元祖イタリアのスパークリングワイン 「アスティ」
その特徴とおすすめ10選
アスティは北イタリアのピエモンテ州の3つの県に渡って広がるモンフェラート地方で生産されている甘口タイプが主流のスパークリングワインです。中心地はアスティ県になります。
アルコール度数も低く、泡も強くないので日中から気軽に飲むのにはとてもピッタリで華やかなワインです。年間約8800万本を生産する巨大な生産地区であり、85%がイタリア国外で消費されています。
アルコール度数も低く、泡も強くないので日中から気軽に飲むのにはとてもピッタリで華やかなワインです。年間約8800万本を生産する巨大な生産地区であり、85%がイタリア国外で消費されています。
アスティの種類と違い
アスティDOCGは1993年に認定され、モスカートビアンコ種(ミュスカ)というマスカット系の品種を100%使用しています。生産地域はアスティ県、クーネオ県、アレッサンドリア県の3県のみになります。
アスティにはいくつか種類があり、アルコール度数や泡のガス気圧で名称が変わります。
アスティ スプマンテ / Asti Supmante
甘口で発泡性のあるスパークリングです。Alc%は6~9.5%で、溌剌とした泡の刺激とともにジューシーさのある甘味を楽しめます。
モスカートダスティ / Moscato d‘Asti
甘口で、ガス圧の低い微発泡スパークリングです。一般的なスパークリングのガス圧の1/3程度です。Alc%も4~6.5%と低いため、滑らかな飲み心地です。柔らかい甘味を持ちエレガントなタイプが多いです。
アスティ セッコ / Asti Secco
法改定の2017年から辛口のセッコもエチケット表記が認められました。ガス圧も一般的なスパークリングと同様な強い発泡性ワインです。フルーティーで華やかな香り、ブドウ本来の甘やかな味わいを感じます。
ヴェンデンミア タルティーヴァ / Vendemmia Tardiva
唯一のスティルワインで甘口です。収穫を遅らせて高い糖度のブドウを使用します。熟成期間が設けられていて12ヶ月の熟成が必要です。
アスティにはいくつか種類があり、アルコール度数や泡のガス気圧で名称が変わります。
アスティ スプマンテ / Asti Supmante
甘口で発泡性のあるスパークリングです。Alc%は6~9.5%で、溌剌とした泡の刺激とともにジューシーさのある甘味を楽しめます。
モスカートダスティ / Moscato d‘Asti
甘口で、ガス圧の低い微発泡スパークリングです。一般的なスパークリングのガス圧の1/3程度です。Alc%も4~6.5%と低いため、滑らかな飲み心地です。柔らかい甘味を持ちエレガントなタイプが多いです。
アスティ セッコ / Asti Secco
法改定の2017年から辛口のセッコもエチケット表記が認められました。ガス圧も一般的なスパークリングと同様な強い発泡性ワインです。フルーティーで華やかな香り、ブドウ本来の甘やかな味わいを感じます。
ヴェンデンミア タルティーヴァ / Vendemmia Tardiva
唯一のスティルワインで甘口です。収穫を遅らせて高い糖度のブドウを使用します。熟成期間が設けられていて12ヶ月の熟成が必要です。
フレッシュさを残す泡の造り方
アスティは製造方法に関しての規定はないので、そのガス圧に達せさえすればどのような醸造方法でも泡を造る事が可能です。一般的にはシャルマ方式というタイプを用いられていますが、シャンパーニュ方式で造られているアスティもあります。
シャンパーニュ方式ともいわれる瓶内二次発酵による泡の造り方の場合、最もきめの細かな上質な泡を造り出す事が出来ます。しかしこの場合は長い時間酵母(澱)と接触しているため、パンやトーストのようなイースト香がついてきます。シャルマ方式は、大きなタンクに入ったスティルワインに糖分と酵母を入れて二次発酵を起こします。泡が希望のガス圧になったら冷やして発酵を止めて、澱引きし酵母を取り除きます。 よりフレッシュな果実味と豊かなアロマを残すことが可能になります。また一度に多くの量を造れるので、生産コストを抑えることができます。
アスティの歴史に紐解く、シャルマ方法の起源
アスティ スプマンテはピエモンテ出身カルロ・ガンチアが2年間シャンパーニュ地方へ留学し、帰国後モスカート種によるスパークリングを造り始めたのが最初です。1865年の事でした。。当時は「モスカートシャンパーニュ」と呼ばれ、瓶内二次発酵を用いたイタリア国内最初のスパークリングワインでもありました。その後、1895年アスティ出身の醸造学者フェデリコ・マルティノッティ教授が、モスカートの果実味とフレッシュさを活かす方法として大きなタンクでの二次発酵を考案し実用化しました。
一般的には1910年にユージン・シャルマが特許を取得した「シャルマ方式」と呼ばれますが、イタリアでは「マルティノッティ方式」とも呼ばれます。
一般的には1910年にユージン・シャルマが特許を取得した「シャルマ方式」と呼ばれますが、イタリアでは「マルティノッティ方式」とも呼ばれます。
アスティスプマンテに特化した製法 アスティ方式
近年では、アスティ方式というフレッシュさやアロマを最大限に活かすために考えられた独自の製法があります。他の製法と大きく違うところが、温度管理を行ないながら、1度しか発酵を行なわないという点です。絞った果汁を0度近い温度で保管し、発酵させる時に必要分だけ取り出して大きなタンクで発酵させます。最初は炭酸ガスを逃がしながら発酵をすすめ、希望のAlc%とガス圧になるように調整しながら蓋をしめてガスを溶け込ませます。希望値に達した時に冷やし発酵を止めて、澱引きや濾過を行ないます。
そうすることで、モスカート果汁のフレッシュさを最大限保ったままで、余計な糖分と酵母を加えないのでよりピュアな味わいになります。
そうすることで、モスカート果汁のフレッシュさを最大限保ったままで、余計な糖分と酵母を加えないのでよりピュアな味わいになります。
アスティの楽しみ方
生産量の85%がイタリア国外で消費されているアスティスプマンテ。そのまま飲むのはもちろんカクテルにしたりとパーティーやピクニックなど様々なシーンにいろどりを添えています。甘口ワインですが、生ハムにメロン、クリームチーズにサーモンといったオープンサンド、ゴルゴンゾーラのピザなどといった食事との相性も良く、その楽しみ方は手に取る人のアイデア次第とも言えます。辛口タイプには、カレーのようにスパイスを効かせたお料理やハーブなどを使ったエスニック料理との相性も楽しめます。
アスティスプマンテと聞くとパネットーネ(クリスマスに食べるドライフルーツ入りの甘いパン)を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。クッキーやマドレーヌはもちろん生クリームなどを使ったケーキ、果物と一緒に至福のときをお過ごしください。
アスティスプマンテと聞くとパネットーネ(クリスマスに食べるドライフルーツ入りの甘いパン)を思い浮かべる方もいらっしゃると思います。クッキーやマドレーヌはもちろん生クリームなどを使ったケーキ、果物と一緒に至福のときをお過ごしください。