自宅でも簡単にできる!ラムチョップ料理のポイント&簡単レシピ
「ラム肉が好きでお家でも食べたい!」と思っても、ラムには独特のクセがあり難しいと諦めてはいませんか? 実は料理のコツさえ知っていれば、それほど難しくありません! 今回は自宅でもラムチョップを美味しく料理できる大事なポイントと簡単なレシピをご紹介します。
ラムチョップを料理するのは難しい!?大事なポイントは下ごしらえ
せっかくの美味しいラム肉なので、しっかり下ごしらえをしてから料理をしましょう。ラム肉に限りませんが、お肉料理は少しの下ごしらえで出来上がりが大きく変わります! まず、お肉をやわらかくするには、生の野菜やフレッシュフルーツに含まれている酵素のパワーを借りましょう。酵素がタンパク質を分解し、食べるときにお肉を噛み砕きやすくしたり、焼き縮みを防いだりする効果が期待できます。 また、野菜ですと玉ねぎや大根、フルーツですとパイナップルなど、いずれもみじん切りや、すりおろしに漬け込むことをおすすめします。 さらに米麹や塩麹、ヨーグルトの酵素もお肉をやわらかくする効果があります。特に塩麹はお肉をやわらかくして、下味も付けることができる、一石二鳥の調味料と言えます。
見た目は豪華なのに簡単に料理できるラムチョップ!
ここからは自宅でも簡単に作れるレシピをご紹介します。
塩麹ラムチョップステーキ
先にもご紹介しましたが、塩麹に漬け込むことで、お肉がやわらかくなり下味も付けられます。
材料
- ラムチョップ …… 150g
- 塩麹 …… 15g
- 油 …… 適量
- お好きな付け合わせ野菜 …… 適量
作り方
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ラムチョップに塩麹をまんべんなく揉み込み、15分ほど漬け込みます。
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付け合わせ用の野菜を食べやすい大きさに切ります。
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油を引いたフライパンに乾燥ニンニクを入れ、こんがり色づくまで中火で熱し、もう一つのフライパンでは野菜を焼いておきます。
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ニンニクを取り出し、ラムチョップをフライパンへゆっくり入れます。 中火で片面がこんがり焼けたらひっくり返し、蓋をして火を止め、そのままの状態で5〜6分ほど置きます。
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皿に盛り付けお好みのソースをかければ完成です。
ラムカレー
ヨーグルトとスパイスに漬け込んだ無水のカレーです。
材料
- ラムチョップ …… 150g
- ヨーグルト …… 200g
- カレー粉 …… 大さじ2
- 玉ねぎ …… 2個
- トマトジュース …… 200ml
- バター …… 40g
- 塩 …… 小さじ1
- ニンニク …… 1片
- 生姜 …… 1片
作り方
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ラムチョップをヨーグルト、カレー粉に漬けてよく揉み、10分以上置きます。
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鍋にバター半量、みじん切りにしたニンニクと生姜を入れて香りが出るまで炒めます。
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「2」にスライスした玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒めます。
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さらに「1」を加えて軽く炒め、トマトジュースを入れて蓋をして15分間煮込みます。
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塩とバターを入れて味を調えれば完成です。
ここで甘みとコクをプラスするために、イチゴジャムやチャツネ(インド料理でよく使われる調味料)をそれぞれ小さじ1杯ほど入れるのもおすすめです。
もうワンランクアップ!
ラムチョップのソース作り
定番のラムチョップステーキをさらに美味しくさせるソース作りをご紹介します。 簡単にできるものから、少し贅沢にするための凝ったソースまで。ぜひお試しください!
オニオンソース(簡単) |
わさび醤油ソース(中級) |
ベリーソース(やや難しい) |
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鍋に、すりおろし玉ねぎ(1個分)とすりおろし生姜(1片)と醤油(大さじ3)、酢(大さじ1)、みりん(大さじ1)、砂糖(大さじ1)を入れて5分ほど煮詰めるだけです。 |
醤油(大さじ2)とオイスターソース(小さじ1)にチューブわさび(小さじ1/2〜)をお好みで加えて混ぜ合わせます。ラムチョップステーキは、和風テイストもおすすめです! |
ブルーベリー(50g)を赤ワイン(大さじ2)と一緒に熱します。沸騰した後、お好みの濃さになるまで煮詰め、塩(小さじ1/4)と黒コショウ(少々)で味を付ければ完成です。もちろん、ブルーベリーは冷凍ベリーでもOKです。 |
ラムやお肉をさらに美味しく食べるための注意点
知っておくとラムチョップや、お肉を美味しく食べられる注意点をご紹介します。
肉がパサつくのは脱水症状
自宅で焼いたステーキがボソボソしていて噛み切れなかった……という経験はありませんか?お肉がパサついてしまう原因は大きく分けて2つあります。 1つ目は冷凍のお肉を解凍する際のドリップ(水分やうまみ成分)の流出です。冷凍期間や食品が凍結するまでの時間が長いと、食品の中の水分が氷ったときにできる氷の結晶が大きくなってしまいます。その結晶が食品の細胞を傷つけることにより、解凍したときに食品の水分が余計に出てしまいドリップの量が多くなるのです。 ドリップを抑える解凍時のポイントはゆっくり時間をかけて解凍することです。食べる2日前くらいに冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍してみてください。また、冷凍のお肉と言っても長期保存はなるべく避けるようにしましょう。 お肉がパサつく原因の2つ目は、加熱している間に肉の水分が抜け出ていってしまうことです。お肉を焼いていると、水を使っていないにも関わらず、フライパンにじわじわと水が染み出てきたことがありませんか? これが、お肉の脱水症状なのです。水分と一緒に、なんとうまみや栄養も流れ出てしまうのです。 このお肉の脱水症状を防ぐためには、塩分を含む調味液にお肉を漬け込んで、調味液をしっかり吸収させましょう。それにより、お肉が保湿されます。また、調味液にお肉を漬け込む前にフォークでお肉の全体的に穴を開けておけば、より調味液を吸収しやすくなります。
くさみはスパイスでカバー
ラム肉はスパイスやハーブを使った料理にすると、くさみが気にならなくなります。スパイスを効かせたカレーに入れて煮込んだり、ローズマリーやタイムなどのハーブが入った調味液に漬け込んだりしてからステーキにするのがおすすめです。 また、ヨーグルトにも食品の脱臭効果があるのはご存知でしょうか? スパイスとヨーグルトで漬け込むタンドリーチキン風にすれば、くさみが取れるばかりか、プロの味に近づけるかもしれません!
ラム肉の料理は下ごしらえがポイント!
骨付きのお肉の料理は食卓を華やかに見せてくれますので、特別な日などにラムチョップは最適ではないでしょうか? しかし、今回ご紹介してきましたようにラムチョップをはじめラム肉の料理を美味しく食べるためには、少しコツが必要です。下ごしらえをするかしないかでは、出来上がりに大きな差があります。 ぜひ下ごしらえを意識してラムチョップ料理に挑戦してみてくださいね!
ライター:井澤 綾華
プロフィール:料理研究家、栄養士、管理栄養士、第一種栄養教諭
料理研究家として雑誌・ウェブにコンテツ制作監修幅広く活動中。
大学在中から、各地にて食や農業関わる活動に関わる。農業体験のコーディネトをしながらレシピ開発や料理教室等も実施中。