TUSCANY イタリアワインとグルメ食材の店
Interview

突撃インタビュー

2021/05/20

ジョヴァンニ マッツェイ氏 Mr. Giovanni Mazzei

1435年より偉大なワインを造り続けて約600年!初めて「キャンティ」の名を与えたセルラポ マッツェイ氏を先祖に持ち、トスカーナで最も評価される名門マッツェイ家によるカステッロ ディ フォンテルートリ突撃インタビュー

ジョヴァンニ マッツェイ氏
600年に渡りキャンティ クラシコの生産を行う、トスカーナの名門マッツェイ家は、1435年にカステッロ ディ フォンテルートリを取得しました。本拠地のあるカステッリーナ イン キャンティ以外に、ラッダ イン キャンティとカステルヌオーヴォ ベラルデンガにも畑を所有し、キャンティクラシコ初となるサブゾーンごとの3つのグランセレツィオーネもリリースしています。長年力を入れているサンジョヴェーゼ研究から選び抜いた36のバイオタイプについて、そして新たに取得した「イルカッジョ」のプロジェクトについて、25代目のジョヴァンニ マッツェイ氏にオンラインでお話を聞きました。

1398年に初めてキャンティの名を与えたセルラポを先祖に持ち、数々の歴史を残してきた由緒あるマッツェイ家

トスカーナの歴史的貴族マッツェイ家は、12世紀からワイン造りを行っています。1435年にカステッロ ディ フォンテルートリを取得したことで、現在の偉大なワイン生産者としての歴史が始まりました。1398年、マッツェイ家の先祖にあたるセルラポ マッツェイ氏が“Wine of Chianti”という言葉を公の文書に使用、記録して以来、「キャンティ」というワインの名が知られるようになりました。セルラポ書面

18世紀にはフィリップ マッツェイ氏が後にアメリカ大統領となるトーマス ジェファーソン氏の依頼により、ヴァージニア州にブドウの木を植樹し、アメリカ大陸で最初のブドウ畑を作ったという歴史も残っています。トーマス ジェファーソン氏が起草した独立宣言の重要な趣旨である「人は生まれながらにして平等である」という一説は、フィリップ氏の人類の基本的な平等に対する考えに基づいたものと伝えられています。

4つのワイナリー

現当主を務めるジョヴァンニ氏の祖父にあたる、23代目ラポ マッツェイ氏は20年に渡りキャンティ クラシコ協会の会長を務め、キャンティの品質改良、イメージ向上に尽力するなど、同地域の発展に貢献してきました。また、マッツェイ家は、1997年にトスカーナのマレンマに「ベルグァルド」を、2003年にはシチリアの南東部に「ジゾラ」を設立しました。ヴェネトのプロセッコ生産者「ヴィッラ マルチェッロ」の醸造にも携わり、それぞれのテロワールとミクロクリマに適した土着品種の特徴を表現した、魅力的なワインを生み出しています。

こうして、マッツェイ家は何世代にも渡りワイン生産者として幾多の歴史を残し、イタリア国内だけでなく国外にも偉大な貢献をしてきました。数々の受賞歴を誇り、ロバート パーカー氏が「トスカーナで最も信頼できる生産者である」と評すなど、現在もトスカーナNo.1ワイナリーとして君臨し続け、確固たる地位を築き上げています。

キャンティクラシコ2000プロジェクト

サンジョヴェーゼ研究の第一人者として知られるマッツェイ家は、キャンティクラシコ全体のさらなる品質向上を目指すべく、キャンティクラシコ2000プロジェクトを経て、最も良いサンジョヴェーゼのクローンや醸造方法の研究を行ってきました。

クローン1998年、キャンティクラシコ協会により醸造技術とワインの品質向上を目的として始まったキャンティクラシコ2000プロジェクト。フィレンツェ大学、ピサ大学の協力を得て、現在のマッツェイのコンサルタントを務めるMr.サンジョヴェーゼこと、カルロ フェッリーニ主導のもと行われました。16年に及ぶプロジェクトを経て、マッツェイは18の自社マッサルセレクションと、プロジェクトにより選定された18のクローン、合計36種のバイオタイプが厳選されています。

現当主のジョヴァンニ氏は「クローンのブレンドを考える際に、いくつもの試験管を用意して“どれがいいか?”と話し合って分析を重ねている。考えに考え抜いた結果、導き出した組み合わせだから、瓶詰した時にはすでに素晴らしいワインができるとわかっている」と話すように、マッツェイ家は常に完璧を求め万全の態勢で洗練されたワインを追い求めています。

何世紀にも渡る経験と半世紀以上に及ぶ研究を重ねた結果、立地に恵まれたフォンテルートリならではの多様なテロワールに最適なサンジョヴェーゼが、マッツェイの偉大なワインを造りだしています。「このようなバイオタイプの多様性を持つワイナリーは他に見当たらない」と話すほど、マッツェイ家は莫大な時間と労力をかけて異彩を放つワイン生産を行っています。

キャンティ クラシコ初となるサブゾーンごとに造り分ける3つのグラン セレツィオーネ

サブゾーンマッツェイ家は3つのグランセレツィオーネを造るためにテロワールの独自性に着目してきました。そして、2017年にマッツェイは、すでに生産されていた「カステッリーナ イン キャンティ」に加え、「ラッダ イン キャンティ」、「カステルヌオーヴォ ベラルデンガ」の3つのサブゾーンごとに所有するそれぞれの畑でグランセレツィオーネの生産を始めます。

カステッリーナ イン キャンティ~骨格と複雑さのバランス~
カステッリーナインキャンティの畑本拠地であるカステッリーナ イン キャンティの「カステッロ フォンテルートリ」畑は、涼しい中~高い丘でエルサ渓谷からの暖かい空気と混ざりバランスの取れた気候。標高は470メートル。アルベレーゼ(石灰質が豊富な岩石)、石灰質を多く含む粘土、ごつごつとした土壌。日中は暖かく、夜間は周囲を囲む森林からの冷気があるため昼夜の寒暖差があります。


ラッダ イン キャンティ~洗練されたフィネス~
ラッダインキャンティの畑ラッダ イン キャンティにある「バディオラ」畑は、丘の上にあり夏は涼しい風が吹き抜けるエリア。標高は470~570メートルと所有畑で最も高く、土壌はガレストロ(崩れやすい泥岩)と砂質の混合です。フォンテルートリ所有キャンティクラシコのどの区画よりも平均気温が低く、発芽も遅く、成熟も遅くなるため収穫は10月半ば頃になります。


カステルヌオーヴォ ベラルデンガ~力強い凝縮感~
カステルヌオーヴォ ベラルデンガの畑カステルヌオーヴォ ベラルデンガにある「ヴィコレジオ」畑は、一日中日当たりがよく、昼夜の寒暖差が大きいエリア。標高は350メートルで、土壌は粘土を多く含むアルベレーゼとごつごつした小石。夏の日中は周囲よりも気温が高くなり、夜間はフォンテルートリ所有のほかの区画よりも平均して2.5度気温が低くなります。夜になると風通しが良いことで気温が下がります。


これらのサブゾーンで造られるグラン セレツィオーネは3本とも実にテロワールの違いが表現されています。カステッロ フォンテルートリは骨格と複雑さのバランス、バディオラは素晴らしいエレガントさ、ヴィコレジオは力強い凝縮感が与えられます。

国際品種ブレンドの新しい可能性を追求し、今もなお進化を遂げる2つのスーパートスカン!

スーパートスカンブームを牽引したレジェンドワイン「コンチェルト」
コンチェルトスーパートスカンのパイオニア的存在コンチェルトは、サンジョヴェーゼ80%とカベルネ ソーヴィニヨン20%でブレンドされるフォンテルートリが誇る上級品です。イタリア語で「協奏曲」や「コンサート」を意味するコンチェルトの言葉通り、2種類のブドウがハーモニーを奏でる逸品。本拠地であるフォンテルートリ畑と、イタリア最古の畑の一つでトスカーナのグランクリュの呼び声高いシエピ畑から収穫されたブドウを使って造られています。ファーストリリースは1981年。スーパートスカンブームを牽引したレジェンドワインで、当時のスーパートスカン現象における火付け役とも言われています。

『ガンベロロッソ』が選ぶ「イタリアワインのスタイルを変えた50のワインのひとつ」に選定された「シエピ」
シエピシエピは、トスカーナの特級畑とも言える「シエピ」の最も良い区画からのみ収穫されるフォンテルートリを象徴するワイン。当主のジョヴァンニ氏が「一番大事なワインの一つ」と話すほどワイナリーとして最重要視されており、『ガンベロロッソ』が選ぶ「イタリアワインのスタイルを変えた50のワインのひとつ」に選定されています。

先見の明を持つマッツェイ家は、エレガンスと力強さ、複雑性の完璧なバランスを生み出すシエピ特有のロケーションや特別なミクロクリマを見抜いていました。そして、非常に特殊な「テロワール」を生むサンジョヴェーゼを補完する理想的なブドウとして、1980年代初頭にメルローを植え始めます。サンジョヴェーゼの酸とタンニン、メルローの果実味のふくよかさ。そのお互いの特徴が見事に補完し合い、素晴らしいワインに仕上がります。

初リリースは1992年。それ以降、改良に改良を重ねて現在のサンジョヴェーゼ50%、メルロー50%のブドウ比率に行きつきました。畑の平均標高は260メートルで、マッツェイ家の畑の中で一番低い場所にあります。土壌はメルローの栽培に適した石灰分を含んだ粘土質。シエピ畑は丘陵地の頂上部にありオーク林に囲まれていて、昼夜の寒暖差が大きいのが特徴です。

過去最高の評価を得るシエピ2016年ヴィンテージ
『ビベンダ』2019で最高賞5グラッポリ、『ヴェロネッリ』2019で最高賞スーパートレステッレと、イタリアワインガイドで見事の2冠に輝いています。また国際的評価もずば抜けて高く『ジェームズサックリング』では98点のハイスコア。「際立った精妙さがあり洗練されている。指標となるワインだ」と称え、『ワインアドヴォケイト』では「これまで味わったシエピの中で過去最高に挙げられるヴィンテージ」と絶賛されています。

新プロジェクト「イルカッジョ」始動。最高級グラン セレツィオーネ「イプスス」2015年ヴィンテージがファーストリリース

マッツェイ家はフォンテルートリに隣接する土地「イルカッジョ」を2006年に取得。マッツェイ家の新たなワイナリープロジェクトとして手掛けるイプススは、イルカッジョの畑から6.5haを独立して造られ、究極のグランセレツィオーネを追求しています。「IPSUS」とは“自分自身”を意味しており、畑自身が持つポテンシャルが最大限に引き出された逸品。当主のジョヴァンニ氏が「唯一無二で素晴らしく、もともと注目していたエリアだった」と話すように、イルカッジョの畑は偉大なサンジョヴェーゼを生むための様々な特徴を持っています。イルカッジョ畑

イルカッジョの畑はなだらかな丘に囲まれた、中世からある豊かな自然を残す土地に位置しています。将来にわたって持続可能な完全ビオロジック畑で、一般的なビオ認証基準をはるかに超える厳しい基準で実践しています。標高320~350メートル、土壌は主に粘土質片岩と石灰質の泥灰土、アルベレーゼの岩の破片が混ざり合ったもの。ブドウ畑の区画は南東南西に150度に広がる斜面。地中海性気候で風通しが良く、サンジョヴェーゼに最適な特性を備えています。

生態系の安定性を保証する目的で持続可能な農業を追求
600年以上の高品質サンジョヴェーゼの栽培経験を活用して、植物の免疫システムに焦点を当てた実験的な有機プログラムを開始しました。イルカッジョの敷地内にはブドウ畑のみならず、オリーブ畑や森林に囲まれているおかげで、通常より5倍以上のCO2が吸収され、CO2の排出を抑えています。それにより、土壌の有機物質の含有量が増えると同時に、生物多様性が豊かになり自然な方法で畑の免疫力が高まります。

イプススは、マッツェイ家のマッサルセレクション4種、キャンティクラシコ2000プロジェクトによるクローン3種、クローンF9、クローンT19の、計9種のバイオタイプを厳選使用。発酵は、バイオタイプ×土壌で18基に分けてマイクロヴィニフィケーション。トノー型500Lフレンチオーク樽(新樽100%)24か月、セメントタンク8か月で熟成されます。樽は6社のミディアム-ミディアムライトの焼き具合の樽を選別しています。イルカッジョ地図

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

トスカーナのトップに君臨し続ける名門「マッツェイ」のスタンダードなキャンティクラシコ

7つの異なる畑からなるブドウで造る「マッツェイ」のベストセラーキャンティクラシコ。キャンティの先駆け的存在であるトスカーナの名門一家「マッツェイ」が造る、ベーシックなキャンティクラシコ「フォンテルートリ」です。25代にわたってキャンティを造ってきた「マッツェイ」で100年の歴史を持つベストセラー!

120区画ごとに樽を選別してブレンドして造られます。7つの異なる畑からなるブドウをブレンドすることで、骨格はしっかりしながらもタンニンがまろやかで早くから楽しめる味わいを造り出しています。良い樽のワインのみを使用することで、毎年安定した品質を提供しています。モダンスタイルと称される甘い果実味と完熟した果実の味わいが層になって広がり、テロワールの素晴らしさが体感できます。その「フォンテルートリ」が『ワインアドヴォケイト』で92点、『ジェームズサックリング』で92点を獲得しました!

エレガントでありながら複雑味を併せ持ち、絶妙なバランスを保ったワイン。テロワールの素晴らしさが体感できる、完熟した果実の味わいが層になって広がるワインです。
キャンティ クラシコ2018

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ルビー色。香りは、ベリー系、スミレの花、シナモンや白胡椒などのスパイス。あとからヴァニラ香を感じました。口当たりはフレッシュかつ、まろやかでエレガントな印象。タンニンはきめ細やかで、果実味の余韻が口の中に長く続きます。

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

『ジェームズサックリング』TOP100 VALUE WINES 2020に選出!
マッツェイの歴史を象徴するキャンティ クラシコ リゼルヴァ

「キャンティ」の言葉を公文書で初めて記した先祖の名前を冠したキャンティ クラシコ リゼルヴァ「セル ラポ」。600年に渡りキャンティ クラシコの生産を行う、トスカーナの名門マッツェイ家が造るキャンティ クラシコ リゼルヴァ「セル ラポ」です。セル ラポの初ヴィンテージは1983年。通常のキャンティクラシコより少しクラシックなスタイルに造られています。標高250~330mのコルニアの区画と、標高290~350mのカッジョーロの区画のサンジョヴェーゼとメルローを8月末に手摘みで収穫。熟成はフレンチオークの小樽(225リットルと500リットル、50%新樽)で12ヶ月間熟成後、瓶詰め。ボトル熟成を経てリリースされます。

しっかりとした構成のあるフルボディ。サンジョヴェーゼらしい清涼感ある果実味と森のようなアロマが広がります。リッチなタンニンのある力強いエレガントな味わいです。ジビエや肉料理全般、熟成したチーズなどと相性が良いです。
フォンテル-トリ キャンティ クラシコ リゼルヴァ セル ラポ2018

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ダークベリー、木苺、カシス、黒胡椒など豊かで繊細な香り。口当たりはしっかりとした骨格でまろやかでふくよか。十分にタンニンがあり、全体的にパワーを感じる力強いキャンティクラシコという印象を持ちました。

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

サブゾーン、カステルヌオーヴォ ベラルデンガの単一畑「ヴィコレジオ」で収穫された
36種のバイオタイプのサンジョヴェーゼで造るグランセレツィオーネ

トスカーナの歴史的貴族マッツェイ家が3つのサブゾーン内に所有する畑の一つ「ヴィコレジオ」で造るグランセレツィオーネ!カステルヌオーヴォ ベラルデンガの畑は一日中日当たりがよく、昼夜の寒暖差が大きいエリアでワインに力強い凝縮した果実味とアロマをもたらします。

黒系果実の凝縮した果実味と、チョコレートやスパイスの風味。サンジョヴェーゼならではの美しい酸と、粘土質で比較的低い標高のテロワールに由来する骨格と力強さを備えています。スパイスの効いたロースト肉、煮込み、熟成チーズ、マッシュルーム、トリュフ等とお楽しみください。
ヴィコレジオ36 キャンティ クラシコ グラン セレツィオーネ2017

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ルビー色。スミレ、熟成した果実、ブラックチェリー、革、豊富なスパイス香、白い石など複雑でリッチな香り。口当たりはタンニンと風味の豊かさが特徴的で、香りと同様にミネラルを感じる味わい。

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

サブゾーン、ラッダ イン キャンティの単一畑「バディオラ」で造る優美で繊細なグランセレツィオーネ

600年の歴史を持つトスカーナの名門マッツェイ家が3つのサブゾーン内に所有する畑の一つ「バディオラ」で造るグランセレツィオーネ!「バディオラ」はラッダ イン キャンティに位置し、所有畑で最も標高の高い畑(570メートル)で、ワインに涼しげな風味と洗練されたフィネスをもたらします。

赤い果実やスミレ、バラ、白コショウなどの香り。シルキーな酸とタンニン、長い余韻があり極めてエレガントな風味。高標高の畑ならではの繊細さとフィネスがあり、官能的で優美なワインです。ロースト肉、マッシュルーム、濃いチーズと共にお楽しみください。
バディオラ キャンティ クラシコ グラン セレツィオーネ2017

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濃いルビー色。赤い果実、黒い果実、シナモンや胡椒などのスパイス、スミレ、マッシュルームの香り。口に含むと、非常に心地よいフレッシュな果実味が口中に広がります。シルキーなタンニンがあり、飲み込んだあとの余韻は非常長いです。

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

『デカンター ワールド ワイン アワーズ2020』プラチナ受賞&97点!
良年だけ造る最上級キュヴェ「グラン セレツィオーネ」2017年!

キャンティクラシコの歴史的生産者マッツェイが良年のみリリースする、最上級「キャンティ クラシコ グラン セレツィオーネ カステッロ フォンテルートリ」です。「フォンテルートリ」から厳選された最良の11区画のブドウのみが使用され、カステッリーナ イン キャンティのテロワールがピュアに表現された逸品。

ドライフラワーや赤系、黒系果実の複雑な風味。凝縮感、美しい酸と骨格があり、卓越したバランスを併せ持つ、素晴らしいキャンティ クラシコ グラン セレツィオーネです。
カステッロ フォンテルートリ キャンティ クラシコ グラン セレツィオーネ2017

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ルビー色。フローラルでフルーティ、白胡椒など繊細でスパイシーな香り。非常に豊かなアロマが口の中に広がります。凝縮した果実味があり、しっかりとした骨格のあるリッチな味わいで余韻が長く続きます。

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

スーパートスカンブームを牽引したレジェンドワイン!
サンジョヴェーゼ80%とカベルネ ソーヴィニヨン20%が奏でるコンチェルト

トスカーナの名門中の名門マッツェイが造る、80%のサンジョヴェーゼと20%のカベルネ ソーヴィニヨンでブレンドされる「コンチェルト」。コンチェルト(協奏曲の意)の名の通り、2種類のブドウがハーモニーを奏でる逸品です。1981年に初めてリリースされたスーパートスカーナで、土着品種以外の品種を使用したブレンドの新しい可能性を追求するために誕生しました。

コンチェルトは、マッツェイ家の本拠地であるフォンテルートリ畑と、イタリア最古の畑の一つでトスカーナのグランクリュの呼び声高いシエピ畑から収穫されたブドウを使って造られています。リッチでジューシー、品種由来の下草やブラックベリーの果実味。力強くかつ繊細さを持ち合わせたワインです。2015ヴィンテージが『ジェームズサックリング』で96点を獲得しています!
コンチェルト2015

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力強いルビー色。ベリー系果実、タバコ、黒胡椒などのエレガントな香り。凝縮された果実味、なめらかな口当たりで細やかなタンニンがあり、ふくよかさと繊細さを兼ね備える調和の取れたボディ。上品で美しい余韻が長く続きます。

カステッロ ディ フォンテルートリ (マッツェイ)

『ビベンダ』&『ヴェロネッリ』最高賞2冠!過去最高に挙げられる2016ヴィンテージ!

単一畑「シエピ」の中の最良の区画のサンジョヴェーゼとメルローのみで造られるクリュワイン。キャンティの先駆け的存在であるトスカーナの名門一家「マッツェイ」が造るスーパータスカン。イタリア最古の畑の一つでトスカーナのグランクリュの呼び声高い「シエピ」畑の中の最良の区画のサンジョヴェーゼ50%とメルロー50%で造られるクリュワインです。

黒い果実やダークチョコレート、スモーキーな香りがあり、口当たりは柔らかく、凝縮感があり長い余韻を持ちます。若い内から楽しむことができますが、長期熟成が可能です。

単一畑「シエピ」の中の最良の区画のサンジョヴェーゼとメルロのみで造られるフォンテルートリのアイコンワイン「シエピ」2016年が『ビベンダ』2019で最高賞5グラッポリ、『ヴェロネッリ』2019で最高賞スーパートレステッレと、イタリアワインガイドで見事の2冠に輝いています!また国際的評価もずば抜けて高く『ジェームズサックリング』では98点のハイスコア。「際立った精妙さがあり洗練されている。指標となるワインだ」と称え、『ワインアドヴォケイト』では「これまで味わったシエピの中で過去最高に挙げられるヴィンテージ」と絶賛されています!
シエピ2016

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深い紫色。プルーンなどの紫系果実、完熟した果実、黒胡椒やタバコのスパイス、白や紫の花の香り。しっかりとした骨格と非常に複雑な風味を感じ、野性味あふれる力強い印象を持ちました。凝縮された果実の深い味わいの余韻がとても長く続きます。

イル カッジョ (マッツェイ)

『ルカ ガルディーニ』99点!マッツェイが新しく手掛ける最高級グランセレツィオーネ

イプススは、トスカーナの歴史的貴族マッツェイ家が所有する最高条件畑「イル カッジョ」のサンジョヴェーゼ100%で造る「キャンティ クラシコ グランセレツィオーネ」です。マッツェイ家が手掛ける新たなプロジェクトとして始まったイプススは、フォンテルートリで所有していたイルカッジョの畑から6.5haを独立して造られ、究極のグランセレツィオーネを追求しています。また、イプススは、マッツェイ家のマッサルセレクション4種、キャンティクラシコ2000プロジェクトによるクローン3種、クローンF9、クローンT19の、計9種のバイオタイプを厳選して造られています。

繊細でシルキーなタンニン。チェリー等の赤い果実とオレンジピールのアロマ。スミレやラベンダーの花に繊細なスパイスや砕いた石のニュアンス。引き締まったボディと風味豊かな余韻が長く続く魅惑的なワインです。

『ルカ ガルディーニ』で99点獲得!「1398年にまで遡るワインの歴史を持つことは、常にこの分野の流行や巧妙さを先取りすることを意味する。マッツェイ家が常にリーダーシップを取り続けているのは、24世代の経験に達した職人技を持つことや市場を予測することだけでなく、ワインを創造することもできる起業家としての側面を持ち合わせているからである。2010年以来、グランセレツィオーネに大きな注意が払われている。伝統的なアルベレーゼの下層土と複雑な特徴を生かしながらも、2015年ヴィンテージでは非常にユニークなワインが造られている。古代の記憶を備えたラベルのために木材とコンクリートで熟成させ、スミレの花びらのフローラルタッチで黄色のプラムと桃の香りを持つ。口当たりは香ばしくコンパクトなタンニン、優れたバルサミコで持続的なフィニッシュ。ブラッドオレンジのタッチ、わずかに塩辛いフィニッシュがある。」
イプスス キャンティ クラシコ グラン セレツィオーネ2015

試飲
コメント

輝くルビー色です。非常に香り高く、チェリーやベリーなどの赤い果実、スミレ、ラベンダーなどの紫の花、砕いた石のミネラルな香りです。香り同様に味わいは力強いながらも、繊細でなめらかなタンニンがあります。全体的にかなり大きいスケールを感じました。味わい深い余韻が非常に長く続きます。

インタビューを終えて

マッツェイ家の規模感に圧倒されました。マッツェイ家は、イタリア国内にワイナリーを多数所有し高品質ワインの生産を行う一方で、何世紀もかけて更なる品質向上をすべくサンジョヴェーゼの改良に注力しています。そのサンジョヴェーゼへのこだわりがとても印象的でした。150以上のバイオタイプが存在すると言われるサンジョヴェーゼの中から、長年の研究によって36種を厳選して使用。そのバイオタイプごとに醸造し、年によって組み分けを変えてバランス調整するなど細部にわたって徹底されたワイン造りを行っています。大胆かつ細やか、そして絶え間ない研究開発が、約600年の歴史を持ち、今現在でもトスカーナ№1生産者として評される所以だと実感しました。新プロジェクト「イルカッジョ」を含め見逃せないワインづくしですが、ぜひマッツェイ家それぞれのワインをご堪能ください。
ジョヴァンニ マッツェイ氏と

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