みなさん初めまして。この度オンラインサイトにて新しいコンテンツを始めさせていただきましたring大阪の黒澤芽瑠(くろさわ める)と申します。皆様からは「めるる」と呼ばれています。 2022/9/23にリニューアルいたしました世界に一つのStileLatino常設POPUP店舗にて、僭越ながら担当として抜擢していただきました!
お立ち寄りの際はお気軽に「めるる」と呼んでください。

このコンテンツではSTILE LATINOの魅力をお客様へ存分にお伝えするには、自らがより深く当ブランドを理解することが必須であると考え、多くの製品に触れ、いずれは直接ナポリの工房に赴き、ものづくりの過程を現地視察することを目標とする人物が遠路途中で訪れる『寄り道』をテーマにお届け致します。

ringからStile Latinoを盛り上げる事を目標に掲げ、 この機会が少しでもその力添えになればと考えております。 第1回目前書きが長くなりましたが、よろしくお願い申し上げます。

2023.06.23 fri

第一話、モヘアの誘惑

出会いを告げる夢見草の樹はいつの間にか青々と茂る新緑の葉をつけた。
八十八夜を過ぎ、風薫る季節の訪れ。

長い冬に栄養を蓄え過ぎて肥えた体に衣類が悲鳴を上げ出したため、心斎橋リフォームさんにてお直し相談の帰り道。
ダイエットの誓いを立て自らを奮い立たせていると…

おや…?

ほほ〜ぅ
一見すると無地のシンプルな生地かと思えば光のあたりで表情を変え、ブルーグレーのようにも映るモヘヤ混のピンヘッド

軽量ながらハリコシに富むパリッとした素材感は通気性がよく清涼感を感じさせる。


シワになりにくくパンツのクリースも強固に維持されそうだ。

まだまだ油断は禁物。
ひとまず袖を通して確認だ。

いいじゃないか。
ハリのある生地は仕立ての良さを際立たせ、特有の光沢が上品なエレガンスを醸し出す。
リネンシャツを合わせればリゾート感のあるリラックススタイルに。

首に吸い付くような上衿は包み込まれるような着心地。
裏地の色合わせも洒落ている。

ベルトループつきの1Pはビジネスにはもちろん、軽快なメッシュベルトなど腰回りに遊びをきかすこともできる。
定番のグレースーツとは一味違った魅力のある生地でありながら、シンプルなディテールは汎用性の高さも折紙付だ。

暑くてもギリギリまでスーツを嗜みたい自分にはもってこいの一品だ。
非常に悩ましい。
悩んでいるようないないような…

徐々に日脚が伸び始めた夕暮れ時、アヤメの花に見送られながら帰路についた。

東京の宮本バイヤーより「ringからSTILE LATINOを盛り上げて欲しい」との依頼に応えるべく発案したのがキッカケ。商品だけでは無く、シチュエーションや季節に合わせたスタイリングなどを通じて、ブランドの魅力に迫りつつ、ringというレーベル全体の繁栄にお力添えできればと考えております。

取り上げて欲しいトピックなどのリクエストお待ちしております!

めるの寄り道
〜STILE LATINOファクトリーへの軌跡〜

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