世界四大酒精強化ワイン!
シチリアを代表する「マルサラワイン」
その特徴とおすすめ10選
マルサラワインは、ワインに蒸留酒を混ぜて造るワインです。アルコール度数は18%前後となっており、酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)と分類されます。シェリー、ポート、マデイラワインと並び、世界四大酒精強化ワインと称されます。
マルサラワインは、シチリア島西部トラパニ県でつくられます。ワイン名にもなっているマルサラは、県内最大の人口を保有する湾岸都市です。シチリア島内でもっともワインの生産量が多い地域としても知られています。
味わいは辛口から甘口とバラエティーに富むマルサラワイン。共通して言えることはオーク樽での熟成で、豊かなアロマを堪能できるワインになります。アプリコットや柑橘果実、ドライフルーツやアーモンド、バニラ、蜂蜜、カラメル、スパイス、甘草などの香りが感じられる、魅惑のワインです。
マルサラワインは、シチリア島西部トラパニ県でつくられます。ワイン名にもなっているマルサラは、県内最大の人口を保有する湾岸都市です。シチリア島内でもっともワインの生産量が多い地域としても知られています。
味わいは辛口から甘口とバラエティーに富むマルサラワイン。共通して言えることはオーク樽での熟成で、豊かなアロマを堪能できるワインになります。アプリコットや柑橘果実、ドライフルーツやアーモンド、バニラ、蜂蜜、カラメル、スパイス、甘草などの香りが感じられる、魅惑のワインです。
酒精強化ワイン「マルサラワイン」の起源とその歩み
1770年代、当時イギリスで流行していたシェリーの代わりになる酒を探していた貿易商人ジョン・ウッドハウスが悪天候に見舞われ偶然避難した先がシチリア島のマルサラでした。ウッドハウスはマルサラの地ワインを飲みその美味しさに感激!イギリスに持ち帰ろうと考えました。船便による長期輸送に耐えられるようにとポートワインやマデイラワインに習い、そのワインにブランデーなどを添加し、オーク樽で持ち帰ることにしました。これが現在のマルサラワインの原型となりました。
その後マルサラワインの市場は長い間、イギリス人が独占していました。今でもラベルや樽の名前に当時の名残があります。1833年にシチリアの大富豪だったヴィンチェンツォ・フローリオ氏が参入しフローリオ社を設立。マルサラワインをイタリア国内外に宣伝し、その礎を築き上げてきました。
現在フローリオ社は、イタリアのマルサラ市場で50%のシェアを誇ります。2番目に多いのがペッレグリーノ社で12%です。残りは小さなマルサラメーカーになります。1969年にマルサラはDOCに認定されました。
その後マルサラワインの市場は長い間、イギリス人が独占していました。今でもラベルや樽の名前に当時の名残があります。1833年にシチリアの大富豪だったヴィンチェンツォ・フローリオ氏が参入しフローリオ社を設立。マルサラワインをイタリア国内外に宣伝し、その礎を築き上げてきました。
現在フローリオ社は、イタリアのマルサラ市場で50%のシェアを誇ります。2番目に多いのがペッレグリーノ社で12%です。残りは小さなマルサラメーカーになります。1969年にマルサラはDOCに認定されました。
マルサラワインの特殊な醸造方法
原料のブドウから4種類の“素”をつくり、それを混ぜ合わせオーク樽で熟成させていきます。
①ワインから蒸留した酒精強化用のアルコール
②自然に止まるまでアルコール発酵させたワイン
③ミステッラ(アルコール発酵中のワインに①を添加して発酵を止めたもの。ブドウの甘味を残した低アルコールワイン)
④モストコット(ブドウ果汁を煮詰めたもの)
①と②のみをブレンドしてつくられるものをヴェルジネと呼びます。
酸化させて造るマルサラワイン
熟成中、酸素に触れさせるプロセスが重要とされるマルサラワインは、木樽でいかに長く寝かせるかで価値が変わります。しっかりと熟成を行ったワインは、100年ぐらいは平気で持つ特徴を持ちます。開封後もゆっくりと楽しむことが出来ます。
高級品で用いられるソレラ・システム
オーク樽に入れて熟成しますが、その際にワインを詰めた樽は下から順に古いものとなるように3~4段に積み重ねます。瓶詰するときに1番下の段の樽からワインを一部取り出します。このとき樽内のワインを3分の2以上残すようにして、減った分をすぐ上の樽から補充します。樽毎のワインを混ぜ合わせることによって品質を一定にする方法。これをソレラ・システムと呼びます。ソレラ・システムの使用義務はなく、マルサラでは高級品に用いられる手法です。
①ワインから蒸留した酒精強化用のアルコール
②自然に止まるまでアルコール発酵させたワイン
③ミステッラ(アルコール発酵中のワインに①を添加して発酵を止めたもの。ブドウの甘味を残した低アルコールワイン)
④モストコット(ブドウ果汁を煮詰めたもの)
①と②のみをブレンドしてつくられるものをヴェルジネと呼びます。
酸化させて造るマルサラワイン
熟成中、酸素に触れさせるプロセスが重要とされるマルサラワインは、木樽でいかに長く寝かせるかで価値が変わります。しっかりと熟成を行ったワインは、100年ぐらいは平気で持つ特徴を持ちます。開封後もゆっくりと楽しむことが出来ます。
高級品で用いられるソレラ・システム
オーク樽に入れて熟成しますが、その際にワインを詰めた樽は下から順に古いものとなるように3~4段に積み重ねます。瓶詰するときに1番下の段の樽からワインを一部取り出します。このとき樽内のワインを3分の2以上残すようにして、減った分をすぐ上の樽から補充します。樽毎のワインを混ぜ合わせることによって品質を一定にする方法。これをソレラ・システムと呼びます。ソレラ・システムの使用義務はなく、マルサラでは高級品に用いられる手法です。
マルサラワインの種類・複雑なラベルの読み解き方
マルサラワインのラベル表記を簡潔に説明しようと思います。シュチュエーションに合った好みのマルサラワインを選ぶ手助けとなれば幸いです。
色による分類
・オーロ(黄金色)
・アンブラ(琥珀色)
・ルビーノ(ルビー色)
オーロとアンブラの原料となるブドウは、グリッロ、カタラット主体にインツォリア、シチリア土着の白葡萄品種です。黒葡萄ピニャテッロ、カラブレーゼ、ネレッロ・マスカレーゼなどを使用したルビーノと呼ばれるタイプのガーネット色のマルサラワインもあります。
熟成期間による分類
・熟成1年 フィーネ(Fine)
・熟成2年 スペリオーレ(Speriore)
・熟成4年 スペリオーレ・リゼルヴァ(Speriore Riserva)
・熟成5年 ヴェルジネ(Vergine)
・熟成10年 ヴェルジネ・ストラヴェッキオ(Vergine Stravecchio)
残糖度による分類
・辛口 (残存糖分40g/L未満) セッコ(Secco)
・甘辛口(残存糖分40 g~100g/L)セミ・セッコ(Semi Secco)
・甘口 (残存糖分100g/L以上) ドルチェ(Dolce)
色による分類
・オーロ(黄金色)
・アンブラ(琥珀色)
・ルビーノ(ルビー色)
オーロとアンブラの原料となるブドウは、グリッロ、カタラット主体にインツォリア、シチリア土着の白葡萄品種です。黒葡萄ピニャテッロ、カラブレーゼ、ネレッロ・マスカレーゼなどを使用したルビーノと呼ばれるタイプのガーネット色のマルサラワインもあります。
熟成期間による分類
・熟成1年 フィーネ(Fine)
・熟成2年 スペリオーレ(Speriore)
・熟成4年 スペリオーレ・リゼルヴァ(Speriore Riserva)
・熟成5年 ヴェルジネ(Vergine)
・熟成10年 ヴェルジネ・ストラヴェッキオ(Vergine Stravecchio)
残糖度による分類
・辛口 (残存糖分40g/L未満) セッコ(Secco)
・甘辛口(残存糖分40 g~100g/L)セミ・セッコ(Semi Secco)
・甘口 (残存糖分100g/L以上) ドルチェ(Dolce)
マルサラワインの楽しみ方
マルサラワインをはじめて飲むという方も多いと思います。まずは食前酒・食後酒として取り入れてみてください。
食前酒がマルサラの辛口となるとかなりのイタリア通なのではと思います。良く冷えたものが食欲を刺激しますね。氷をいれてもいいです。
食後にはチーズやデザートとお楽しみいただけます。冷やしても常温でもOKです。お好みの温度を探してください。甘口タイプのものはデザートの代わりにもなりますし、オーク樽の風味は、焼き菓子はもちろんのことカカオやオレンジなどの柑橘系と相性が良いです。バニラアイスにかけても美味です。マルサラワインは、お菓子作りにもよく使われています。
料理酒としても万能で、風味豊かなマルサラは一振りでお皿を変身させることが出来ます。焼いたお肉の上にマルサラソースをかけて、ソースは煮詰め過ぎず香りをお楽しみください。合わせるのは、辛口のマルサラワイン、相性はお墨付きです。
最良のマルサラワインは、繊細でいて複雑まさに別格という言葉がふさわしい味わいです。時間をかけてゆっくりと楽しみたいですね。
食前酒がマルサラの辛口となるとかなりのイタリア通なのではと思います。良く冷えたものが食欲を刺激しますね。氷をいれてもいいです。
食後にはチーズやデザートとお楽しみいただけます。冷やしても常温でもOKです。お好みの温度を探してください。甘口タイプのものはデザートの代わりにもなりますし、オーク樽の風味は、焼き菓子はもちろんのことカカオやオレンジなどの柑橘系と相性が良いです。バニラアイスにかけても美味です。マルサラワインは、お菓子作りにもよく使われています。
料理酒としても万能で、風味豊かなマルサラは一振りでお皿を変身させることが出来ます。焼いたお肉の上にマルサラソースをかけて、ソースは煮詰め過ぎず香りをお楽しみください。合わせるのは、辛口のマルサラワイン、相性はお墨付きです。
最良のマルサラワインは、繊細でいて複雑まさに別格という言葉がふさわしい味わいです。時間をかけてゆっくりと楽しみたいですね。
フローリオ
“マルサラワインの歴史”を培ってきたフローリオ社のマルサラ スペリオーレ セッコ
ペッレグリーノ
代表格ペッレグリーノ社が造るマルサラ スーペリオーレ セッコ
バッリョ バイアータ アラーニャ
高品質にこだわりマルサラの可能性を広げる「バッリョ バイアータ アラーニャ」のマルサラ ヴェルジネ
マルコ デ バルトリ
シチリアで伝説的生産者と言われるマルコ デ バルトリのマルサラ ヴェルジネ リゼルヴァ
バーリョ クラトロ アリーニ
1875年創立。家族経営の造り手「バーリョ クラトロ アリーニ」のマルサラ スペリオーレ リゼルヴァ
ペッレグリーノ
代表格ペッレグリーノ社が造るマルサラ フィーネ IP
アンティキ バロナーティ
1860年誕生のアンティキ バロナーティ社マルサラ フィーネ アンブラ セミセッコ
マルコ デ バルトリ
シチリアで伝説的生産者と言われる「マルコ デ バルトリ」のマルサラ スーペリオーレ リゼルヴァ
マルサラ スーペリオーレ リゼルヴァ
従来のマルサラの既成概念を超えた酸化的熟成ヴェッキオサンペーリを産み出し、シチリアで伝説的生産者と言われるマルコ デ バルトリのマルサラ スーペリオーレ リゼルヴァ。20年以上様々なサイズのオーク樽で熟成。乾燥したオレンジやナッツ、モカとチョコレートの濃厚な味わいがクリーミー混ざり合っています。高いアルコール度数を感じさせない、スタイリッシュで極めてエレガントな甘口ワインです。