篠笛の吹き方・指の置き方【説明画像あり】



自分の好きな曲をカバーして吹きたい!と篠笛を購入したけれど 音がなかなか綺麗に出ない・・・、と挫折される方が結構いらっしゃると思います。 そこで、まずは音が出るまでサポートできればとこの記事を書かせて頂きました。



吹き方のポイント

まずは口の形、息の出しかたのポイントから説明させて頂きます。



息の出しかた

●唇は自然の形から、軽くほほえむ感じにし、唇の真ん中に小さな穴を開けます。
●細くまっすぐ息が出るようにします




息は腹式呼吸で、ゆっくりと長くはきます。




唇の位置をあわせる

顔の中心と唄口の中心をあわせます。
※唄口とは息を吹きこむ穴のこと。




下唇が唄口の手前3分の1くらいを覆うようにします。




息を当てる位置

唇の真ん中に小さな穴を開けた状態で、唄口のフチの少し下へ向けて息を吹きだします。
(唄口の穴の反対側の角に当てるイメージで)




笛を微妙に前後に回し、しっかりと音の出る位置と角度をみつけます。




指の押さえ方のポイント

初めて篠笛を触る方でよくあることなのですが、リコーダー等で慣れているのか、指穴をおさえる際、指先で押さえてしまうという事があります。 指先で押さえると、演奏しづらくなりますので、正しい押さえ方で慣れておきましょう。



指穴は指先で押さえない!

フルートなどは、指先で指穴をおさえますが、篠笛の場合は、左手は指先の腹で押さえ、右手は指先で押さえず、第一関節と第二関節の中間で押さえます。



まずは右手小指の位置を決め、薬指、中指、人差し指と合わせていきます。



音域について

■篠笛の音域は2オクターブ程度です
最低音を筒音(つつね)といい、すべての指穴をおさえて出す音です。第一オクターブの低音域を「呂音(りょおん)」、そのオクターブ上の中音域を「甲音(かんおん)」、さらにオクターブ上の高音域を「大甲音(だいかんおん)」といいます。



■甲音、大甲音をだすときのポイント
・甲音、大甲音を出すときは「息を細く・速くし、音が出るポイントに正確に当てること」が重要です。
・速く吹くといっても荒々しく吹くという事ではありません。
・甲音は、大甲音は練習あるのみです!




運指(うんし)について

ここで説明する運指は唄用の篠笛に関する説明です。また、下記表は指穴が7つのものの説明となっておりま。指穴が6つの場合は「1」の指穴がない状態でとなります(呂音のドはすべて閉じます)。
※唄用とは調律された笛の事を言います。

下記数字譜の見方は漢数字が呂音、アラビア数字が甲音、アラビア数字の上に点がついているものが大甲音となります。




筒音(最低音)



呂音(低音)



甲音(中音)



大甲音(高音)




良い音を出すために

・口の形と大きさ、唄口へ当てる位置と角度に常に気を配り、息漏れしないように吹く。
・大き目の音で、一息で長く吹けるようにする。
・呂音(低い音)を基本に、しっかり出せるように練習する。
・少しでもいいので毎日練習する! 




最後に

音がなかなか出ないという方は、思い切って強く吹いてみて下さい。息が強い場合、息が少々ずれていても音が出るので、音が出ているときの「息、笛が震える感覚」を覚えてから、改めて細い息に戻して音が出る角度を探ってみて下さい。 

毎日練習することで上達しますが、練習と思うと辛くなってきてしまう場合がありますので、ストレス解消の趣味として取り組んでみて下さい。 

篠笛は腹式呼吸で吹かなければいけませんので、篠笛を吹くことによって心の緊張を解きほぐすことができます♪ 大人の趣味としても篠笛はお勧めですので、ご興味を持たれた方は是非始めてみて下さい♪


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