桜色とは……桜の花のような、薄い紫みのある紅色のこと。紅染めの中で最も薄いのがこの色です。ほんのりと上気した頬の色を表現したり、女性の「初さ」などの形容によく使われます。日本人にとっては馴染みが深い。毎年は見られるけれど、今年の桜は一度きり。そう思うと、満開の桜の綺麗さに胸がいっぱいになるのと同時に、なんだか切なさも感じます。咲くことと、そして散ることと、そのどちらにも「美」を見いだせる日本人。自然のそのままの姿から何かを見いだす喜びを、知れて良かったと、桜を見るたび思うのです。
※ブラウザ等の環境によって、色の見え方が異なります。