元祖キャンティ!
黒い雄鶏のマークが目印の「キャンティ クラシコ」
その特徴とおすすめ10選
フィレンツェとシエナの間に広がる丘陵地帯をキャンティ地方と呼びます。古来より美味しいワインが出来ると評判の地域でした。1716年、トスカーナ大公コジモ3世がワイン産地の境界線を定めました。世界最初の原産地保護法と呼ばれており、キャンティもその名を連ねました。その人気の高まりからキャンティ以外の地域でつくられたワインが「キャンティ」として世に出回るようになり、人気が高まれば高まるほどワインの品質は低下していきました。
このことに危惧を感じた生産者たちが、1924年にキャンティクラシコ協会を設立しました。協会は、本来の産地であるフィレンツェとシエナでつくられるキアンティをキャンティ クラシコと呼びその品質を守っています。
このことに危惧を感じた生産者たちが、1924年にキャンティクラシコ協会を設立しました。協会は、本来の産地であるフィレンツェとシエナでつくられるキアンティをキャンティ クラシコと呼びその品質を守っています。
黒い雄鶏のマークの話
ボトルに印された「黒い雄鶏」は、シンボルマークとして協会創設時より使われており、今ではキャンティ クラシコ協会の商標として登録されています。この「黒い雄鶏」には、ある逸話があります。
昔々、フィレンツェ共和国とシエナ共和国はキャンティの領土を巡って争いを続けていました。争いを終わらせる為、早朝、鶏の鳴き声を合図に領地を出発し、出会ったところを国境としようと取り決めます。シエナ軍は白い雄鶏を選びフィレンツェ軍は黒い雄鶏を選びました。フィレンツェ軍はエサをあげず、夜中のうちに鶏を鳴かせ早々と出発。こうしてフィレンツェ軍は領土を広げたというお話です。
昔々、フィレンツェ共和国とシエナ共和国はキャンティの領土を巡って争いを続けていました。争いを終わらせる為、早朝、鶏の鳴き声を合図に領地を出発し、出会ったところを国境としようと取り決めます。シエナ軍は白い雄鶏を選びフィレンツェ軍は黒い雄鶏を選びました。フィレンツェ軍はエサをあげず、夜中のうちに鶏を鳴かせ早々と出発。こうしてフィレンツェ軍は領土を広げたというお話です。
キャンティ クラシコとキャンティの分岐点
伝統的な地区をキャンティ クラシコと呼びアイデンティティを守ってきたキャンティ クラシコ協会の躍進は目覚ましいものでした。中でも大きな転機となったのは、単独でDOCGを名乗れるようになった1996年です。遂にサンジョヴェーゼ100%の使用が認められました。当時、白ブドウの混醸が義務付けられていたDOCGキャンティとの大きな分岐点といえます。
現在のキャンティ クラシコは、サンジョヴェーゼ80%以上を条件にカナイオーロ、コロリーノなどの7つの推奨品種、カベルネ、メルロー、シラーなどの許可品種の使用が認められています。2005年までは任意だった白ブドウの使用は禁止されました。
現在のキャンティ クラシコは、サンジョヴェーゼ80%以上を条件にカナイオーロ、コロリーノなどの7つの推奨品種、カベルネ、メルロー、シラーなどの許可品種の使用が認められています。2005年までは任意だった白ブドウの使用は禁止されました。
キャンティクラシコの3つの階層
キャンティ クラシコには、3つの階級があり、それぞれのワインに良さがあります。
グラン セレツィオーネは、2014年に新たにつくられた最上級カテゴリーで、その数はキャンティ クラシコ全体の僅か5%ほどといわれています。厳しい認定条件は、テロワールの個性をそれぞれの生産者が最大限に表現したものと言えます。
キャンティ クラシコの8つのコムーネ
キャンティ クラシコは、8つのコムーネにわけられています。それぞれで特徴あるワインが造られてます。
・グレーヴェ・イン・キアンティ/Greve in Chianti
コンカドーロと呼ばれる日当たりの良い盆地から、キャンティクラシコでもっとも標高の高いラーモレの丘と出来上がるワインのスタイルはバラエティにとんでいます。
・ラッダ・イン・キアンティ/Radda in Chianti
標高が高く、冷涼な気候が特徴です。伸びやかな酸を持つエレガントなスタイルのワインが産まれます。
・ガイオーレ・イン・キアンティ/Gaiole in Chianti
キャンティと呼ばれていたことを証明する最古の資料が発見された歴史的エリアで、伝統的生産者が連なる銘醸地です。古典的で長命なワインが有名です。
・カステリーナ・イン・キアンティ/Castellina in Chianti
標高の違いにより繊細な味わいからしっかりとしたスタイルに分かれます。
・カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ/Castelnuovo Berardenga
最も南に位置します。力強さと飲み応えある味わいが特徴です。
・サン・カシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザ/San Casciano Val di Pesa
最も北西に位置していますが、気温は高いです。程よい酸とタンニンに強いミネラル感が感じられます。
・バルベリーノ・タヴァルネッレ/Barberino Tavarnelle
豊かなタンニンと酸を基調とし、果実味に富むバランスの取れたワインが産まれます。
・ポッジボンシ/Poggibonsi
一番小さなエリアです。伝統的に軽やかでイキイキとした酸味とジューシーな果実感のワインが産まれます。
・グレーヴェ・イン・キアンティ/Greve in Chianti
コンカドーロと呼ばれる日当たりの良い盆地から、キャンティクラシコでもっとも標高の高いラーモレの丘と出来上がるワインのスタイルはバラエティにとんでいます。
・ラッダ・イン・キアンティ/Radda in Chianti
標高が高く、冷涼な気候が特徴です。伸びやかな酸を持つエレガントなスタイルのワインが産まれます。
・ガイオーレ・イン・キアンティ/Gaiole in Chianti
キャンティと呼ばれていたことを証明する最古の資料が発見された歴史的エリアで、伝統的生産者が連なる銘醸地です。古典的で長命なワインが有名です。
・カステリーナ・イン・キアンティ/Castellina in Chianti
標高の違いにより繊細な味わいからしっかりとしたスタイルに分かれます。
・カステルヌオーヴォ・ベラルデンガ/Castelnuovo Berardenga
最も南に位置します。力強さと飲み応えある味わいが特徴です。
・サン・カシャーノ・イン・ヴァル・ディ・ペーザ/San Casciano Val di Pesa
最も北西に位置していますが、気温は高いです。程よい酸とタンニンに強いミネラル感が感じられます。
・バルベリーノ・タヴァルネッレ/Barberino Tavarnelle
豊かなタンニンと酸を基調とし、果実味に富むバランスの取れたワインが産まれます。
・ポッジボンシ/Poggibonsi
一番小さなエリアです。伝統的に軽やかでイキイキとした酸味とジューシーな果実感のワインが産まれます。
キャンティ クラシコをより楽しむちょっとした仕掛け
キャンティ クラシコにも様々なタイプがありますが、選ぶ料理は少しだけ特別なものが良いと思います。ルネッサンス文化の中心として栄華を極めたフィレンツェを中心とするトスカーナ州には、キャンティは庶民の酒。キャンティ クラシコは、貴族のための酒としてつくられてきた歴史的背景が伺えるからです。
鶏や豚肉も良いですが、ここは牛肉のステーキと合わせてみます。家庭的なお料理には、香り高いオリーブオイルを使ってみたり、ハーブを添えてみたりと少しだけ特別感をプラスしてみてください。豆やホウレン草、キノコを合わせると一気に現地風です。お気に入りの生産者のオイルや緑の雄鶏マークをつけたキャンティ クラシコのオリーブオイルを探して見るのも面白いですね。
鶏や豚肉も良いですが、ここは牛肉のステーキと合わせてみます。家庭的なお料理には、香り高いオリーブオイルを使ってみたり、ハーブを添えてみたりと少しだけ特別感をプラスしてみてください。豆やホウレン草、キノコを合わせると一気に現地風です。お気に入りの生産者のオイルや緑の雄鶏マークをつけたキャンティ クラシコのオリーブオイルを探して見るのも面白いですね。