コラム一覧 > 続・メリノウールの話。
偏にメリノウールといっても、繊維の太さ、織り(編み)方法によって厚みも、風合いも、様々。
SPAN取り扱いのメリノウールにも何種類かあり、それぞれ何が違うの?といった問い合わせを多数いただきます。
今回はそれぞれのメリノウールの違いや特徴をご紹介します。
spanスタッフが詳しく解説します。
ウールの繊維の太さを表す単位でマイクロンが一般的に使用されています。
このマイクロンとは、繊維の太さを示し、数値が小さいほど繊維が細かくなり、肌ざわりの良い上質なウールとなります。
半面、細くなればなるほど製造も時間も手間もかかり高価なものとなっていきます。
メリノウールは繊維の太さ(マイクロン)によってウールの呼び方が変わってきます。
参考までに人間の髪の毛が約70~80マイクロンなので、メリノウールの繊維がとても細いのがお分かりいただけると思います。
繊維の直径が約20マイクロンのファインメリノウール。
上質なメリノウールなのでチクチク感が無く、快適に着用いただける素材です。
程よい厚みのために透け感がほとんどなく、上品な光沢感もあるためインナーとしても一枚でもご利用頂けます。
「メリノウールは初めて」と言う方にもおススメの入門編的な位置付けのベーシックメリノウールです。
甘く撚った糸を使い編まれた天竺素材。繊維内に空気を含みやすく保温性が高く、特に秋冬にお勧めの素材となります。
繊維の直径が約17.5マイクロン。最上級のスーパー エクストラファインメリノ。
「マウントブレス」の名前の通り、元々登山用に開発された最高級のメリノウール。
寒暖差が激しい状況でも衣類内環境を快適に保ちオールシーズンご利用頂けます。
耐久性と通気性に優れ、すっきりとした厚みに仕上がる天竺編み。
重ね着してもかさばらないのでインナーとしても、一枚でも着用可能です。
淡色は透け感があり、濃色も若干透け感があります。
繊維の直径が約17.5マイクロン。最上級のスーパー エクストラファインメリノ。
こちらも17.5マイクロンの細く繊細なメリノウールです。
先にご紹介の「マウントブレス」との違いをご紹介します。
伸縮性により優れたフライス編みで編み上げられ、抜群のフィット感で体に寄り添い、最上級のインナーをお探しの方におススメです。
肌触りもふわっと起毛感を感じられ、素肌に着た際の着心地は当店のメリノウールの中でも一番です。
こちらも淡色は透け感があり、濃色も若干透け感があります。
繊維の直径が約18.5マイクロン。エクストラファインメリノに分類されるメリノウール。
繊細なウールを使用した圧縮ウールです。
メリノウールと聞くとインナーやTシャツをイメージされる方が多いと思いますが、メリノウールは厚手のウール生地に使用されることも。
当店が使用しております【JAMES JERSEY】もエクストラファインメリノを使用した圧縮ウール。
通常の圧縮ウールよりも軽量で光沢があり滑らかな肌触りが特徴です。
【GRANDICH WOOL】や【Mt.Breath WOOL】はより繊維が細く繊細な素材のメリノウールですので、淡色系は透けやすくなっております。
インナーとしての着用やタンクトップなどの上からの着用をオススメします。
【Basic merino wool】は比較的厚みのある素材ですので透け感は気にほとんどなりません。