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2013/12/25 18:54
こんにちは。
「オレンジヒール リペアセンター」店舗責任者の遠藤です。
今年もいよいよ残すところわずかとなりました・・・
毎年思うことですが、ここからが非常に早く、あっという間に過ぎてしまうと感じています。
特に、この数年そう感じるのは、私が単に年齢を重ねたということでしょうか・・・
皆様におかれましては、如何でしょうか?
やはり、慌ただしく感じていらっしゃいますか?
リペアセンターでは、皆様からお預かりした修理品を出来る限り年内にお届けしようと、
スタッフ一同最後の追い込みをしているところです
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本日は、主力メニューである、
【紳士 オールソール(レザー)】について画像とともに、ご紹介させて頂きます。
レザーソールの特長は、革本来が持っているしなやかさと軽さです。
ただし、その反面、ラバーソールと比較し、減りが早いことと水(雨)には弱い
という面があります。
歩く距離や履き方にもよりますが、かかとの減りだけでなくソールの前底の
中央部分が薄くなってきたり、穴が空きそうになってきたら、
「交換のタイミング」です。
★修理前の状態です!
画像右側のアウトソールに穴が空きかかっています。この状態が交換のタイミングです。
完全に穴が空いてしますと、中底(ミッドソール)交換も必要となり、修理代も
追加料金が発生してしまいます。
一度ご自分の靴底をご確認いただき、こういった状態でしたら、ぜひすぐにオールソールをご検討下さい
こちらの靴のアッパーは問題も無く、とても大事に扱われていたことを伺い知ることができます。
さあ、ここからが職人達の腕の見せどころです!!
★作業開始です!
1.最初に、レザーソール全体とヒールブロック(カカト本体)を取り外します。
ソールを外した状態です。
穴があきかかった時点で、早めに修理に入りましたので、ご覧の通り、本体にダメージは入っていません。
外したソールやヒールブロックです。長い間、お疲れ様でした・・・
2.次に、新しいレザーソールをオリジナルに合わせて加工していきます。
今回は、オプションで「ヒドゥンチャネル仕上げ」(表にステッチの出ない仕上げ)を選んで
頂きましたので、その作業工程をご紹介します。
※実は、この作業の画像をうっかり、撮り忘れてしまいました・・・
代わりに他のヒドゥンチャネル仕上げのオールソールの画像を急遽撮って、差し込みました。
以下の2枚は別の靴の画像となっております。申し訳ありません・・・
ヒドゥンチャネル仕上げは、「包丁」といわれる道具を使用し、一度アウトソールを起こして
溝をつけてから、ステッチをかけます。
その後、ステッチを全て埋めて溝を隠し、美しく仕上げます。
*マッケイ製法
ちょっとここで、この段階の靴の内部の画像もご紹介します。
この靴は「マッケイ製法」と呼ばれる製法で製作されています。
マッケイ製法とは、ご覧のように、中底から本底までを一緒に縫い付ける製法で、足入れも良く、
ソールの返りも良いことから多くの靴に用いられています。
★完成です! ※画像は元の靴に戻っています。
3.最後に、ヒールブロックをオリジナルに合わせた位置に取り付けて完成です。
*オールソールは、レザーやゴムにかかわらずアッパーや中底が馴染んでいる為に、最初はどうしても
足に馴染むまで多少の違和感がありますが、新品の履き始めと同様に、少し時間を掛けながら、足に
慣らして頂くことをお勧めします。
これでまた長く履いて頂けますね!
紳士オールソール(レザー)で、ヒドゥンチャネル仕上げ・半チャネル仕上げをご希望の方は
↓ 以下の二点を一緒にご注文下さい。 ↓
オールソール(レザー)基本料金 9,000円(税抜)
【オールソールオプション】 ヒドゥンチャネル / 半チャネル 2,000円(税抜)
※仕上がりの目安 弊店に到着後、約10~14日間で修理完了
ご注文方法がよく分からない場合は、気軽にお問合せ下さい。
お困りのことや掲載されていない修理に関するご質問、ご相談も随時お受けして
おりますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。お待ちしております。
※ お問い合わせ先 rc-orange-heal@shop.rakuten.co.jp
年内は12/27(金)が最終営業日になります。
最終更新:2013/12/25 19:02