美食の都で愛され続ける赤いスパークリングワイン
「ランブルスコ」その特徴とおすすめ10選
「ランブルスコ」と聞くと、エミリア・ロマーニャ州を主な産地とする赤いスパークリングワインが思い浮かびます。
エミリア・ロマーニャ州は、古くから交通の要として栄え、州の真ん中を北西から南東へ結ぶエミリア街道が通います。エミリア街道は美食街道とも呼ばれ、ボローニャやモデナはイタリアきっての美食の都として有名な街です。
そんな美食育ちの地元民が愛してやまないワインが、ランブルスコです。甘口から辛口があり、甘口はアルコール度数も低く、赤ワインは苦手という方にもオススメです。微発泡のものがほとんどで飲み心地は抜群です。手に取りやすい価格も相まり、世界中の人々に愛されています。※スパークリングの赤の印象が強いですが、ロゼや白もつくられています。
エミリア・ロマーニャ州は、古くから交通の要として栄え、州の真ん中を北西から南東へ結ぶエミリア街道が通います。エミリア街道は美食街道とも呼ばれ、ボローニャやモデナはイタリアきっての美食の都として有名な街です。
そんな美食育ちの地元民が愛してやまないワインが、ランブルスコです。甘口から辛口があり、甘口はアルコール度数も低く、赤ワインは苦手という方にもオススメです。微発泡のものがほとんどで飲み心地は抜群です。手に取りやすい価格も相まり、世界中の人々に愛されています。※スパークリングの赤の印象が強いですが、ロゼや白もつくられています。
ランブルスコ歩み
ランブルスコは、地元の人々に愛され美食の地に訪れた旅人を魅了し続けた長い歴史を持つワインです。第二次世界大戦後、いち早く海外輸出されたランブルスコは、イタリアを代表するスパークリングワインとして世界で名の知れた存在になります。当時は辛口が主流でした。
1970年代には、甘口ランブルスコが人気を博しました。特にアメリカでは「イタリアン コーク」と呼ばれ爆発的に流行します。人気に乗じた低品質のワインも出回り、ランブルスコには安価な甘い炭酸酒としてのイメージがつき、国内外で低迷を余儀なくされました。
1990年代にはいると、品質を追求して造った高品質ランブルスコも生産されるようになり、その人気を取り戻していきます。
現在では、様々なタイプ・スタイルのランブルスコが造られています。ランブルスコの持つ多様性は、“現代のニーズ”に応える大きな魅力となっています。なかでも田舎方式(アンチェストラーレ)と呼ばれる伝統的手法に注目が集まっています。一次発酵の途中でワインを瓶詰し、残りの発酵を瓶内で行うことで炭酸ガスをワインに閉じ込める方法です。酵母や糖分を追加せず、澱抜きもなしのナチュラルな造り方です。
1970年代には、甘口ランブルスコが人気を博しました。特にアメリカでは「イタリアン コーク」と呼ばれ爆発的に流行します。人気に乗じた低品質のワインも出回り、ランブルスコには安価な甘い炭酸酒としてのイメージがつき、国内外で低迷を余儀なくされました。
1990年代にはいると、品質を追求して造った高品質ランブルスコも生産されるようになり、その人気を取り戻していきます。
現在では、様々なタイプ・スタイルのランブルスコが造られています。ランブルスコの持つ多様性は、“現代のニーズ”に応える大きな魅力となっています。なかでも田舎方式(アンチェストラーレ)と呼ばれる伝統的手法に注目が集まっています。一次発酵の途中でワインを瓶詰し、残りの発酵を瓶内で行うことで炭酸ガスをワインに閉じ込める方法です。酵母や糖分を追加せず、澱抜きもなしのナチュラルな造り方です。
ランブルスコ良心的価格の秘密
ワインランブルスコの名前の由来は、使用されるランブルスコ種という黒ブドウからきています。ランブルスコ種の起源は2000年前と古く、100種類を越える亜種があるといわれています。
ランブルスコ種の多くに共通して言える特徴は、収量の多さです。収量を上げても品質をキープする鍵を握るのが、ポー河によって運ばれる豊富な栄養を含む肥沃な平原。また平地での作業は、栽培コストを抑えられるといった利点を持っていました。温暖な気候や適度な降水量などの要因も重なり、良心的な価格での販売が実現されています。
ランブルスコ種の多くに共通して言える特徴は、収量の多さです。収量を上げても品質をキープする鍵を握るのが、ポー河によって運ばれる豊富な栄養を含む肥沃な平原。また平地での作業は、栽培コストを抑えられるといった利点を持っていました。温暖な気候や適度な降水量などの要因も重なり、良心的な価格での販売が実現されています。
6つのDOCと3つの主要品種
DOCを名乗るランブルスコだけでも年間約5700万本生産されているといわれるランブルスコ。IGTエミリアでもランブルスコは造られており、こちらは1億本超。好みのタイプを探すのは至難の業です。まずは3つの主要品種の特徴とそれぞれの品種を主体に造られる3つのDOCランブルスコの特徴について説明します。
■DOCランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ
グラスパロッサ種主体:色が濃く、タンニン・果実味に富む。ベリーやチェリーの香り。ボリューム感を出しやすくイタリアン コークと呼ばれ一世を風靡した過去を持つ品種。
■DOCランブルスコ・ディ・ソルバーラ
ソルバーラ種主体:色は薄く、酸が豊か。ライトボディ。エレガント。バラやスミレなど花の香り。ソルバーラ種による瓶内二次発酵の辛口スプマンテが話題となり、ランブルスコの新しい道を拓いた。
■DOCランブルスコ・ディ・サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ
サラミーノ種主体:色味わい共に上ふたつのの中間に位置するバランス型。アロマティックな果実味と高い酸が調和。ランブルスコで最大の栽培面積を誇り、フードフレンドリーなタイプが多く親しまれている。
上記の他にランブルスコを名乗れる3つのDOCがあります。ラベルからは主要品種が特定しづらいものが多くなります。DOCレッジャーノの白はランブルスコ種100%でつくられますが、他はランブルスコ種以外のブドウも使用することができます。
■DOCモデナ
広域な範囲でつくられタイプも様々です。
■DOCレッジャーノ
生産量No.1を誇り、甘口が中心です。
■DOCランブルスコ・マントヴァーノ
ロンバルディア州マントヴァ県で造られています。指定されたランブルスコ種を使用。(マラーニ種、マエストリ種、ヴィアダネーゼ種、サラミーノ種を85%以上その他)
■DOCランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ
グラスパロッサ種主体:色が濃く、タンニン・果実味に富む。ベリーやチェリーの香り。ボリューム感を出しやすくイタリアン コークと呼ばれ一世を風靡した過去を持つ品種。
■DOCランブルスコ・ディ・ソルバーラ
ソルバーラ種主体:色は薄く、酸が豊か。ライトボディ。エレガント。バラやスミレなど花の香り。ソルバーラ種による瓶内二次発酵の辛口スプマンテが話題となり、ランブルスコの新しい道を拓いた。
■DOCランブルスコ・ディ・サラミーノ・ディ・サンタ・クローチェ
サラミーノ種主体:色味わい共に上ふたつのの中間に位置するバランス型。アロマティックな果実味と高い酸が調和。ランブルスコで最大の栽培面積を誇り、フードフレンドリーなタイプが多く親しまれている。
上記の他にランブルスコを名乗れる3つのDOCがあります。ラベルからは主要品種が特定しづらいものが多くなります。DOCレッジャーノの白はランブルスコ種100%でつくられますが、他はランブルスコ種以外のブドウも使用することができます。
■DOCモデナ
広域な範囲でつくられタイプも様々です。
■DOCレッジャーノ
生産量No.1を誇り、甘口が中心です。
■DOCランブルスコ・マントヴァーノ
ロンバルディア州マントヴァ県で造られています。指定されたランブルスコ種を使用。(マラーニ種、マエストリ種、ヴィアダネーゼ種、サラミーノ種を85%以上その他)
甘辛口ラベル
ラベルに書かれている甘口~辛口の表記は、残糖度により分別されています。ランブルスコ選ぶ際には、必ずチェックをしてください。
・辛口 セッコ(Secco)
・中辛口 セミ・セッコ/アッボカート(Semi Secco/Abbocato)
・中甘口 アマービレ(Amabile)
・甘口 ドルチェ(Dolce)
※辛口の残糖度は、0~15g/L未満。6g/Lを超えるあたりからは甘みを感じ始めます。
・辛口 セッコ(Secco)
・中辛口 セミ・セッコ/アッボカート(Semi Secco/Abbocato)
・中甘口 アマービレ(Amabile)
・甘口 ドルチェ(Dolce)
※辛口の残糖度は、0~15g/L未満。6g/Lを超えるあたりからは甘みを感じ始めます。
ランブルスコの楽しみ方
美食の都と呼ばれるエミリア・ロマーニャ州は、イタリアを代表する名産品を多く生産しています。パルマの生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノ、モデナ産バルサミコなどランブルスコとの相性はお墨付き。ボロネーゼとも是非合わせてみたいですね。地元の方々は辛口タイプを飲まれているそうです。
「イタリアン コーク」として人気を博したアメリカでは、フライドチキンやピザなどと一緒に楽しまれていました。ランブルスコの軽やかな泡が口の中をさっぱりと洗い流してくれて、食事が進んだことと思います。
高級レストランではあまり見ることの少ないランブルスコですが、毎日の食卓で大活躍間違いなしの凄いワインです。
「イタリアン コーク」として人気を博したアメリカでは、フライドチキンやピザなどと一緒に楽しまれていました。ランブルスコの軽やかな泡が口の中をさっぱりと洗い流してくれて、食事が進んだことと思います。
高級レストランではあまり見ることの少ないランブルスコですが、毎日の食卓で大活躍間違いなしの凄いワインです。