヴェティッチさんが待っていました。
ジャンニは「良いブドウのみから良いワインが造られる」という信念を一人発信し続けました
「ここはジャンニ マシャレッリが畑を見ながら物事の決定を考えていた部屋です。友人を招き、出来上がったワインと畑を見ながら飲んで欲しいという思いから建てられました。ジャンニは「畑、ブドウがいかに優秀であるかが重要」と常々言っていました。
ワイナリーを創業した約40年前のアブルッツォでは良い品質を求めるような潮流ではありませんでした。ジャンニは「良いブドウのみから良いワインが造られる」という信念を一人発信し続けました。シンプルな事ですが、これは非常にタフなことだったと思います。
ジャンニはとてもワインが好きでした。イタリアワイン以外ではフランスワインのシャトームートンロートシルトを好んでいました。
「畑は賢い。ブドウは次の年に向けてしっかりと経験を積み学んでいる。あとは人間がどのように畑、ブドウに関わるかが重要」
「どうやって畑を発展させていくかは、畑自身が一番よく知っている。畑やブドウはとても賢い。例えば(ブドウが)病気や天候の影響を受けて生産量が少なくなったとしても畑、ブドウは次の年に向けてしっかりと経験を積み学んでいる。あとは人間がどのように畑、ブドウに関わるかが重要」とジャンニの精神や想いをしっかりと今も引き継ぐマリナ ツヴェティッチさんんの力強いお話を聞くことが出来ました。
2004年に400年前の古城「セミヴィコリ城」を購入
次にルイジさんと車で高台にある400年前の古城「セミヴィコリ城」へ移動しました。この城は良いワイン造りを目指すマシャレッリが次に目指すコンサートや文化的活動、ワイン教育に関するイベント活動の為に2004年に購入した城です。
セミヴィコリ城のオープンを待たずしてジャンニは52歳の若さで逝去
崖下には私達の畑が広がっています。ワイナリー創業時、畑仕事に明け暮れていたジャンニは秘かな夢を抱いていました。そびえたつセミヴィコリ城のオーナーになる事でした。ある夜、ジャンニは妻マリナを連れ出し、セミヴィコリの前で鍵を一つ手渡します。それは「マリナへの贈り物」という意味が込められていました。しかしジャンニはセミヴィコリ城のオープンを待たずして2008年に52歳でこの世を去ります。翌年にマリナ ツヴェティッチがジャンニの意志を引き継ぎ、セミヴィコリ城をオープンさせます。
リノベーションされ中にはフィットネスクラブ、レストラン、屋上庭園を備えた宿泊、結婚式にも利用できる城となっています。ローマ時代当時の食糧保存庫や食堂も歴史的資料として保存され見学もできます。地下続くワインセラーにはマシャレッリ家のファミリー用のプライベートストックワインも多数眠っています。
『ガンベロロッソ』ピッツェリア最高賞獲得の名店でワインテイスティング
カンティーナ、畑、セミヴィコリ城を見学した後は、ワイナリー直ぐ近くにあるピッツェリア「ソルジェンテ」へ移動。
2018年から新たに造られた『ガンベロロッソ』ピッツェリアにおいて最高賞3スピッキを獲得した名店です。マシャレッリのワインを試飲後、「ラ ソルジェンテ」の斬新な発想のピッツァとワインを合わせました。
(試飲ワインはこちら)
1.ロザート 2016
(モンテプルチアーノ種100%。ステンレスタンク熟成。溌剌とした赤い果実のアロマ。フレッシュで心地よい軽快さ。
2.ヴィッラジェンマ ビアンコ 2017
(トレッビアーノ、ぺコリーノ、ココチオーラ種。日本未入荷。ステンレスタンク熟成。アブルッツォ土着品種ブレンド。クッキリとしたアロマとフレッシュで心地よい軽快さ)
3.カステッロ ディ セミヴィコリ ペコリーノ2017
(ペコリーノ種100%。日本未入荷。ステンレスタンク熟成。柑橘やムスクの香り。チャリティープロジェクトで造られたワイン)
4.カステッロ ディ セミヴィコリ トレッビアーノ2013
(トレッビアーノ種100%。ステンレスタンクタンク熟成。1年澱と共に熟成。セレクションしたブドウで造られる。滑らかでしっとりとした旨みと滑らかさ)
5.カステッロ ディ セミヴィコリ ロッソ2015
(カベルネソーヴィニョン、メルロー、モンテプルチアーノ種のブレンド。日本未入荷。マシャレッリが唯一ブレンドしている赤。ブレンド比率は年によって変わる。ボルド―スタイルの確りとした味わいにモンテプルチアーノがバランスを取る)
6.マリナ ツヴェティッチ イスクラ 2014
(モンテプルチアーノ種100%。DOCGコッリーネテラマーネの畑から。2年間樽熟成。北部エリアのテロワールを反映したエレガントモンテプルチアーノ)
7.マリナ ツヴェティッチ モンテプルチアーノ 2014
(モンテプルチアーノ種100%。サンマルティーノエリアの畑から。新樽1年熟成。厚みがありながらも美しい酸味とミネラル。バリックが上品に寄り添う)
8.マリナ ツヴェティッチ モンテプルチアーノ 2009
(モンテプルチアーノ種100%。サンマルティーノエリアの畑から。非売品。ワイナリーのプライベートストックから。熟れたタンニンと円やかな口当たりが素晴らしい。この上なくエレガント)
9.ヴィラ ジェンマ 2012
(モンテプルチアーノ種100%。ワイナリーのフラッグシップ。来週開催のアンテプリマ発表前の貴重なお披露目試飲。単一畑。年産6000~8000本。2年間新樽熟成。3年間瓶内熟成。既に厚みがあり滑らか。2012年は既に美しさを感じるヴィンテージ)
10.ヴィラ ジェンマ 2011
(モンテプルチアーノ種100%。ワイナリーのフラッグシップ。単一畑。年産6000~8000本。2年間新樽熟成。3年間瓶内熟成。既に厚みがあり滑らか)
コースメニューで一品ずつサービスされるピッツァ
コースメニューで一品ずつサービスされるピッツァ。コース料理でピッツァは非常に難しいと思いましたが、出されるタイミングの素晴らしさ、斬新な食材をピッツァに使う発想に感動しました。メニューの一部
1.マルゲリータ(トマト、モッツアレラ)
2.マグロとピスタチオ
3.ズッキーニの花とアンチョビ
4.ウニと赤玉ねぎのピッツァ
ピッツァにワインを合わせるテクニックや食材のチョイス
斬新な食材の組み合わせによる新感覚のピッツァで、ロゼや白ワインと相性が良かったです。マグロとピスタチオのピッツァにロザートやカステッロディセミヴィコリのトレッビアーノの相性が良く、マグロの旨みをしっかりと持ち上げてくれました。ズッキーニの花とアンチョビのピッツァの塩味とほろ苦さにはヴィッラジェンマビアンコが良かったです。ウニと赤玉ねぎのピッツァは玉ねぎが雲丹とのバランス良く、マリナツヴェティッチモンテプルチアーノの組み合わせも良かったです。
ワインと合わせる料理と言うと、ついお肉や魚をばかりが注目されますが、ピッツァにワインを合わせるテクニックや食材のチョイスはとても勉強になりました。
マシャレッリが造るコストパフォーマンス抜群のトレッビアーノダブルッツォ
ステンレスタンク熟成のトップキュヴェ「カステッロディセミヴィコリ」
試飲
コメント
丸みのある豊かな果実感を伸びやかな酸とミネラルが締める美しいボディ。フレッシュさもありながら熟した果実の豊かな風味と滑らかな舌触りがあります。樽熟成のマリナツヴェティッチとは違い、ピュアでいて伸びやかな魅力に溢れるトレッビアーノ。ブドウのポテンシャルの高さとステンレスタンク熟成の良さが感じられる逸品です。ブドウの凝縮度が高く長期熟成にも向く味わい深さもあります。
軽やかでチャーミングな味わいながらしっかりとした旨み!モンテプルチアーノ100%で造るロゼ
試飲
コメント
軽やかでチャーミングな味わい。しかしながら旨味もしっかり感じられます。魚介料理やピッツァやパスタ、軽めのお肉料理まで幅広く食事と楽しめるロゼです
マシャレッリ社最高峰キュヴェ「ヴィラ ジェンマ」用のブドウを使用した贅沢なロゼ
試飲
コメント
イチゴシロップのような色調で、イチゴを潰したときのようなフレッシュで甘酸っぱい香り。味わいはドライでキメ細やかなタンニンと果実の滑らかさ、中盤から広がる風味の豊かさがあります。食中酒として前菜からメインディッシュまで楽しめるロゼ。最初は冷やしてから、グラスの中で温度を上げていくと、果実の豊かな味わいが楽しめます。冷やしすぎずに12~15度前後でお楽しみ下さい。
年産僅か6000本!新樽バリック熟成のシャルドネ
試飲
コメント
樽由来の甘やかでミルキーな香りと、寒暖差の大きなサンマルティーノの気候が育んだ凛とした酸、土壌由来のミネラルにより、厚みのある果実感がありながら筋の通ったシャープさ、美しさも備えています。ビネガーソースを使ったホタテやエビのバターソテー、和食であれば、しゃぶしゃぶなどとも(ゴマダレ、ポン酢ダレ)相性が良いです。
マシャレッリが造るコストパフォーマンス抜群のモンテプルチアーノ
試飲
コメント
驚異的なワイン。はや飲み用ですが、豊かでしっかりとしたストラクチャー。果実豊かな香り、上品なタンニン。手ごろな価格帯ながら、飲み応えたっぷりの味わいはまさにオススメ。心地よい果実味と程よい凝縮感。濃すぎず、でも飲みごたえも十分。『ガンベロロッソ』が発行するコストパフォーマンスワインの集大成ガイドブック『ベーレベーネローコスト』で6年連続コストパフォーマンス賞に選ばれている実力をぜひお楽しみください。
モンテプルチアーノで世界レベルのワインと対等に渡り合う凄腕マシャレッリあふれだす凝縮感とスパイシーで深い果実味
試飲
コメント
凝縮感がありながら、清らかでイキイキとした酸味、ハリのあるミネラルと緻密なタンニンに支えられた流れるようなボディ、中盤から広がるスパイシーな風味とおだやかな甘味とほろ苦さのコントラストに、口中をくすぐる上品な塩味のあるミネラルの調和が流れるように喉元へ落ちていく様は、本当に見事としかいいようがありません。時間が経つに連れ、それら全てが溶けあって柔らかい、優しい味わいに変化していきます。アルコールの嫌味や雑味はなく、ひたすらにおおらかで優しい奥深い主張があります。
新樽バリック熟成メルロー100%の凝縮感に溢れた香り!
試飲
コメント
上品なバランス、タンニンは細かくなめらか。凝縮感のあるベリーの香りがあり、繊細な酸としっかりとした果実味がある。全体的に落ち着いた印象。
『ガンベロロッソ』最高賞の常連&「イタリアを変えた50本」に選出!桁外れの力強さと驚くほどのエレガンスマシャレッリの最高傑作「ヴィッラ ジェンマ」
試飲
コメント
桁外れの力強さと驚くほどのエレガントさが見事に融合された素晴らしい味わい。長期熟成させることでさらに輝きを増す偉大な赤。「イタリアを変えた50本」にも堂々と選ばれている、まさにイタリアを代表するワインです。
インタビューを終えて
創業者ジャンニ マシャレッリ氏は2008年に52歳の若さで亡くなってしまった為、現在は妻マリナ ツヴェティッチさんがワイナリーを運営しています。
マリナさんの言葉で印象的だったのが「畑やブドウはとても賢い。例えば(ブドウが)病気や天候の影響を受けて生産量が少なくなったとしても畑、ブドウは次の年に向けてしっかりと経験を積み学んでいる。あとは人間がどのように畑、ブドウに関わるかが重要」と土地への想いを強い気持ちで話してくれました。
試飲で頂いた、お披露目前の希少な「ヴィッラ ジェンマ」2012年は既に調和がとれていて、実に豊かな味わい。タンニンが極めて上質なので今~20年はゆっくり楽しめる素晴らしいワイン。
『ガンベロ ロッソ ピッツェリア』2018で最高賞を受賞したアブルッツォのピッツェリア「ラ ソルジェンテ」さんの斬新なピッツァとマシャレッリのワインのペアリングではズッキーニの花、ウニ、マグロ等斬新な食材の組み合わせによる新感覚のピッツァ。海と山の二つの自然を持つアブルッツォらしい「食材の豊かさ」を感じました。特にロゼや白ワインと相性が良かったです。ワインと合わせる料理と言うと、ついお肉や魚をばかりが注目されますが、ピッツァにワインを合わせるテクニックや食材のチョイスはとても勉強になりました!
試飲
コメント
りんごやアプリコット、アイリスのような香り。そして、フルーティな味わいが広がります。8~9℃に冷やして、シーフードサラダや簡単な魚料理と一緒に飲むとベスト!!こちらも毎年コスパを評価されているワインです!