かつては貴族の特権であった世界最高峰の陰干し製法ワイン
「アマローネ」その特徴とおすすめ10選
イタリア随一の長期熟成可能のワイン「アマローネ」。正式にはアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCGの事を指し、ブドウを陰干しにして、凝縮度を増し糖度を上げた事で可能にした高いアルコールと風味を持ち合わせます。
南東にアドリア海。西にはガルダ湖に挟まれ北にはモンティレッシーニ山塊に囲われたヴァルポリチェッラ地域にて生産されています。暖かなガルダ湖と山塊の冷たい吹き下ろしによって大きな寒暖差によってブドウはゆっくりと成熟します。カビからも守られる特殊な環境をしており、陰干しブドウをつくることに秀でた場所となっています。
南東にアドリア海。西にはガルダ湖に挟まれ北にはモンティレッシーニ山塊に囲われたヴァルポリチェッラ地域にて生産されています。暖かなガルダ湖と山塊の冷たい吹き下ろしによって大きな寒暖差によってブドウはゆっくりと成熟します。カビからも守られる特殊な環境をしており、陰干しブドウをつくることに秀でた場所となっています。
「アマローネ」が貴族の銘酒たる秘密、アパッシメント製法
昔は貴族だけが楽しめる限定的で高価なものでした。限定された生産地域に陰干し製法が相まって、当時から多く生産できない高品質ワインでした。「アパッシメント」は、陰干しの事で、収穫したブドウをカビないよう通気性の高い場所に保存し3~4カ月、陰干しを行います。
水分を40~45%分蒸発させブドウ糖度を上げたもので醸造するため本来の果汁から造られる量の約1/3減ることになります。それから2年間は木樽熟成を行わなければならないため、非常に希少価値の高いものであります。高めた糖度を発酵させるため、14%以上のアルコールを持つ辛口に仕上がります。
水分を40~45%分蒸発させブドウ糖度を上げたもので醸造するため本来の果汁から造られる量の約1/3減ることになります。それから2年間は木樽熟成を行わなければならないため、非常に希少価値の高いものであります。高めた糖度を発酵させるため、14%以上のアルコールを持つ辛口に仕上がります。
レチョートからアマローネへの誕生秘話
元々、アマローネの原型は「レチョート」=甘口のワインでした。20世紀初頭までは甘口が主流で当時の醸造技術として陰干しはブドウの長期保存やワインの品質向上に対し、大きな役割を担っていました。
当時ヴァルポリチェッラワインに特化した協同組合カンティーナ ネグラールが1938年、ワイン樽を安置させていたセラーから2年前の樽をいくつかそのままにしていたのに気づき、そのワインを恐る恐る試飲してみたところ苦味とワインの持つ偉大なポテンシャルに感動し、ただのアマーロ(苦い)ではない。敬意をこめてアマローネだ!と称したのが始まりです。たまたま残ったわずか1樽の奇跡が今の「アマローネ」に繋がっているのです。
当時ヴァルポリチェッラワインに特化した協同組合カンティーナ ネグラールが1938年、ワイン樽を安置させていたセラーから2年前の樽をいくつかそのままにしていたのに気づき、そのワインを恐る恐る試飲してみたところ苦味とワインの持つ偉大なポテンシャルに感動し、ただのアマーロ(苦い)ではない。敬意をこめてアマローネだ!と称したのが始まりです。たまたま残ったわずか1樽の奇跡が今の「アマローネ」に繋がっているのです。
アマローネに使われる品種の持つそれぞれの個性と力
アマローネは主に3種類のブドウのブレンドから成り立ち、製法さながら、ブレンド比率によってそれぞれのカンティーナの味の表現が変わっていきます。
最も重要なのがコルヴィーナヴェローゼ(45%~95%)です。タンニンが控えめで酸味が高いこの品種は陰干しにしてもタンニンが濃くなりすぎず、濃度を増した果実味と高い酸が骨格を作ります。
ロンディネッラ(5%~30%)は赤い果実味を強調するミディアムボディの品種です。このブドウが高い酸味のコルヴィーナの骨格形成に対して果実味の膨らみを持たせます。
モリナーラ(~5%)は酸味主体の軽やかな補助品種です。先の二つのバランスを調整しワインのバランスを整えます。
最も重要なのがコルヴィーナヴェローゼ(45%~95%)です。タンニンが控えめで酸味が高いこの品種は陰干しにしてもタンニンが濃くなりすぎず、濃度を増した果実味と高い酸が骨格を作ります。
ロンディネッラ(5%~30%)は赤い果実味を強調するミディアムボディの品種です。このブドウが高い酸味のコルヴィーナの骨格形成に対して果実味の膨らみを持たせます。
モリナーラ(~5%)は酸味主体の軽やかな補助品種です。先の二つのバランスを調整しワインのバランスを整えます。
長期熟成も可能なアマローネ、その楽しみ方と味わいとは?
アマローネの高い凝縮度とビロードのようなタンニンは一口でうっとりさせる甘露な味わいです。赤いチェリーやプラムからドライフルーツのような乾いた凝縮感ある香り、シナモンやスターアニスなどの甘さあるスパイスにスミレや紫の花のブーケが広がります。カカオのような苦みとトロリとしたアルコールの質感が絡まります。
濃縮感の非常に高いワインなので、あまり冷やさず高めの温度で大きめのグラスで飲むことをおすすめします。長期熟成したものは1時間ほど前からデキャンタにゆっくり移すと、素晴らしい表情を見せてくれることと思います。特別なシーンや、一人ゆっくりと向き合う時間にもピッタリのワインです。
濃縮感の非常に高いワインなので、あまり冷やさず高めの温度で大きめのグラスで飲むことをおすすめします。長期熟成したものは1時間ほど前からデキャンタにゆっくり移すと、素晴らしい表情を見せてくれることと思います。特別なシーンや、一人ゆっくりと向き合う時間にもピッタリのワインです。
アマローネに合う料理
お食事に合わせる時は、ドライで濃厚な味わいに負けない食事が好ましいです。
厚切りの牛肩ロースのステーキをペッパーコーンソースや赤ワインソースで、しっかりナツメグやスパイスを効かせたハンバーグ、ビーフシチューも良いですね。カカオとの相性もいいのでお料理の隠し味におすすめです。現地では馬肉の煮込みやジビエ料理、赤ワインのリゾットなど合わせています。食事の最後に登場することが多いアマローネ、ゆっくりとチーズと合わせるのも王道の楽しみ方です。
厚切りの牛肩ロースのステーキをペッパーコーンソースや赤ワインソースで、しっかりナツメグやスパイスを効かせたハンバーグ、ビーフシチューも良いですね。カカオとの相性もいいのでお料理の隠し味におすすめです。現地では馬肉の煮込みやジビエ料理、赤ワインのリゾットなど合わせています。食事の最後に登場することが多いアマローネ、ゆっくりとチーズと合わせるのも王道の楽しみ方です。