繊維メーカーが断熱力を謳っているブランド糸は使用しておらず、「断熱レース」としては糸の量も少な目なのですが、
生地の組織の中に、太い糸を挿入することで隙間を埋めてみました。

結果としては、組織の目が詰まっているので、生地に対する断熱試験データを見ても、
なかなかの断熱力がある結果が出ています。冷暖房効果のアップが期待できます。
ブランド断熱糸を使わないことで価格は抑えたまま、機能性は高いレベルを実現することができました。

通常の「断熱レース」は糸の量が多いので、厚みやボリュームが出ますが、
このレースはできるだけ糸を増やさずに生地の密度を高くする方針で作られているので、
断熱レースの生地としては比較的厚ぼったくない仕上がりなのもいいところです。


↓生地の色は真っ白です(白く染めています)。




紫外線カット率は、92.2%です。生地の組織の目が、詰まったものに仕上げられていることと、
光を反射させるミラー効果で、高いUVカット率を実現しました。




生地組織の隙間を埋めているので、昼でも、夜電気をつけても、外から見えにくくなっています。
通常のレースカーテンよりも、外からの視線を防ぐ効果があります。
※ただし、お部屋の中からも外の景色が見えにくくなる場合がございますので、目的や環境に合わせてご検討下さい。

↓生地の裏側



実際に撮影しました

※画像はクリックで拡大します。
↓夜間の環境で撮影 ↓昼間の環境で撮影

後ろの様子もうっすら見えていますが、昼見えにくいタイプと比較すると、見えにくくなっています。


↓このような環境で撮影しました。 昼間外から見えにくいミラー比較用
外が暗く、室内は照明を付けて、外よりも室内が明るくなるようにした環境です。天井照明の他に、スタンドライトも点けています。

見えにくさの違いを出すために、ライトが直接見える角度と、見えない角度 の2種類を映すように撮影しました。白熱球タイプの電球と蛍光灯では、電球の方がやや見えやすくなり、蛍光灯の方が見えにくいようです。

一般的なミラーレースでも、夜電気をつけると室内の様子がかなり見えてしまいます。


他のレースとの見えにくさの比較ページはこちら




断熱性・保温性試験結果データ

【夏】お部屋の気温上昇を抑える断熱試験
赤外ランプ法 60℃での断熱性試験

試験槽の中にあるブラックパネルに向けて、
赤外線を60分間照射します。

ブラックパネルと試験槽内の温度を測り、上昇率を調べます。

赤外ランプとブラックパネルの間に、試験対象の生地を挟み、
赤外線を60分間照射し、同様に温度を測り、
上昇率を調べます。

※ブラックパネルのデータは、黒いパネルに直射日光が
当たった場合に近い状況のデータとなります。

こちらの生地の場合、ブラックパネルの
60分後の温度差は11.0℃となり、
29.6%の断熱効果率となります。


【冬】の気温下降を抑える保温性試験
冷気法での保温性試験

試験装置の中をガラス板で区切り、片方を冷却室、
もう片方を試験室とします。

冷却室を60分間冷却し、試験室の温度がどれくらい下降
するかを調べます(空試験)。

ガラス板の付近に試験対象の生地を設置し、
同様に冷却室を冷やして、試験室の温度がどれくらい
下降するかを調べます。

こちらの生地の場合、試験室内では
生地を設置しない場合とした場合では、
下がった温度が3.1℃の差となり、
保温効果率は22.1%となります。







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