イタリアを代表するスパークリングワイン
躍進を続ける奇跡のワイン「フランチャコルタ」
その特徴とおすすめ10選
ロンバルディア州イゼオ湖の南に広がる丘陵地帯でつくられるフランチャコルタ。きめ細やかな泡と複雑な味わいの中に、フランチャコルタならではの純粋でいきいきとした果実味が魅力の高品質スパークリングワインです。
現代のフランチャコルタはフランコ ヅィリアーニ氏がグイド ベルルッキ社と瓶詰を行った1961年からその歴史がはじまりました。わずか60年足らずでイタリアを代表するスパークリングワインへと昇りつめました。このシンデレラストーリーは“フランチャコルタの奇跡”とも呼ばれています。
現代のフランチャコルタはフランコ ヅィリアーニ氏がグイド ベルルッキ社と瓶詰を行った1961年からその歴史がはじまりました。わずか60年足らずでイタリアを代表するスパークリングワインへと昇りつめました。このシンデレラストーリーは“フランチャコルタの奇跡”とも呼ばれています。
秀逸した品質「フランチャコルタ」
ラベルの「フランチャコルタ」はワインの名前ですが、その表記だけで生産地、生産方法までをも特定できる数少ないワインです。1995年には瓶内二次発酵でつくられるスパークリングワインでイタリア初のDOCG認定を受けました。
翌年には自主的に更に厳しい規則を制定。その秀逸した品質は、のちに特に高名なワインとしてDOCGの表記無しで「フランチャコルタ」とだけ名乗るよう指定を受けます。
翌年には自主的に更に厳しい規則を制定。その秀逸した品質は、のちに特に高名なワインとしてDOCGの表記無しで「フランチャコルタ」とだけ名乗るよう指定を受けます。
フランチャコルタの歩み
フランチャコルタという名前は、ラテン語で「免税地」を意味するフランカエ・クルテス(Francae Curtes)が語源といわれています。イゼオ湖は、氷河の浸食作用によって残された湖で、周辺は様々な土壌が積み重なってできた氷堆積土壌。この地域は土地が瘦せており農作物の栽培には不向きで、関税免除の領地とされたという11世紀の話が由来の一説となっています。
痩せた土地でブドウは根を深く伸ばしました。湖畔地方にみられる温暖な気候と山々からの冷涼な風は、この地を果実味に溢れた良質なブドウの生産地としました。1500年代には、アルバマッタ(※エルバマット)に関する記述や発泡ワインについての記述が残っていますが、この地は長年“庶民のための赤ワインの産地”として歩みを進めていました。
コルテ・フランカ村に農園を持っていたベルルッキ氏は、ワインの品質向上のため若き醸造家に助けを求めます。その若き醸造家フランコ ヅィリアーニ氏は、シャンパーニュのようなワインをつくりたいと夢を持っていました。ふたりの出会いは形となり、1961年にフランチャコルタが誕生。ベルルッキ社は大成功を収めます。
恵まれた自然環境・経済都市ミラノからの実業家の参入などの人的要因・時代の流れなどの様々な要因が重なり、フランチャコルタは、わずか60年という歳月で庶民のワイン産地からイタリア随一のスパークリングワイン産地へと変身を遂げました。これが“フランチャコルタの奇跡”と呼ばれる物語です。
※エルバマットは長年忘れ去られていた品種で、2017年にフランチャコルタでの使用が認められました(最大10%・サテンを除く)。シャルドネやピノ品種に比べ晩熟で、高い酸が特徴的です。
躍進を続けるフランチャコルタの強みと取り組み
シャンパーニュが3億本、カヴァが2億本を超えるのに対し、フランチャコルタの年間生産本数はわずか2000万本ほどです。山々と湖に囲まれたフランチャコルタ地方は、小さな産地だからこそ高品質を維持し、更なる取り組みを打ち出し続ける躍進的なワイン産地と言えます。
取り組みのひとつとして、その個性を把握するためにフランチャコルタ協会が行った栽培のゾーンの調査研究には、目を見張るものがありました。フランチャコルタの生産地域は、60種類ほどの土壌が集結している世界にも稀に見る複雑な土壌を持っています。その研究結果から大きく6つの土壌に分けられ、適正品種の見極めやより土壌の個性を生かすための栽培方法などを確立しました。
取り組みのひとつとして、その個性を把握するためにフランチャコルタ協会が行った栽培のゾーンの調査研究には、目を見張るものがありました。フランチャコルタの生産地域は、60種類ほどの土壌が集結している世界にも稀に見る複雑な土壌を持っています。その研究結果から大きく6つの土壌に分けられ、適正品種の見極めやより土壌の個性を生かすための栽培方法などを確立しました。
フランチャコルタの種類
フランチャコルタは、生産規定により5つの種類に分類されています。残糖度による分類と合わせてラベル表記されています。
サテンを除くフランチャコルタに使われるブドウ品種は、シャルドネとピノ・ネーロ、ピノ・ビアンコとエルバマットの4品種です。品種の使用制限やガス気圧、残糖度のなどの規定が設けられておりますが、大きくは最低熟成期間の違いがあります。
・フランチャコルタ
最低瓶内熟成期間18月以上
・サテン
シャルドネとピノ ビアンコのみ
ブリュットのみ
最低瓶内熟成期間24ヶ月以上
・ロゼ
最低瓶内熟成期間24ヶ月以上
・ミレジマート
単一の収穫年のブドウを85%以上の使用によりラベルに収穫年が表示できます。
最低瓶内熟成期間30ヵ月
・リゼルヴァ
最低瓶内熟成期間60か月以上
残糖度による分類
・ドサージュゼロ/Dosaggio Zero:0~3g/リットル(完全な辛口)
・エキストラブリュット/Extra Brut:0~6g/リットル(極めて辛口)
・ブリュット /Brut:0~12g/リットル(辛口)
・エキストラドライ/Extra Dry:12~17g/リットル(ソフトな辛口)
・セックもしくはドライ/SecもしくはDry:17~32g/リットル(ほのかに薄甘口)
・ドゥミセック/Demi Sec:33~50g/リットル(甘口)
サテンを除くフランチャコルタに使われるブドウ品種は、シャルドネとピノ・ネーロ、ピノ・ビアンコとエルバマットの4品種です。品種の使用制限やガス気圧、残糖度のなどの規定が設けられておりますが、大きくは最低熟成期間の違いがあります。
・フランチャコルタ
最低瓶内熟成期間18月以上
・サテン
シャルドネとピノ ビアンコのみ
ブリュットのみ
最低瓶内熟成期間24ヶ月以上
・ロゼ
最低瓶内熟成期間24ヶ月以上
・ミレジマート
単一の収穫年のブドウを85%以上の使用によりラベルに収穫年が表示できます。
最低瓶内熟成期間30ヵ月
・リゼルヴァ
最低瓶内熟成期間60か月以上
残糖度による分類
・ドサージュゼロ/Dosaggio Zero:0~3g/リットル(完全な辛口)
・エキストラブリュット/Extra Brut:0~6g/リットル(極めて辛口)
・ブリュット /Brut:0~12g/リットル(辛口)
・エキストラドライ/Extra Dry:12~17g/リットル(ソフトな辛口)
・セックもしくはドライ/SecもしくはDry:17~32g/リットル(ほのかに薄甘口)
・ドゥミセック/Demi Sec:33~50g/リットル(甘口)
フランチャコルタの楽しみ方
全フランチャコルタの85~90%がイタリア国内消費される中、サテンとドザージュゼロが輸出を伸ばしています。サテンの柔らかい味わいは、繊細な和食との相性が良いと来日する生産者の中でも評判となっています。ドザージュゼロのスッキリとした飲み口は、魚介料理との相性が良いです。ロゼやピノネロ率が高いものは、しっかりとした骨太タイプが多く見られますので、白身のお肉を合わせてみてください。
果実味溢れるフランチャコルタはテラスでのランチにピッタリです。特別な日にはミレジマートやリゼルヴァをお選びください。シチュエーションに合わせてフランチャコルタの多様性を是非お楽しみください!
果実味溢れるフランチャコルタはテラスでのランチにピッタリです。特別な日にはミレジマートやリゼルヴァをお選びください。シチュエーションに合わせてフランチャコルタの多様性を是非お楽しみください!