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The Beatlesへ愛を込めて

恐怖のPTA選出会から始まった2月。誰も手を挙げず俯いて「そこのお母さん、役員お願いします」の宣告を震えながら待つという、恐怖の審判タイムを覚悟していた。が、むしろ希望者多く抽選で平和に決まりました。みんな積極的だネ。スゴイナー。そしてすでにお母さん方の仲良しグループが出来上がっている。幼少時よりコミュ障の私、「ポツン」から始まるのが春の醍醐味。いよいよ春です。

先日ランドセルの発送日が3/17との連絡が届いた。思えば一年前、「のび太みたいなランドセルがいい」とリクエストを受け、アレは紺なのか?黒なのか問題についてドラえもんのコアファン(夫)、Google先生を交え協議を重ねるも、最終的に「お母さんが決めていいよ」と言われた。え、、、、と思いつつ決めました。とてもいい色!のび太がいたら「それボクのランドセルと同じだよ」と言うにmust beである。

とは言え、家に帰ったらすぐ漫画からの昼寝というのび太ライフはハードルが高い。放課後はある程度習い事でもしてもらって、有意義に時間を使えればなと考えている。

これまでに通った習い事は2つ、ドラム教室・プール教室である。
ドラム教室というのは6歳児にはマイナーな習い事かと思う。Eテレで放送してる音楽番組に魅了され、彼は異国ポップミュージックの虜になった。のび太のくせにナマイキ。とはいえ日本語さえままならないのに英語はimpossible なので奇妙な歌詞を歌う(問題/「同じお腹・マイケルゾーオーン・らーらららマイケルゾーン」はなんの歌でしょうか。※解答は文末)
子供の音楽教室といえばヤ○ハだろうと体験教室にいくも、行った瞬間「コレ違う」と先生に聞こえるくらいハツラツと言うので私は肝を冷やした。詳細を聞くと「ギターとかドラムとかたくさん楽器があるのがしたい」とのこと。この歳でバンドしようぜみたいなこと言うのかよ….と思ったが確かにそれイメージしてヤ○ハは違うなと思い、ギターよりはシンプルに音が出るドラムにしてみた。

結果、4ヶ月で辞めた。まだ早かったのだ。
先生の指示が通らず好きなように叩いてしまう。歌は歌えば思い通りにカタチになるけど、楽器の音は思い通りにするには練習がいる。それを理解できていなかったんだと思う。毎回先生に申し訳ないのでおしまいにすることにした。

文字の練習をみても思うが、「先生に言われた通りにやってみる」と言うのが苦手なのかもしれない。文字の形はできてても書き順が無法地帯である。しかしながら「なんでその順番で書くの?」と聞かれたら母もワカラナイ。

一方でプール教室は続いている。クロールとクイックターンも習得したとのこと。こちらは私の母と一緒に通っているが、母はバタフライを習得したようで。65歳がバタフライで25メーター先から迫ってきたら相当怖い。母と同時にプールに行くことは避けようと固く決意している。

余談はさておき、こちらは何故続いてるかと言えば、先生の教え方が上手なのはもちろんだけども、先生の指示が体験として理解されるからだと思う。「こう体を動かすと浮く、速く進める」とシンプルに体感できる。自分で納得できるから先生のやり方を追えるし、身について行くのだろう。

しかしながら、書き順のような「なんか分からんけどルールだから」というものが入学したら多くなる。その分学校の外では「ルールはないから自由にやってみな」が増やせればいいなと最近思っている。

アーブル美術館をご存知だろうか?ざっくり言うと子供の名画の模写であるが、この試みを自宅でトライしてみた。お題は「フェルメール/真珠の首飾りの少女」とし、自由に描いてみていいよと言ったところ以下のモノができた。

筆遣いがゴッホもびっくりな猛々しさである。
色は何となくそれっぽい。作者のこだわりは「青はラピスラズリみたいな色にしたんだよ」とのこと。

息子は最近石集めにハマっているが(男子は何故石を集めたがるのか。)、選ぶモノがどれもこれも濁った色のやつである。私ならクリアで色が美しいのを選ぶけどね。紫水晶とか名前からしてミステリアスなやつをね。

一方で息子のコレクションは

ラピスラズリ、化石(アンモナイト)、トパーズ、抜けた前歯

最後に至っては石ですらない。

ラピスラズリを買った時に、昔は青い絵の具がなくラピスラズリを削って色を出したことを話していた。それが彼の中で残っていて、あの絵に着地したらしい。正直なところ、模写とは言い難い模写だが、フェルメール・ブルーの精神は完璧に模されていた。のび太のくせに、結構考えてるのね。

「自由にやってみる」ということは、本人が大事に思ってるところが抽出されて見えてくるのかもしれない。

だから本来習い事も「好きにやってみる」のが大事なんだろうと。最初は「学びたい」よりも「やってみたい」だろうから先生の指示が通らないのも当然なのかもしれない。一通りやってみてから「学びたい」に気持ちが変わるのかなと。

なのでドラム、もう一度挑戦すべきだろう。「やりたい?」と聞いたら「次はギターが良い」とのことで。「同じお腹」を英語で歌えるまでまだ遠い。その日までギターでベースでもやってみるといい。何故ならばOb la di, ob-la-da, life goes on, bra La-la, how the life goes on.

著者プロフィール

「宮城県生まれ宮城県育ち。6歳男子と2歳女児の母。 映画サントラと森見登美彦の小説が大好きで映画音楽×森見調の文章×自分の写真で構成した「どうでもいい話をしよう」(Instagramストーリーズ)に全力を注いでおります。一切有益な情報はございません。無益こそ美しい。 美味しい五目焼きそばとエリザベス女王がよくお召しになっているお洋服探しをライフワークとしてます。卒園式・入学式に着たいのですがどこで売ってますか?」

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